あれから仕事が繁忙期に入ってしまい、ハヅキさんと会う時間がなくなってしまった。
挨拶でさえする暇が無いほどだ。しかもそういう時に限ってジムチャレンジや、四天王としての業務が舞い込んで来て忙しいことこの上なかった。
（宝探しのシーズンでもないのに何故…）

激務の疲れとストレスでイライラが募って仕方がない。癒しが欲しい。
（ハヅキさんに会いたい）
思っている以上に自分は相当彼女にのめりこんでいるようだ。
早くまた一緒に飯が食いたい…。あの食事があったからいつも仕事を頑張れたのだ。だから、早くこの忙しい時期が終わったらすぐにでも連絡を取ろう。
そして会ったら、この前のことを謝ろう。
そう決心して、迎えた当日。

「…………好きだ」

また自分はやらかしてしまった。
絶対今ここで言うタイミングではなかったし、伝えるならこんな仕事場じゃなくてもう少し会話を重ねた食事の後にしたかった。
ここ最近の自分は色々と選択を間違えている。
（本当に格好がつかない…もうこの際開き直ってしまおうか）
相手はあのハヅキさんなんだ。むしろ懇意にしてることを理解してもらった方がいいのかもしれない。
ハッキリとした答えは貰えなかったが、食事は今後もしてくれるとの事でほっとした。


ここで冒頭の言葉に繋がる。