【A root:ボウルジム編】
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「みくも、ひのこ!」
「こぉん!!」ぼぉっ!!
「みにぃ!!!」
相手のミニーブにひのこが当たり倒れた。よし、今のところは順調……だけど、最初のチュリネとのバトルの時にサラがねむりごなをかけられて眠ってしまった。相性は有利なのにこれは手痛い。
すぐにみくもへと入れ替えてからは、なんとか2匹まとめて倒すことが出来たがここからどうなるか…
「なかなか見どころがある!作品完成まで一気に導くぞ!」
その一言ともにコルサさんはウソッキーを繰り出した。またくさタイプとは違うタイプのポケモン……だけどこれは前のセルクルジムと同じく“あれ”が来るんだろう。
「さらなる細工をくわえよう!題して『ウソから出た実』!!」
テラスタルオーブを取り出してウソッキーへと投げる。そして、結晶の中から出てきたウソッキーの頭には草花のジュエル。くさタイプのテラスタルだ!
「(通常のタイプなら不利だけど、これなら…!)みくもいくよ!ひのこ!」
「こん!」
「アートは時に速さが命!スピードを上げていくぞ!ウソッキー、くさわけからのいわなだれ!」
「ウソッ、キー!!」ドォォン!!!
いわタイプと思えない速さでひのこを躱して、ウソッキーはいわなだれを放つ。
しまった!と思った時にはみくもに岩が直撃してかなりダメージを受けてしまった。
「きゅう!!!」
「みくも!!大丈夫?」
「こ、こん…」
私の声に答えるように立ち上がるが脚はふらついている。
「(まだ戦えそうだけど、流石に無理はさせられない…)ありがとう、みくも戻って。行くよ!るり!!」
ボールへみくもを戻し、私はるりを代わりに出した。出てきたマリルに観客が少しどよめいたのが分かった。
「え?くさタイプにマリル?」
「あの子テラスタルでタイプが変わったの忘れてるのかな?」
「ほぉ、くさタイプになったウソッキーに敢えてマリルを出したのか?何を考えているかは知らんが、作品完成にスパートをかけるぞ!!」
ムチを振るい言葉にも熱が入るコルサさん、それに反応するようにウソッキーが駆け出してくる。
「ウソッキー、くさわけだ!」
「るり、バブルこうせん!」
迫り来るウソッキーの周りへバブルこうせんを放つ。バトルコートはるりの出したバブルがふわふわと漂っていた。
「何してるのあの子?」
「攻撃してるんじゃないのか?でもウソッキーに当たってる訳じゃないし…」
観客の声が耳に入ってやりにくいけど、これにはちゃんと理由がある。
私は気にせず、るりに指示を続けた。
「いいよ、そのままバトルコート中いっぱいにしちゃって!」
「りるるるる!!!」バババババ!!!
「なるほど目隠しがわりと言ったところか……だが、そうはさせないぞ!!ウソッキー、いわなだれで一掃してしまえ!」
「ウソッキー!!」
「(きた!!)るり!!とびはねるで避けて!!」
「りる!!!」
「なに!」
いわなだれが当たる前に、るりは尻尾を使って弾み宙へ跳んだ。そして弾んだ拍子に周りを漂っていたバブルも風圧で上空へと舞い上がる。
すると、太陽の光に反射してバブルがキラキラと光り始める。
それが1個2個なら綺麗で済んだだろうけど、大量のバブルが一斉に光って下にいる人達は眩しそうにしていた。そう、眩しいのは人間だけじゃなくて…
「ウ、ウソォッ!!」
「ぐっ…こ、これは…!」
「今だよ!るり!!」
「りるりるー!りるぅ!!!」ドォォォン!!!!
私の合図でるりはウソッキー目掛けて急降下していき、尻尾を脳天に振り下ろした。
重力に沿って叩きつけられた尻尾は、目眩しで怯んだウソッキーに直撃し、そして……
パキッ……パリィィィン!!
ウソッキーのテラスタルが解けてボールへと戻っていった。
それを見届けてるりへと近付く。
「るりお疲れ様〜!あなたのお陰で勝てたよ、ありがとう!」
「りる!りるりる♪」
飛び跳ねて喜んでいるるりに、にこにこと笑いかけていたら「アヴァンギャルド!!」とコルサさんの叫ぶ声が聞こえてきた。
びっくりして見ると頭を掻き毟って悔しがっているコルサさんの姿が。
「あ、あのバトルしていただいてありがとうございまし「なんというアーティスティックなタクティクス!あんな戦い方をするトレーナーは見たことがない!技のパターン!ポケモンのディテール!すべてが研ぎ澄まされている!キサマとのバトルを芸術と言わずして、ほかの何を芸術と呼ぶのだ!?」も、勿体ないお言葉デス………」
マシンガントークに気押されてたじろいだが、一通り言いたいことを言えてスッキリしたのかコルサさんは落ち着いた雰囲気になり
「……ワタシの審査は文句なしの合格だ。その証にバッジを進呈しよう!記念写真にも応じてやるぞ!!」
「え?!写真?」
「なんだ?最近の思春期はこぞって撮りたがるが…キサマはいいのか?」
「えっと…撮るのは恥ずかしいので、あ、握手してもらっていいですか?」
「ふん、欲が無いな…まぁいい。キサマのことは気に入ったぞ、創作意欲を湧き立たせてくれるからな!……ああ、インスピレーションが止まらん……止まらんぞ……!新作の制作にとりかかるゆえ、これにて失礼!さらばだ!」
「あ、ははは……さようなら…(やっぱりちょっと苦手かも…)」
芸術家の熱量に翻弄されながらも、兎に角ハヅキは2個目のバッジをゲットすることが出来たのだった。
「こぉん!!」ぼぉっ!!
「みにぃ!!!」
相手のミニーブにひのこが当たり倒れた。よし、今のところは順調……だけど、最初のチュリネとのバトルの時にサラがねむりごなをかけられて眠ってしまった。相性は有利なのにこれは手痛い。
すぐにみくもへと入れ替えてからは、なんとか2匹まとめて倒すことが出来たがここからどうなるか…
「なかなか見どころがある!作品完成まで一気に導くぞ!」
その一言ともにコルサさんはウソッキーを繰り出した。またくさタイプとは違うタイプのポケモン……だけどこれは前のセルクルジムと同じく“あれ”が来るんだろう。
「さらなる細工をくわえよう!題して『ウソから出た実』!!」
テラスタルオーブを取り出してウソッキーへと投げる。そして、結晶の中から出てきたウソッキーの頭には草花のジュエル。くさタイプのテラスタルだ!
「(通常のタイプなら不利だけど、これなら…!)みくもいくよ!ひのこ!」
「こん!」
「アートは時に速さが命!スピードを上げていくぞ!ウソッキー、くさわけからのいわなだれ!」
「ウソッ、キー!!」ドォォン!!!
いわタイプと思えない速さでひのこを躱して、ウソッキーはいわなだれを放つ。
しまった!と思った時にはみくもに岩が直撃してかなりダメージを受けてしまった。
「きゅう!!!」
「みくも!!大丈夫?」
「こ、こん…」
私の声に答えるように立ち上がるが脚はふらついている。
「(まだ戦えそうだけど、流石に無理はさせられない…)ありがとう、みくも戻って。行くよ!るり!!」
ボールへみくもを戻し、私はるりを代わりに出した。出てきたマリルに観客が少しどよめいたのが分かった。
「え?くさタイプにマリル?」
「あの子テラスタルでタイプが変わったの忘れてるのかな?」
「ほぉ、くさタイプになったウソッキーに敢えてマリルを出したのか?何を考えているかは知らんが、作品完成にスパートをかけるぞ!!」
ムチを振るい言葉にも熱が入るコルサさん、それに反応するようにウソッキーが駆け出してくる。
「ウソッキー、くさわけだ!」
「るり、バブルこうせん!」
迫り来るウソッキーの周りへバブルこうせんを放つ。バトルコートはるりの出したバブルがふわふわと漂っていた。
「何してるのあの子?」
「攻撃してるんじゃないのか?でもウソッキーに当たってる訳じゃないし…」
観客の声が耳に入ってやりにくいけど、これにはちゃんと理由がある。
私は気にせず、るりに指示を続けた。
「いいよ、そのままバトルコート中いっぱいにしちゃって!」
「りるるるる!!!」バババババ!!!
「なるほど目隠しがわりと言ったところか……だが、そうはさせないぞ!!ウソッキー、いわなだれで一掃してしまえ!」
「ウソッキー!!」
「(きた!!)るり!!とびはねるで避けて!!」
「りる!!!」
「なに!」
いわなだれが当たる前に、るりは尻尾を使って弾み宙へ跳んだ。そして弾んだ拍子に周りを漂っていたバブルも風圧で上空へと舞い上がる。
すると、太陽の光に反射してバブルがキラキラと光り始める。
それが1個2個なら綺麗で済んだだろうけど、大量のバブルが一斉に光って下にいる人達は眩しそうにしていた。そう、眩しいのは人間だけじゃなくて…
「ウ、ウソォッ!!」
「ぐっ…こ、これは…!」
「今だよ!るり!!」
「りるりるー!りるぅ!!!」ドォォォン!!!!
私の合図でるりはウソッキー目掛けて急降下していき、尻尾を脳天に振り下ろした。
重力に沿って叩きつけられた尻尾は、目眩しで怯んだウソッキーに直撃し、そして……
パキッ……パリィィィン!!
ウソッキーのテラスタルが解けてボールへと戻っていった。
それを見届けてるりへと近付く。
「るりお疲れ様〜!あなたのお陰で勝てたよ、ありがとう!」
「りる!りるりる♪」
飛び跳ねて喜んでいるるりに、にこにこと笑いかけていたら「アヴァンギャルド!!」とコルサさんの叫ぶ声が聞こえてきた。
びっくりして見ると頭を掻き毟って悔しがっているコルサさんの姿が。
「あ、あのバトルしていただいてありがとうございまし「なんというアーティスティックなタクティクス!あんな戦い方をするトレーナーは見たことがない!技のパターン!ポケモンのディテール!すべてが研ぎ澄まされている!キサマとのバトルを芸術と言わずして、ほかの何を芸術と呼ぶのだ!?」も、勿体ないお言葉デス………」
マシンガントークに気押されてたじろいだが、一通り言いたいことを言えてスッキリしたのかコルサさんは落ち着いた雰囲気になり
「……ワタシの審査は文句なしの合格だ。その証にバッジを進呈しよう!記念写真にも応じてやるぞ!!」
「え?!写真?」
「なんだ?最近の思春期はこぞって撮りたがるが…キサマはいいのか?」
「えっと…撮るのは恥ずかしいので、あ、握手してもらっていいですか?」
「ふん、欲が無いな…まぁいい。キサマのことは気に入ったぞ、創作意欲を湧き立たせてくれるからな!……ああ、インスピレーションが止まらん……止まらんぞ……!新作の制作にとりかかるゆえ、これにて失礼!さらばだ!」
「あ、ははは……さようなら…(やっぱりちょっと苦手かも…)」
芸術家の熱量に翻弄されながらも、兎に角ハヅキは2個目のバッジをゲットすることが出来たのだった。