非凡サラリーマンが人見知りで根暗なOLと付き合うまで
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壊れたメガネをかけて行こうとしたハヅキさんを色々言いくるめて、手を繋いで歩くことに成功した。
歩行の妨げになりそうなものを見つけたら、気をつけるように声をかけていく。
でも、正直自分でもどうかと思うようなあからさまな言動にも、何も感じていないはづきさんの対応には少し落ち込む。
(ちょっとでも意識してくれていたらいいのだが。)
そして、しばらく一緒にいて気づいたことがある。メガネがないとハヅキさんはどうやら相手の顔が見えないからか、顔を上げて会話をすることができるみたいだ。
メガネ屋についてから、店内でハヅキさんを待っていた時も遠くから様子を伺っていたが、
視力検査をして仮のレンズが入ったメガネをかけた際に、店員と俯きながら話をして裸眼に戻ったら再び相手の顔を見ている。
(1度本人に聞いてみよう)
メガネができ上がるまで、カフェで時間を潰すことに。その時にさっきのことを聞いてみると、心当たりがあるような反応をした。
(なるほど、顔と言うより目を見て話すことが苦手なんだな。であれば……)
自分はハヅキさんに顔の中心を見ながら話してみるのはどうかと提案してみたら、目から鱗といった感じで興味深く聞いてくれた。
些細なことだけど、少しはハヅキさんに貢献出来たなら良かった。
その後、ケーキを食べながらふにゃふにゃの笑顔になったハヅキさんを真正面に見て堪らず悶えてしまった。
(破壊力とんでもないな)
この辺りで自分は少し浮かれていたんだと思う。いや、調子に乗っていたのだ。
気になっている女性と出かけられて、手も繋げて、可愛い顔も見れて調子に乗っていた。
一緒にいる相手は、自己肯定感が低くて何かしら悪い方向へと思考が向いてしまう人だったことを忘れる程には。
『ご、めんなさい…買うの、や、やめます』
『私には、ひ、必要のないもの…でした。』
『も、もう、今日は…帰りま、す。付き添って、下さってあ、ありがとう…ございました。』
あぁ、余計な事を言ってしまった。
ただの疑問で聞いた言葉のせいで、傷つけてしまった。するりと繋いだ手が離れていって、ハヅキさんが立ち去った後もその事で頭がいっぱいで見送ることも出来ず、情けない事に暫くそこに立ちすくんでいた。
歩行の妨げになりそうなものを見つけたら、気をつけるように声をかけていく。
でも、正直自分でもどうかと思うようなあからさまな言動にも、何も感じていないはづきさんの対応には少し落ち込む。
(ちょっとでも意識してくれていたらいいのだが。)
そして、しばらく一緒にいて気づいたことがある。メガネがないとハヅキさんはどうやら相手の顔が見えないからか、顔を上げて会話をすることができるみたいだ。
メガネ屋についてから、店内でハヅキさんを待っていた時も遠くから様子を伺っていたが、
視力検査をして仮のレンズが入ったメガネをかけた際に、店員と俯きながら話をして裸眼に戻ったら再び相手の顔を見ている。
(1度本人に聞いてみよう)
メガネができ上がるまで、カフェで時間を潰すことに。その時にさっきのことを聞いてみると、心当たりがあるような反応をした。
(なるほど、顔と言うより目を見て話すことが苦手なんだな。であれば……)
自分はハヅキさんに顔の中心を見ながら話してみるのはどうかと提案してみたら、目から鱗といった感じで興味深く聞いてくれた。
些細なことだけど、少しはハヅキさんに貢献出来たなら良かった。
その後、ケーキを食べながらふにゃふにゃの笑顔になったハヅキさんを真正面に見て堪らず悶えてしまった。
(破壊力とんでもないな)
この辺りで自分は少し浮かれていたんだと思う。いや、調子に乗っていたのだ。
気になっている女性と出かけられて、手も繋げて、可愛い顔も見れて調子に乗っていた。
一緒にいる相手は、自己肯定感が低くて何かしら悪い方向へと思考が向いてしまう人だったことを忘れる程には。
『ご、めんなさい…買うの、や、やめます』
『私には、ひ、必要のないもの…でした。』
『も、もう、今日は…帰りま、す。付き添って、下さってあ、ありがとう…ございました。』
あぁ、余計な事を言ってしまった。
ただの疑問で聞いた言葉のせいで、傷つけてしまった。するりと繋いだ手が離れていって、ハヅキさんが立ち去った後もその事で頭がいっぱいで見送ることも出来ず、情けない事に暫くそこに立ちすくんでいた。