｢ジニアせんせーーー！！！！！また書類の提出が遅れてます！！！！！早く出してくださいって言いましたよね？！！！｣

数日後、またハヅキの怒声が上がっていた。2人のやり取は最初の頃に戻ったかのように見えるが、以前と違うところがある。それは、

｢すみませえん、でも怒った顔も可愛いですねえ｣

｢い、今は関係ないでしょう！！真面目に話を聞いてください！！｣

｢聞いてますよお？照れてる姿も素敵です｣

｢うぅ〜〜〜〜〜〜！！！！も、もういいですから！！早く書いて後で持ってきてくださいね！｣

｢あれえ、すぐじゃなくていいんですかあ？ボク、ハヅキ先生が来ると思ってお茶を用意したんですう。書くので一緒に準備室行きましょう？｣

｢そ、それはまた今度いただきますから！！私もこの後授業があるのでこれで！｣

｢はあい、また放課後に｣

ジニアに翻弄されるハヅキの姿がアカデミーの名物になろうとしていた。





おまけ

｢あの、寝ぼけてた時どんな夢を見たんですか？｣

その質問に顔を赤らめながら｢そのお…引かないでくださいね｣と前置きして、

｢夢の中でも眠ってて起きたら隣にハヅキさんがいて、抱きしめたりキスしたり、それ以上の事も「す、すみません！！もういいです！！！」そうですかあ｣

ジニアよりも顔を真っ赤にして話を遮った。

｢あ、あと毎回書類を持ってくる度に何か言いたげな雰囲気だったのはなんだったんですか？｣

｢あぁ、あれは早く提出したら褒めてくれるかなあと思ってハヅキさんの言葉を待ってたんですけどお。なかなか貰えないなあと落ち込んでましたあ｣

｢………それはできて当たり前なんですよ。褒める褒めない以前の問題です｣