営業課所属の人見知りで根暗なOLと非凡のサラリーマンの話【前編】
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定時になり、ハヅキは一足先にチャンプルタウンへとタクシーを使ってたどり着いた。
しばらくしてからアオキから連絡があり、宝食堂の入口で待ち合わせることに。
待っている間はづきはずっと考え込んでいた。
(いくらお礼とは言え、会話が弾まない面白みのない可愛げもない愛想もない女なんかをご飯に誘うだなんて、どういう事なんだろう……
てっきりお礼にはなにかテイクアウト出来る料理とかお菓子か何かを要求されると思ってたから、アオキさんの考えていることが分からない………それに、食事中って何喋ったらいいんだろう〜〜〜〜〜???ちゃんと話せるかなぁ私……)
自然とため息が漏れた頃、アオキが遠くから歩いてくるのが見えた。手を振ると向こうも手を振り返し、小走りでハヅキの前にたどり着く。
「すみません、お待たせしました。」
「い、いいえ、そんなに、待ってません…から」
「ならよかった。では入りましょうか」
そう言ってアオキは宝食堂の戸を開けて入り、続けてハヅキもその後ろについて行った。
「いらっしゃ……あ、アオキさん!こんばんは」
「こんばんは、席空いてますか?」
「はい、まだそんなに混んでないのですぐに座れますよ!どうぞー」
「あ、いえ…今日はお座敷の方で」
「え?カウンターじゃないなんて珍しいですね」
「その、連れがいますから…」
連れという単語に男性店員はアオキの後ろを見やる。背の高いアオキに隠れるように立っていたハヅキに気づき「あぁ〜!なるほど、分かりました!!」となにかに納得したような声で返事をした。
お座敷のそれも1番奥の席へと案内されて、2人は向かい合って座った。
お品書きを見ながらアオキは慣れたように何品か頼む。
「ハヅキさんは何にしますか?」
「え、えっと……じゃ、じゃあかけそば、で
」
「かしこまりました!すぐお作りしますね。女将さーん!!注文入りました!」
「はいよー!!」
「………………」
「………………」
店員がいなくなってからはお互いに話すことなく、沈黙が広がった。
(……案の定こうなっちゃった……気まず過ぎるし……な、なにか話題…を)
「あ、え、と…アオキさん」
「はい」
「あ、改めて、今日はありがとうございました。」
「どういたしまして」
「……私今回のことで、お、思ったことがあります」
「なんですか?」
「わ、私がもう少し、自分の意見を言えてたら……こ、こんな大事に、なることもなかったの、かなって…」
そもそも断る勇気を持てなかったから、相手をつけあがらせてしまう事態になってしまったのだ。相手も悪いが、自分も悪い。
こんな気弱で緊張しいで人見知りな性格でなければ良かったのに…と猫背なハヅキの背中が余計に丸くなり、顔を俯かせる。
「……なら練習してみますか?」
「……れ、練習?」
お茶を飲みながら言ったアオキの言葉に顔を上げる。
「短い時間でもいいので、対話をして詰まらずに話す練習をするんです。慣れていけば緊張とかはしなくなりますよきっと」
「そ、それはいい案だとはお、思いますけど、……相手が…いません」
「ここにいるじゃないですか」
「へぇ?!?」
自分を指さすアオキを驚愕の表情で見つめる。さすがにそこまでしてもらう義理はない。
しばらくしてからアオキから連絡があり、宝食堂の入口で待ち合わせることに。
待っている間はづきはずっと考え込んでいた。
(いくらお礼とは言え、会話が弾まない面白みのない可愛げもない愛想もない女なんかをご飯に誘うだなんて、どういう事なんだろう……
てっきりお礼にはなにかテイクアウト出来る料理とかお菓子か何かを要求されると思ってたから、アオキさんの考えていることが分からない………それに、食事中って何喋ったらいいんだろう〜〜〜〜〜???ちゃんと話せるかなぁ私……)
自然とため息が漏れた頃、アオキが遠くから歩いてくるのが見えた。手を振ると向こうも手を振り返し、小走りでハヅキの前にたどり着く。
「すみません、お待たせしました。」
「い、いいえ、そんなに、待ってません…から」
「ならよかった。では入りましょうか」
そう言ってアオキは宝食堂の戸を開けて入り、続けてハヅキもその後ろについて行った。
「いらっしゃ……あ、アオキさん!こんばんは」
「こんばんは、席空いてますか?」
「はい、まだそんなに混んでないのですぐに座れますよ!どうぞー」
「あ、いえ…今日はお座敷の方で」
「え?カウンターじゃないなんて珍しいですね」
「その、連れがいますから…」
連れという単語に男性店員はアオキの後ろを見やる。背の高いアオキに隠れるように立っていたハヅキに気づき「あぁ〜!なるほど、分かりました!!」となにかに納得したような声で返事をした。
お座敷のそれも1番奥の席へと案内されて、2人は向かい合って座った。
お品書きを見ながらアオキは慣れたように何品か頼む。
「ハヅキさんは何にしますか?」
「え、えっと……じゃ、じゃあかけそば、で
」
「かしこまりました!すぐお作りしますね。女将さーん!!注文入りました!」
「はいよー!!」
「………………」
「………………」
店員がいなくなってからはお互いに話すことなく、沈黙が広がった。
(……案の定こうなっちゃった……気まず過ぎるし……な、なにか話題…を)
「あ、え、と…アオキさん」
「はい」
「あ、改めて、今日はありがとうございました。」
「どういたしまして」
「……私今回のことで、お、思ったことがあります」
「なんですか?」
「わ、私がもう少し、自分の意見を言えてたら……こ、こんな大事に、なることもなかったの、かなって…」
そもそも断る勇気を持てなかったから、相手をつけあがらせてしまう事態になってしまったのだ。相手も悪いが、自分も悪い。
こんな気弱で緊張しいで人見知りな性格でなければ良かったのに…と猫背なハヅキの背中が余計に丸くなり、顔を俯かせる。
「……なら練習してみますか?」
「……れ、練習?」
お茶を飲みながら言ったアオキの言葉に顔を上げる。
「短い時間でもいいので、対話をして詰まらずに話す練習をするんです。慣れていけば緊張とかはしなくなりますよきっと」
「そ、それはいい案だとはお、思いますけど、……相手が…いません」
「ここにいるじゃないですか」
「へぇ?!?」
自分を指さすアオキを驚愕の表情で見つめる。さすがにそこまでしてもらう義理はない。