まずは交換日記から始めましょう【前編】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
始まりは寮の部屋のドアノブにかけられていた紙袋だった。
なんだろうと中身を見るとそこには1冊のノートが。でも、ノートに見覚えがないし表紙にも名前は書かれていなかった。
間違えて誰か掛けて行ったのだろうか?と思っていると、紙袋にはノートの他に手紙が一通入っているのに気づいた。
宛名はボクだったから、どうやら間違いでかけていったはないようだ。かさりと音を立てて中身を読んでみる。
『ピーニャくんへ
初めまして私は同じ学年の生徒です。知らない人間からいきなり物を送られて、驚かせてしまいましたよねごめんなさい。
単刀直入に言うと、貴方とお友達として仲良くなりたいと思って手紙を書きました。
面と向かってお話することが恥ずかしいので、もしピーニャくんが良ければ紙袋に入れていたノートを使って交換日記をしていただけたらと思います。このような形でも良ければお願いします。
無理なら全部破棄して貰って構いません。
お手紙読んでくださりありがとうございました。』
手紙にもノートの表紙にも名前がなく、誰からなのかは分からなかった。もしかしたらイタズラも考えたけど、本当にボクと友達になりたくて日記のやり取りをしたいと思っているなら可哀想だ。
スター団に入る前のボクなら他人との交流とか考えられなかったし、拒絶してノートを処分していただろう。
暫くして部屋に入り、ノートの表紙をめくった。
1ページ目には文章と、黒いリボンがついた栞が挟まっていた。
『ピーニャくんへ
先ずは初めまして、と言えばいいでしょうか?
お友達になりたいと思ったものの、どんな風に話していけばいいかまだ自分でも分かっていない所はあります。
なので無難に自己紹介をしようと思います。
私の事はナナシって呼んでください。趣味は読書で…』
好きな食べ物、苦手な科目、休みの日の過ごし方等が続けて書かれたあと最後の文には
『ピーニャくんの好きな事とかを教えてください。書いたら栞のリボンが分かるように挟んで、また紙袋に入れてドアノブに掛けておいてください。
近いうちに取りに行きます。』と締めくくられていた。
…ナナシくんという生徒の名前に心当たりはない。正体不明の人物だが、綺麗な文字と綴られている文章が丁寧な言葉遣いというのもあり悪い印象はなかった。
迷うことなくボクもペンケースからシャーペンを取りだして、カリカリと文字を書き連ねていった。
『ナナシくんへ
初めまして、手紙とノート拝見しました。
人との連絡って今はメッセージアプリとかSNSでやりとりをするのが当たり前だから、こういうのって逆に新鮮でいいね!
ボクが相手で良ければ、是非これからよろしくお願いします。えっと、ボクの好きな事とかが知りたいんだよね?やっぱり音楽が好きだなぁ、後は…』
そんな感じでツラツラと書いていき、言われた通り栞を挟んでまた外側のドアノブにノートを入れた紙袋を掛けた。
書いたはいいものの、本当に相手は取りに来るんだろうか…?少し気になりつつ、部屋に閉じこもって作業に没頭していき、あの日記の事は頭の片隅へと消えていた。
そのまま就寝し翌朝、学校に行く準備をしてながらふと昨日の日記のことを思い出して部屋の外を覗いてみる…。
「あ、無くなってる」
ボクの知らない間に取りに来たみたいで、ドアノブには何もなかった。次はいつ来るんだろうかと少しソワソワしながら学校へと向かった。
なんだろうと中身を見るとそこには1冊のノートが。でも、ノートに見覚えがないし表紙にも名前は書かれていなかった。
間違えて誰か掛けて行ったのだろうか?と思っていると、紙袋にはノートの他に手紙が一通入っているのに気づいた。
宛名はボクだったから、どうやら間違いでかけていったはないようだ。かさりと音を立てて中身を読んでみる。
『ピーニャくんへ
初めまして私は同じ学年の生徒です。知らない人間からいきなり物を送られて、驚かせてしまいましたよねごめんなさい。
単刀直入に言うと、貴方とお友達として仲良くなりたいと思って手紙を書きました。
面と向かってお話することが恥ずかしいので、もしピーニャくんが良ければ紙袋に入れていたノートを使って交換日記をしていただけたらと思います。このような形でも良ければお願いします。
無理なら全部破棄して貰って構いません。
お手紙読んでくださりありがとうございました。』
手紙にもノートの表紙にも名前がなく、誰からなのかは分からなかった。もしかしたらイタズラも考えたけど、本当にボクと友達になりたくて日記のやり取りをしたいと思っているなら可哀想だ。
スター団に入る前のボクなら他人との交流とか考えられなかったし、拒絶してノートを処分していただろう。
暫くして部屋に入り、ノートの表紙をめくった。
1ページ目には文章と、黒いリボンがついた栞が挟まっていた。
『ピーニャくんへ
先ずは初めまして、と言えばいいでしょうか?
お友達になりたいと思ったものの、どんな風に話していけばいいかまだ自分でも分かっていない所はあります。
なので無難に自己紹介をしようと思います。
私の事はナナシって呼んでください。趣味は読書で…』
好きな食べ物、苦手な科目、休みの日の過ごし方等が続けて書かれたあと最後の文には
『ピーニャくんの好きな事とかを教えてください。書いたら栞のリボンが分かるように挟んで、また紙袋に入れてドアノブに掛けておいてください。
近いうちに取りに行きます。』と締めくくられていた。
…ナナシくんという生徒の名前に心当たりはない。正体不明の人物だが、綺麗な文字と綴られている文章が丁寧な言葉遣いというのもあり悪い印象はなかった。
迷うことなくボクもペンケースからシャーペンを取りだして、カリカリと文字を書き連ねていった。
『ナナシくんへ
初めまして、手紙とノート拝見しました。
人との連絡って今はメッセージアプリとかSNSでやりとりをするのが当たり前だから、こういうのって逆に新鮮でいいね!
ボクが相手で良ければ、是非これからよろしくお願いします。えっと、ボクの好きな事とかが知りたいんだよね?やっぱり音楽が好きだなぁ、後は…』
そんな感じでツラツラと書いていき、言われた通り栞を挟んでまた外側のドアノブにノートを入れた紙袋を掛けた。
書いたはいいものの、本当に相手は取りに来るんだろうか…?少し気になりつつ、部屋に閉じこもって作業に没頭していき、あの日記の事は頭の片隅へと消えていた。
そのまま就寝し翌朝、学校に行く準備をしてながらふと昨日の日記のことを思い出して部屋の外を覗いてみる…。
「あ、無くなってる」
ボクの知らない間に取りに来たみたいで、ドアノブには何もなかった。次はいつ来るんだろうかと少しソワソワしながら学校へと向かった。
1/7ページ