DJ悪事は花屋さんに恋してる
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あくる日、今日こそはと思いながらピーニャは店へと向かっていた。
すると、いつもは静かな花屋の方が騒がしい。何かあったのかと早足で駆け寄ると、店の前で男性に言い寄られているハヅキの姿が。
普段ニコニコとしているハヅキの表情は、困った様に眉を下げていた。
肩を捕まれ揺さぶられている姿に思わず、「ちょっと!」と声を出した。
「何やってんのさ、お姉さん困ってるじゃん」
「ア、アクジくん」
二人の間に入り、ハヅキを庇うように前に出る。しかし、男の顔を見て今度はピーニャが驚いた。
「え?!ハ、ハッサク先生?」
「う、うぼぉい……ぎ、ぎみは、だしが…びーにゃぐん…でじたな"」
「ピ、ピーニャです……」
涙をぼろぼろと流しているハッサクに若干引き気味のピーニャは、イマイチ状況が呑み込めなくて困惑する。
すると後ろからハヅキが説明してくれた。
「昔からのお友達がお仕事でいい事があったからって、お祝いの品に花束を買いに来てくれたの。
それでその人に似合う花で作って欲しいってなったから、どんな人なのかを教えて貰ってたらなんだか込み上げてきちゃったみたいで…」
(多分コルサさんのことかな…)
未だに泣きっぱなしのハッサクを見てそう思った。感情が昂った結果、ハヅキの肩を掴む形になったのだろうと妙に納得したのだ。
「とにかくその方の人柄が分かりましたので、作っていきますね。少々お待ちください。」
そういうや否や、ささっと花を選んで大きな花束にしていく。
最後にリボンで纏めて、ハッサクへと手渡す。
「お待たせしました。こんな感じでどうでしょうか?」
「おぉ!とても綺麗ですね!ありがとうございますですよ!!コルさんもきっと喜んでくれると思います!!」
「ふふふ、良かった。またのご利用をお待ちしてます!」
大きく手を振ってハッサクは去っていき、残されたハヅキとピーニャ。
しばらくお互い無言だったが、ハヅキの方が口を開いた。
「アクジくん」
「は、はい」
「貴方はピーニャって名前なの?」
「え?!」
「さっき自分で言ってたよ?……アクジって本名じゃなかったんだね」
ハッサクへ名乗ったことを思い出し、狼狽したピーニャは「いや、え、うぅ……」と声にならない声が出ていた。
嘘をつかれていたと思われただろうか、怒っているかな…とちらりとハヅキの顔を盗み見る。
しかしハヅキはいつもの笑顔で見つめていた。
「あ、もしかして帰りにいつも何か言いたそうにしてたのって?」
「ちゃ、ちゃんと伝えようって思って…でも、言えなくて……ごめんなさい」
「ううん、謝らなくていいんだよ。そっかぁピーニャくんっていうんだ」
「う……」
“ピーニャくん”、彼女の口から音になって出た自分の名前に胸がドキドキした。
意図せず知られてしまったが、結果的に呼ばれるようになったので良かったのかもしれない。
「ちなみにアクジって名前は?」
「あれはボクがDJとして活動してる名前で…」
「へぇ!音楽が好きなんだぁ」
「はい、とっても好きです!」
「…!ふふ、それにしてもさっきのピーニャくんちょっとかっこよかったなぁ。」
「え、え?!」
「私が絡まれてると思って守ってくれたんでしょ?普段と雰囲気が違って、私ときめいちゃった」
はにかむ顔はいつもの笑顔とまた違って、ピーニャは夢でも見てるのかと思った。
自分の都合のいい様に頭が解釈してるのではと混乱するが、ハヅキはピーニャに近寄り
「もし良かったらお茶していかない?ピーニャくんとお話したいな。」
自分よりも背の高いピーニャに上目遣いで、誘ってきた。
それに対して、はいと言う答え以外を持ち合わせていないピーニャはハヅキの後ろに続き花屋の店へと入っていった。
「“アクジ”くんじゃなくて、“ピーニャ”くんのこと色々教えてね。
花も買いに来て欲しいけど、これからは私にも会いに来て欲しいなぁ……
え?ふふ、さぁ…どういう意味だろうね?」
すると、いつもは静かな花屋の方が騒がしい。何かあったのかと早足で駆け寄ると、店の前で男性に言い寄られているハヅキの姿が。
普段ニコニコとしているハヅキの表情は、困った様に眉を下げていた。
肩を捕まれ揺さぶられている姿に思わず、「ちょっと!」と声を出した。
「何やってんのさ、お姉さん困ってるじゃん」
「ア、アクジくん」
二人の間に入り、ハヅキを庇うように前に出る。しかし、男の顔を見て今度はピーニャが驚いた。
「え?!ハ、ハッサク先生?」
「う、うぼぉい……ぎ、ぎみは、だしが…びーにゃぐん…でじたな"」
「ピ、ピーニャです……」
涙をぼろぼろと流しているハッサクに若干引き気味のピーニャは、イマイチ状況が呑み込めなくて困惑する。
すると後ろからハヅキが説明してくれた。
「昔からのお友達がお仕事でいい事があったからって、お祝いの品に花束を買いに来てくれたの。
それでその人に似合う花で作って欲しいってなったから、どんな人なのかを教えて貰ってたらなんだか込み上げてきちゃったみたいで…」
(多分コルサさんのことかな…)
未だに泣きっぱなしのハッサクを見てそう思った。感情が昂った結果、ハヅキの肩を掴む形になったのだろうと妙に納得したのだ。
「とにかくその方の人柄が分かりましたので、作っていきますね。少々お待ちください。」
そういうや否や、ささっと花を選んで大きな花束にしていく。
最後にリボンで纏めて、ハッサクへと手渡す。
「お待たせしました。こんな感じでどうでしょうか?」
「おぉ!とても綺麗ですね!ありがとうございますですよ!!コルさんもきっと喜んでくれると思います!!」
「ふふふ、良かった。またのご利用をお待ちしてます!」
大きく手を振ってハッサクは去っていき、残されたハヅキとピーニャ。
しばらくお互い無言だったが、ハヅキの方が口を開いた。
「アクジくん」
「は、はい」
「貴方はピーニャって名前なの?」
「え?!」
「さっき自分で言ってたよ?……アクジって本名じゃなかったんだね」
ハッサクへ名乗ったことを思い出し、狼狽したピーニャは「いや、え、うぅ……」と声にならない声が出ていた。
嘘をつかれていたと思われただろうか、怒っているかな…とちらりとハヅキの顔を盗み見る。
しかしハヅキはいつもの笑顔で見つめていた。
「あ、もしかして帰りにいつも何か言いたそうにしてたのって?」
「ちゃ、ちゃんと伝えようって思って…でも、言えなくて……ごめんなさい」
「ううん、謝らなくていいんだよ。そっかぁピーニャくんっていうんだ」
「う……」
“ピーニャくん”、彼女の口から音になって出た自分の名前に胸がドキドキした。
意図せず知られてしまったが、結果的に呼ばれるようになったので良かったのかもしれない。
「ちなみにアクジって名前は?」
「あれはボクがDJとして活動してる名前で…」
「へぇ!音楽が好きなんだぁ」
「はい、とっても好きです!」
「…!ふふ、それにしてもさっきのピーニャくんちょっとかっこよかったなぁ。」
「え、え?!」
「私が絡まれてると思って守ってくれたんでしょ?普段と雰囲気が違って、私ときめいちゃった」
はにかむ顔はいつもの笑顔とまた違って、ピーニャは夢でも見てるのかと思った。
自分の都合のいい様に頭が解釈してるのではと混乱するが、ハヅキはピーニャに近寄り
「もし良かったらお茶していかない?ピーニャくんとお話したいな。」
自分よりも背の高いピーニャに上目遣いで、誘ってきた。
それに対して、はいと言う答え以外を持ち合わせていないピーニャはハヅキの後ろに続き花屋の店へと入っていった。
「“アクジ”くんじゃなくて、“ピーニャ”くんのこと色々教えてね。
花も買いに来て欲しいけど、これからは私にも会いに来て欲しいなぁ……
え?ふふ、さぁ…どういう意味だろうね?」
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