ボクの恋の最適解
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【お疲れ様です。放課後にお時間ありましたら会えますか?】
初めてハヅキの方からメッセージを送った。すると直ぐに既読がついて
【はい!!勿論!!準備室に来てください!!】
勢いのすごい返信に少し吹き出しつつ、この後会う時になんて話そうか内容を決めておかねばと考えているハヅキと時を同じく、突然送られてきたメッセージに今のうちに準備室を片しておかねばとジニアは慌てて掃除をしていた。
放課後、コンコンと生物準備室をノックすると中からは上擦った声で「ど、どうぞお!」と聞こえてきた。
「失礼します、お待たせしてしまいましたか?」
「と、とんでもないですう!大丈夫ですよ!」
緊張した面持ちのジニアに、ソファへ座るように促され横並びで座る。少し間を置いてから先に口を開いたのはジニアだった。
「あの…すみませんでした」
「……それはなんの謝罪ですか?」
今度は間を置かずに答えが返ってきた。
「えっと……いくつかありますけど、先ずはこの間の事に関してです。寝ぼけてたとはいえ付き合ってもない方に触れてしまって嫌な思いをさせたなあって。あと…会う度にハヅキさんの変化とか色々聞いちゃったり、贈り物したり。授業中だって忘れて沢山メッセージを送っちゃったり…迷惑かけてましたよねえ、気づかなくてごめんなさい」
「……」
「ほら、ボク今までポケモンの事しか考えて生きて来なかったですからあ。いざ好きな人が出来たって時にどうしたらいいか分からなくて、だから雑誌とか買ってきて恋愛のことについて自分なりに勉強してみたんです」
「もしかしてそこに書いてあることを実践したんですか?」
「そ、そうですう!なんでわかったんですか?」
驚いた様子のジニアに苦笑いして、今までの言動を思い出して納得した。大方、相手の細かな変化に気づいてあげようだとか、連絡はこまめにしようとかそんなことが書かれていたんだろう。
「あのですね、ジニア先生。そういうのは好意に思っている人以外からされたら少し怖いものなんです」
「えぇ!?そ、そう、だったんですかあ…?」
「もっと親密な関係…例えば好き合っているとか恋人同士とかなら大丈夫だとは思います」
「じゃ、じゃあボク…今までしてたこと全部から回ってたってことですよねえ」
完全に落ち込んで肩を落としたジニアを見つつ「最初は」とハヅキは話を続けた。
「好きだって聞かされて、アプローチしますねとか言われて、毎日何かしら接触してきて、どう反応していいかちょっと困ってました。」
「あはは、すみませえん」
「でも、抱きしめられた時は驚きはしましたけど…別に嫌ではなかったです」
「そうですかあ……え?」
「その後に忘れてくださいって言われたことに傷ついてる自分がいて。その時になって気づいたんです」
少し体を動かしジニアの方に向けて、しっかりと目を見てハヅキは続けた。
「私も、ジニアさんが好きになっていたんだって」
その言葉を聞いて、自分の頬を抓り始めたジニアに「何してるんですか?」と尋ねると「ま、また夢だったらどうしようかと思ってえ…」と涙目になりながら答える彼の姿にハヅキは思わず吹き出し、優しく抓って赤くなった頬を摩ってあげる。
「夢じゃないですよ、ほら」
頬に触れていた手を移動させて、ジニアの手を握る。指先に触れた時、少しビクッとしたがそのまま受け入れた。
「気まずくなってから自分の気持ちに気づくなんてズルいとは思ってるんです」
「ズルいなんてそんなことないです。とても嬉しいですよ、ボクも貴女が大好きですよ」
握られていた手を離し、指を絡めてしっかりと握り合う。えへへと笑うジニアにハヅキも頬を緩ませて微笑み返した。すると、目を輝かせて「わあ!やっと見れましたあ」と喜びの声を上げた。
「見れたって何をですか?」
「ボク個人への笑った顔って見たことがなかったから、1度見て見たくて。それもあって頑張ってみたんですけど…やっぱり、笑った顔が可愛いです」
「あ、ありがとうございます」
「怒った顔もいいですけど、これからは笑顔もたくさん見せてくださいねえ」
初めてハヅキの方からメッセージを送った。すると直ぐに既読がついて
【はい!!勿論!!準備室に来てください!!】
勢いのすごい返信に少し吹き出しつつ、この後会う時になんて話そうか内容を決めておかねばと考えているハヅキと時を同じく、突然送られてきたメッセージに今のうちに準備室を片しておかねばとジニアは慌てて掃除をしていた。
放課後、コンコンと生物準備室をノックすると中からは上擦った声で「ど、どうぞお!」と聞こえてきた。
「失礼します、お待たせしてしまいましたか?」
「と、とんでもないですう!大丈夫ですよ!」
緊張した面持ちのジニアに、ソファへ座るように促され横並びで座る。少し間を置いてから先に口を開いたのはジニアだった。
「あの…すみませんでした」
「……それはなんの謝罪ですか?」
今度は間を置かずに答えが返ってきた。
「えっと……いくつかありますけど、先ずはこの間の事に関してです。寝ぼけてたとはいえ付き合ってもない方に触れてしまって嫌な思いをさせたなあって。あと…会う度にハヅキさんの変化とか色々聞いちゃったり、贈り物したり。授業中だって忘れて沢山メッセージを送っちゃったり…迷惑かけてましたよねえ、気づかなくてごめんなさい」
「……」
「ほら、ボク今までポケモンの事しか考えて生きて来なかったですからあ。いざ好きな人が出来たって時にどうしたらいいか分からなくて、だから雑誌とか買ってきて恋愛のことについて自分なりに勉強してみたんです」
「もしかしてそこに書いてあることを実践したんですか?」
「そ、そうですう!なんでわかったんですか?」
驚いた様子のジニアに苦笑いして、今までの言動を思い出して納得した。大方、相手の細かな変化に気づいてあげようだとか、連絡はこまめにしようとかそんなことが書かれていたんだろう。
「あのですね、ジニア先生。そういうのは好意に思っている人以外からされたら少し怖いものなんです」
「えぇ!?そ、そう、だったんですかあ…?」
「もっと親密な関係…例えば好き合っているとか恋人同士とかなら大丈夫だとは思います」
「じゃ、じゃあボク…今までしてたこと全部から回ってたってことですよねえ」
完全に落ち込んで肩を落としたジニアを見つつ「最初は」とハヅキは話を続けた。
「好きだって聞かされて、アプローチしますねとか言われて、毎日何かしら接触してきて、どう反応していいかちょっと困ってました。」
「あはは、すみませえん」
「でも、抱きしめられた時は驚きはしましたけど…別に嫌ではなかったです」
「そうですかあ……え?」
「その後に忘れてくださいって言われたことに傷ついてる自分がいて。その時になって気づいたんです」
少し体を動かしジニアの方に向けて、しっかりと目を見てハヅキは続けた。
「私も、ジニアさんが好きになっていたんだって」
その言葉を聞いて、自分の頬を抓り始めたジニアに「何してるんですか?」と尋ねると「ま、また夢だったらどうしようかと思ってえ…」と涙目になりながら答える彼の姿にハヅキは思わず吹き出し、優しく抓って赤くなった頬を摩ってあげる。
「夢じゃないですよ、ほら」
頬に触れていた手を移動させて、ジニアの手を握る。指先に触れた時、少しビクッとしたがそのまま受け入れた。
「気まずくなってから自分の気持ちに気づくなんてズルいとは思ってるんです」
「ズルいなんてそんなことないです。とても嬉しいですよ、ボクも貴女が大好きですよ」
握られていた手を離し、指を絡めてしっかりと握り合う。えへへと笑うジニアにハヅキも頬を緩ませて微笑み返した。すると、目を輝かせて「わあ!やっと見れましたあ」と喜びの声を上げた。
「見れたって何をですか?」
「ボク個人への笑った顔って見たことがなかったから、1度見て見たくて。それもあって頑張ってみたんですけど…やっぱり、笑った顔が可愛いです」
「あ、ありがとうございます」
「怒った顔もいいですけど、これからは笑顔もたくさん見せてくださいねえ」