DJ悪事は花屋さんに恋してる
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出会いは在り来りだった。
その日ハヅキは足の悪い婦人からの依頼で、鉢植えを自宅まで配達していた。
その途中脇道から飛び出してきたピーニャとぶつかってしまい、鉢植えを落として割ってしまったのだ。
『きゃあ!』ガシャン!!
『うわ!す、すいません、大丈夫ですか?』
『は、はい。貴方は、ケガしてませんか?』
『ボクも大丈夫…って!ご、ごめんなさい!!花が…』
無惨に地面にたたきつけられた鉢植えを見て狼狽えるピーニャ。
それとは反対に落ち着いた様子で花に傷がないか確認をするハヅキ。
しばらく眺めてから、ニコッと笑って
『うん、大丈夫そう…安心してください。商品には特に問題は無いので、
新しい植木鉢に植え替えればいいだけの話ですから』
『で、でも何かお詫びさせてください!じゃないとボクの気が治まらないんで!』
『うーん、そうですねぇ……じゃあ良ければ配達のお手伝いをして貰ってもいいですか?あとこの割れた植木鉢も処理したいので、お願いします。』
『はい!あ、あと敬語じゃなくても大丈夫です。ボク多分年下だし…』
『あら、そうなんだ。たしかによく見るとアカデミーの学生さんだね。』
背が大きいから分かんなかったや、とにこにこと笑うハヅキにピーニャは不思議と胸がドキドキと高鳴るのを感じた。
笑顔の絶えない彼女にピーニャは恋に落ちたのだった。
そこから店へと戻ったハヅキが新しい鉢植えと割れた破片を入れる袋を手にピーニャの元に戻り
2人でせっせと破片を袋へと入れていった。
『そういえば貴方の名前を聞いてもいいかな?』
『ボクは………えっと……』
『……?』
『……あ、悪事です…』
『アクジくんっていうんだ、よろしくね!私はハヅキっていいます。』
思わず本名ではなく何故かDJとして活動している名前の方を言ってしまった。
そこからずっとピーニャはハヅキに『アクジくん』と呼ばれている。
ピーニャは訂正したくて毎回花屋へと足を運ぶが、ニッコリ微笑んでアクジと呼ぶ彼女を前にするとどうしても言えなくなって、
花を買って帰るだけで終わってしまう。
そんな様子のおかしいピーニャにスター団の面々が気づかない訳もなく、詰め寄られて周知の事実となった。
恋を応援したいが如何せんピーニャの恋愛経験が無さすぎてまったく進展しないことに、もやもやしていた。
「で…結局また言えんかったのか…」
「ヘタレだな」
「ヘタレだね」
「ヘタレでござるな」
「み、みんな言い過ぎだよ!」
「……いや、いいんだよビワちゃん…本当のことだし」
「てか、そもそもの話。なんで名前言わなかったの?普通に自己紹介したら良かったのに」
「う…そ、それは……その……だから…」
「…めんどくせぇな、ハッキリ言えや」
途端に顔を赤くしてもじもじするピーニャに、若干イラッとしているメロコが急かす。
「だ、だから!!!名前を呼ばれると思うと照れちゃって言えなかったんだよぉ!!!!」
「「「「「………………えぇ……」」」」」
半ばやけくそで叫んだ理由に、スター団の面々は拍子抜けした。
(中には呆れている人も)
「ピーちゃん……」
「初(うぶ)でござるなぁ」
「やっぱりヘタレじゃねぇか」
「DJ悪事ともあろうものが…」
「わ、私には分からないけど恥ずかしいのは仕方ないよね!」
グサグサと刺さる仲間達の視線に耐えられず、手に持った花束に視線を逸らす。
丁寧なラッピングで可愛く彩られたそれは、ハヅキらしさが表れていてため息がこぼれる。
「花を買う勇気はあるのになぁ…」
その日ハヅキは足の悪い婦人からの依頼で、鉢植えを自宅まで配達していた。
その途中脇道から飛び出してきたピーニャとぶつかってしまい、鉢植えを落として割ってしまったのだ。
『きゃあ!』ガシャン!!
『うわ!す、すいません、大丈夫ですか?』
『は、はい。貴方は、ケガしてませんか?』
『ボクも大丈夫…って!ご、ごめんなさい!!花が…』
無惨に地面にたたきつけられた鉢植えを見て狼狽えるピーニャ。
それとは反対に落ち着いた様子で花に傷がないか確認をするハヅキ。
しばらく眺めてから、ニコッと笑って
『うん、大丈夫そう…安心してください。商品には特に問題は無いので、
新しい植木鉢に植え替えればいいだけの話ですから』
『で、でも何かお詫びさせてください!じゃないとボクの気が治まらないんで!』
『うーん、そうですねぇ……じゃあ良ければ配達のお手伝いをして貰ってもいいですか?あとこの割れた植木鉢も処理したいので、お願いします。』
『はい!あ、あと敬語じゃなくても大丈夫です。ボク多分年下だし…』
『あら、そうなんだ。たしかによく見るとアカデミーの学生さんだね。』
背が大きいから分かんなかったや、とにこにこと笑うハヅキにピーニャは不思議と胸がドキドキと高鳴るのを感じた。
笑顔の絶えない彼女にピーニャは恋に落ちたのだった。
そこから店へと戻ったハヅキが新しい鉢植えと割れた破片を入れる袋を手にピーニャの元に戻り
2人でせっせと破片を袋へと入れていった。
『そういえば貴方の名前を聞いてもいいかな?』
『ボクは………えっと……』
『……?』
『……あ、悪事です…』
『アクジくんっていうんだ、よろしくね!私はハヅキっていいます。』
思わず本名ではなく何故かDJとして活動している名前の方を言ってしまった。
そこからずっとピーニャはハヅキに『アクジくん』と呼ばれている。
ピーニャは訂正したくて毎回花屋へと足を運ぶが、ニッコリ微笑んでアクジと呼ぶ彼女を前にするとどうしても言えなくなって、
花を買って帰るだけで終わってしまう。
そんな様子のおかしいピーニャにスター団の面々が気づかない訳もなく、詰め寄られて周知の事実となった。
恋を応援したいが如何せんピーニャの恋愛経験が無さすぎてまったく進展しないことに、もやもやしていた。
「で…結局また言えんかったのか…」
「ヘタレだな」
「ヘタレだね」
「ヘタレでござるな」
「み、みんな言い過ぎだよ!」
「……いや、いいんだよビワちゃん…本当のことだし」
「てか、そもそもの話。なんで名前言わなかったの?普通に自己紹介したら良かったのに」
「う…そ、それは……その……だから…」
「…めんどくせぇな、ハッキリ言えや」
途端に顔を赤くしてもじもじするピーニャに、若干イラッとしているメロコが急かす。
「だ、だから!!!名前を呼ばれると思うと照れちゃって言えなかったんだよぉ!!!!」
「「「「「………………えぇ……」」」」」
半ばやけくそで叫んだ理由に、スター団の面々は拍子抜けした。
(中には呆れている人も)
「ピーちゃん……」
「初(うぶ)でござるなぁ」
「やっぱりヘタレじゃねぇか」
「DJ悪事ともあろうものが…」
「わ、私には分からないけど恥ずかしいのは仕方ないよね!」
グサグサと刺さる仲間達の視線に耐えられず、手に持った花束に視線を逸らす。
丁寧なラッピングで可愛く彩られたそれは、ハヅキらしさが表れていてため息がこぼれる。
「花を買う勇気はあるのになぁ…」