SONIC BOOM
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ハッコウシティのホテルに滞在しているらしく、そこのラウンジで交渉するとの事で
自分とトップはそのホテルのロビーへと訪れた。
「そういえばどんな歌手なんですか、その人。写真とかありますか?」
「ふふ、それは会ってからのお楽しみですよ。」
「…?」
「あ、すみません。電話が来てしまったので、少し席を外します。あなたはここで待っていてください。」
スマホロトムを取り出し、その場から少し離れたところで連絡をし始めた。
それをぼっーと見ながら、待っていると後ろから声をかけられた。
振り返るとそこに、大きなつばの帽子を被ってサングラスをかけていてる女性がいた。
サングラスのせいで、どんな顔をしているのが分からなかった。
「あの……」
「はい?」
「アオキ…さん、ですか?」
「そうですが」
「………………」
「………………あの」
「あ!ご、ごめんなさい!えっと…本日、約束しておりました者です」
「貴女が…」
「……………」
緊張しているのか、ずっと下を向いてそこから黙ってしまった。
なにか気の利いた事を言って会話が出来れば良かったが、自分の性格上それは難しい…
(トップ、早く電話から帰ってきてくれないか……)
「……あなたは昔から変わらないわね」
「え?」
「ふふ、ごめんなさい、これで分かるかな?」
「……っ!?あ、え?」
サングラスを取ったそこには、さっき一緒にいたトップと同じ顔…だけど纏う雰囲気は全く違う。
間違えるはずがない、あなたは…
「ハヅキ…さん?」
「卒業式以来ね…元気にしてた?」
「すみません、サプライズにしようと思って黙ってたんです。」
「驚かせちゃったわよね、ごめんなさい。」
「いえ、その、気にせんで下さい。」
ラウンジのソファへ自分はトップとハヅキさんと向かい合う形で座った。
昔はこの席の座り方が当たり前だったが、なんだか落ち着かない。
それもこれもハヅキさんがいるからだろう。もう会えないと思っていた人に会えたんだ、情緒も掻き乱されてしまうのも当然と言えば当然だ。
(顔には一切出さないが、トップにはバレていそうだ)
「オモダカはコーヒーでいい?アオキくんは…カフェオレ飲む?あ、でも大人だしブラックかな?」
「いえ、カフェオレの方がありがたいです」
「こらハヅキ、あなたは一応お客様なんですから注文は我々に任せてください。」
「あら、ごめんなさい。つい癖で…」
「その面倒みの良さは相変わらずですね、貴女は何にしますか?紅茶ですか?」
「えぇ、ミルクでお願いしようかな。」
彼女といるとトップ…オモダカも普段より表情が柔らかく感じる。
やはり、久しぶりに会う姉妹なのだし嬉しいのだろうな。
あの頃に戻った気がして、懐かしい気持ちになる。
注文した飲み物を飲みながら、トップは本題に入った。
「さて、ハヅキ。この前連絡しました通り、アカデミーでのイベントに参加していただけますか?もちろん出演料は出させていただきますし、貴女の望む金額をご用意致します。」
「そんな!母校の記念のイベントに出させてもらえるだけでも光栄なんだから、お金なんて要らないわ…」
「いいえ、ダメですよ。例え身内であろうとしてもらったことに対価を支払う、これは社会人として当たり前のことです。」
「だけど………ううん、分かったわ。これだけ言ってくれてるのに断るのは逆に失礼だものね。」
渋っているハヅキさんに助言をしてみる。
正直、自分ができることはこれくらいで
あとはトップ1人で契約内容を説明して書類を渡して終わりだった。
……本当に自分がいる意味があったのだろうか?
「…説明は以上です。なにか気になることはありましたか?」
「あ、えっとこのイベントって先生や生徒だけしか見られないの?」
「いいえ、この日は校内を1部解放して一般の方でも見られるようになっていますよ。誰か呼びたい方でもいらっしゃいますか?」
「え!…う、うん」
(呼びたい人…もしかして恋人だろうか?もしくは夫とか)
左手をちらとみたが、薬指には指輪をしている形跡はなかった。
だけど、仕事柄してないだけかもしれないしなんとも言えない。
聞こうにも今は言える空気でもない……
想像上の相手にもやもやしていると、くるっとハヅキさんはこちらに視線を向ける。
「…?」
「あの、アオキくん……この日、お仕事はお休みかな?」
「え、あ、えっと……ちょっと確認してみます。」
慌てて横に置いていた鞄の中からスマホロトムを取りだして、カレンダーを確認する。
奇跡的に休みになっていた。
「や、休み……です」
「っ!じゃ、じゃあ良かったら来てくれるかしら?私、心を込めて歌うから…是非貴方に聞いて欲しいの」
「自分で良ければ、もちろん……」
そう言うと、少女のように笑いながら「ありがとう、アオキくん!」と感謝を述べた。
別れる前は暗い表情しか見られなかったから、こうやって朗らかに笑う彼女を見られて本当に良かった。
そして、その顔を見て改めて思った。
(あぁ……やっぱり好きだ…)
自分とトップはそのホテルのロビーへと訪れた。
「そういえばどんな歌手なんですか、その人。写真とかありますか?」
「ふふ、それは会ってからのお楽しみですよ。」
「…?」
「あ、すみません。電話が来てしまったので、少し席を外します。あなたはここで待っていてください。」
スマホロトムを取り出し、その場から少し離れたところで連絡をし始めた。
それをぼっーと見ながら、待っていると後ろから声をかけられた。
振り返るとそこに、大きなつばの帽子を被ってサングラスをかけていてる女性がいた。
サングラスのせいで、どんな顔をしているのが分からなかった。
「あの……」
「はい?」
「アオキ…さん、ですか?」
「そうですが」
「………………」
「………………あの」
「あ!ご、ごめんなさい!えっと…本日、約束しておりました者です」
「貴女が…」
「……………」
緊張しているのか、ずっと下を向いてそこから黙ってしまった。
なにか気の利いた事を言って会話が出来れば良かったが、自分の性格上それは難しい…
(トップ、早く電話から帰ってきてくれないか……)
「……あなたは昔から変わらないわね」
「え?」
「ふふ、ごめんなさい、これで分かるかな?」
「……っ!?あ、え?」
サングラスを取ったそこには、さっき一緒にいたトップと同じ顔…だけど纏う雰囲気は全く違う。
間違えるはずがない、あなたは…
「ハヅキ…さん?」
「卒業式以来ね…元気にしてた?」
「すみません、サプライズにしようと思って黙ってたんです。」
「驚かせちゃったわよね、ごめんなさい。」
「いえ、その、気にせんで下さい。」
ラウンジのソファへ自分はトップとハヅキさんと向かい合う形で座った。
昔はこの席の座り方が当たり前だったが、なんだか落ち着かない。
それもこれもハヅキさんがいるからだろう。もう会えないと思っていた人に会えたんだ、情緒も掻き乱されてしまうのも当然と言えば当然だ。
(顔には一切出さないが、トップにはバレていそうだ)
「オモダカはコーヒーでいい?アオキくんは…カフェオレ飲む?あ、でも大人だしブラックかな?」
「いえ、カフェオレの方がありがたいです」
「こらハヅキ、あなたは一応お客様なんですから注文は我々に任せてください。」
「あら、ごめんなさい。つい癖で…」
「その面倒みの良さは相変わらずですね、貴女は何にしますか?紅茶ですか?」
「えぇ、ミルクでお願いしようかな。」
彼女といるとトップ…オモダカも普段より表情が柔らかく感じる。
やはり、久しぶりに会う姉妹なのだし嬉しいのだろうな。
あの頃に戻った気がして、懐かしい気持ちになる。
注文した飲み物を飲みながら、トップは本題に入った。
「さて、ハヅキ。この前連絡しました通り、アカデミーでのイベントに参加していただけますか?もちろん出演料は出させていただきますし、貴女の望む金額をご用意致します。」
「そんな!母校の記念のイベントに出させてもらえるだけでも光栄なんだから、お金なんて要らないわ…」
「いいえ、ダメですよ。例え身内であろうとしてもらったことに対価を支払う、これは社会人として当たり前のことです。」
「だけど………ううん、分かったわ。これだけ言ってくれてるのに断るのは逆に失礼だものね。」
渋っているハヅキさんに助言をしてみる。
正直、自分ができることはこれくらいで
あとはトップ1人で契約内容を説明して書類を渡して終わりだった。
……本当に自分がいる意味があったのだろうか?
「…説明は以上です。なにか気になることはありましたか?」
「あ、えっとこのイベントって先生や生徒だけしか見られないの?」
「いいえ、この日は校内を1部解放して一般の方でも見られるようになっていますよ。誰か呼びたい方でもいらっしゃいますか?」
「え!…う、うん」
(呼びたい人…もしかして恋人だろうか?もしくは夫とか)
左手をちらとみたが、薬指には指輪をしている形跡はなかった。
だけど、仕事柄してないだけかもしれないしなんとも言えない。
聞こうにも今は言える空気でもない……
想像上の相手にもやもやしていると、くるっとハヅキさんはこちらに視線を向ける。
「…?」
「あの、アオキくん……この日、お仕事はお休みかな?」
「え、あ、えっと……ちょっと確認してみます。」
慌てて横に置いていた鞄の中からスマホロトムを取りだして、カレンダーを確認する。
奇跡的に休みになっていた。
「や、休み……です」
「っ!じゃ、じゃあ良かったら来てくれるかしら?私、心を込めて歌うから…是非貴方に聞いて欲しいの」
「自分で良ければ、もちろん……」
そう言うと、少女のように笑いながら「ありがとう、アオキくん!」と感謝を述べた。
別れる前は暗い表情しか見られなかったから、こうやって朗らかに笑う彼女を見られて本当に良かった。
そして、その顔を見て改めて思った。
(あぁ……やっぱり好きだ…)