SONIC BOOM
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そして迎えた卒業式の日。
在り来りだが、ハヅキちゃんに告白しようと思った。
面倒見のいい彼女に惹かれるのに時間はかからなくて
オモダカには言っていなかったが、恐らくあの人も気づいていただろう
自分のこの気持ちに。
彼女の気持ちは分からないが、いつも一緒にいたんだから嫌われているわけはないと
少し自信があったのだ………だけど。
『……ありがとうアオキくん、私のことを好きになってくれて』
『…!じゃ、じゃあ』
『でも、ごめんなさい。』
『どうして…僕のこと、嫌い…ですか?』
『違うわ…………私、明日にはパルデアからいなくなるの』
『……え?』
自分に背を向けて彼女は言った。ある仕事に就くためにカロス地方へと勉強しに行くのだと。それはポケモンとは関係の無い仕事なのだそう。
思えば進路の話をしたら、はぐらかされて有耶無耶にされていたのを思い出す。
隠されていたことにショックを受けて、拳を握る力が入る。
『……なんで……どうして、教えてくれなかったんですか?』
『………………の』
『え?』
聞こえなくて聞き返したら、背を向けていた彼女はバッと振り返り目に涙を貯めながら強い口調で言った。
『もうあなたやオモダカと居るのが辛いの!!!』
『…!!』
『………正確に言うならポケモンバトルや育てる才能がない私が、あなた達のようなすごい人達といるのが辛くなったの。
私、何回かジムに挑戦してみた事もあったけど1回も勝てなかった。その度にバトルで傷つく手持ちの子が可哀想で…
私なんかがトレーナーになってしまったせいでみんな満足に強く育ててあげられなくて悔しかった。
そんな私とは裏腹にジムを制覇していくあなたやチャンピオンランクになったオモダカを見て、置いていかれてる気がしてすごく寂しかった…。
それに、周りの生徒達にも
なんで、オモダカと双子なのにこんなに違うの?って
2人に付き纏ってるんじゃないかって、
ひとりじゃ何も出来ない奴だって……影で色々言われてた。
相談したかったけど、本当は2人とも迷惑してるんじゃないかと思うと怖くて言えなくて……でも、離れたくなくて…悩んでた。』
だから1度本当に1人になって、このパルデアからも旅立つことにしたの……ここには苦しい思い出ばかりだから。
そう言って涙をぼろぼろと零すハヅキちゃんに自分は何も言えなかった。
どうして近くにいたのに気づいてあげられなかったんだろうか。
優しい彼女の事だ、沢山傷ついて悩んだんだろう。もっと気を配っていたら…。
でも、もう遅いのだ。彼女はもう決意している。引き止められる術は今の自分になく。
『私なんかがアオキくんに釣り合わないから……ごめんなさい。
今まで、ありがとう…。
さようなら、アオキくん。』
去っていく後ろ姿を黙って見送るしかできなかった。
在り来りだが、ハヅキちゃんに告白しようと思った。
面倒見のいい彼女に惹かれるのに時間はかからなくて
オモダカには言っていなかったが、恐らくあの人も気づいていただろう
自分のこの気持ちに。
彼女の気持ちは分からないが、いつも一緒にいたんだから嫌われているわけはないと
少し自信があったのだ………だけど。
『……ありがとうアオキくん、私のことを好きになってくれて』
『…!じゃ、じゃあ』
『でも、ごめんなさい。』
『どうして…僕のこと、嫌い…ですか?』
『違うわ…………私、明日にはパルデアからいなくなるの』
『……え?』
自分に背を向けて彼女は言った。ある仕事に就くためにカロス地方へと勉強しに行くのだと。それはポケモンとは関係の無い仕事なのだそう。
思えば進路の話をしたら、はぐらかされて有耶無耶にされていたのを思い出す。
隠されていたことにショックを受けて、拳を握る力が入る。
『……なんで……どうして、教えてくれなかったんですか?』
『………………の』
『え?』
聞こえなくて聞き返したら、背を向けていた彼女はバッと振り返り目に涙を貯めながら強い口調で言った。
『もうあなたやオモダカと居るのが辛いの!!!』
『…!!』
『………正確に言うならポケモンバトルや育てる才能がない私が、あなた達のようなすごい人達といるのが辛くなったの。
私、何回かジムに挑戦してみた事もあったけど1回も勝てなかった。その度にバトルで傷つく手持ちの子が可哀想で…
私なんかがトレーナーになってしまったせいでみんな満足に強く育ててあげられなくて悔しかった。
そんな私とは裏腹にジムを制覇していくあなたやチャンピオンランクになったオモダカを見て、置いていかれてる気がしてすごく寂しかった…。
それに、周りの生徒達にも
なんで、オモダカと双子なのにこんなに違うの?って
2人に付き纏ってるんじゃないかって、
ひとりじゃ何も出来ない奴だって……影で色々言われてた。
相談したかったけど、本当は2人とも迷惑してるんじゃないかと思うと怖くて言えなくて……でも、離れたくなくて…悩んでた。』
だから1度本当に1人になって、このパルデアからも旅立つことにしたの……ここには苦しい思い出ばかりだから。
そう言って涙をぼろぼろと零すハヅキちゃんに自分は何も言えなかった。
どうして近くにいたのに気づいてあげられなかったんだろうか。
優しい彼女の事だ、沢山傷ついて悩んだんだろう。もっと気を配っていたら…。
でも、もう遅いのだ。彼女はもう決意している。引き止められる術は今の自分になく。
『私なんかがアオキくんに釣り合わないから……ごめんなさい。
今まで、ありがとう…。
さようなら、アオキくん。』
去っていく後ろ姿を黙って見送るしかできなかった。