あの人の奥さんの話。
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「あれ?」
その人に最初に気づいたのはアオイだった。
エントランスホールに入ってきたその女性は、50代くらいのお淑やかな印象を受けた。
手にはバスケットと道中に差していたのであろう日傘を携えている。
不意に立ち止まったアオイに一緒に歩いていたボタンが声をかける。
「ん?アオイ、どうしたん」
「あの人初めて見るなぁと思って…ボタン知ってる?」
「え?ん〜………いやぁ、ウチも分からん…学校の関係者?」
「かなぁ?」
そんな2人の視線に気づいたのか、女性はこちらに向き直るとにこりと微笑んで近づいてきた。
「御機嫌よう」
「え、あ!こんにちは!」
「………こんちは(リアルで御機嫌ようっていう人初めて見たわ)」
「貴女達、学生さんよね?アカデミーはどうですか?」
「はい!授業も面白いし、お友達も沢山いるし楽しいです!」
「ふふっ、そうですか。それは良かったです。これからも勉学に励んでくださいね。」
それでは私はこれで。と綺麗なお辞儀をしてエントランスの受付へと向かっていく。
後ろ姿を見つめていた2人だったが、あの人が誰なのか気になりそのままこっそり本棚の影に隠れて様子を見ることに。
「御機嫌よう」
「あ、奥様!珍しいですね、アカデミーに来るなんて」
「えぇ、実はあの人忘れ物をしたらしくて…届けて欲しいと連絡がありまして、ここへ来た次第ですの」
「はは、相変わらず仲が良いんですね」
(奥様だって、誰かの奥さんなんだ)
(そうみたいやね…ということはうちの先生の中に相手がいるってこと?)
結婚してるという話題で1番すぐに出てくるのはセイジ先生だが、いつかの時にアオイは写真を見せて貰ったので違うと分かる。
(いつ見せてもらったん…)
となれば年齢的にもサワロ先生かハッサク先生が相手か…と考えていたら、「あれえ?」とふわふわした声が聞こえてくる。
「ハヅキさんだあ、お久しぶりですう」
(ジニア先生!)
「あら、ジニアくんお久しぶりですね。元気にしてましたか?ご飯や睡眠はちゃんと取ってますか?」
「もう、僕子供じゃないんですからあ〜大丈夫です、ちゃんと取ってますよ!約束しましたしねえ」
「ふふ、なら良かったですわ。そういえば、教師としてとても頑張ってると聞いていますよ。」
「ええ!お家で話してるんですかあ、僕のこと」
「もちろんですよ、とても生徒に慕われて授業もしっかりしていると。」
「えへへ、なんだか照れちゃいます。いつも怒られてばっかりなんでえ」
「あら、そうなんですか?じゃあこのことはあの人には内緒にしておきましょうか。」
一瞬まさかジニア先生の奥さん?!となったが、会話の内容でそれは違うことが分かった。
(ジニア先生とすごい仲良さそう…知り合いっぽいね)
(でも、どういう関係なん…?家でジニア先生の話題が出るって…)
「ところで今日はどうしたんですかあ」
「忘れ物を届けにね来たの、今日職員会議で必要な書類だからって頼まれちゃって」
「あぁ、なるほど通りで…「ハヅキさん!」
その人に最初に気づいたのはアオイだった。
エントランスホールに入ってきたその女性は、50代くらいのお淑やかな印象を受けた。
手にはバスケットと道中に差していたのであろう日傘を携えている。
不意に立ち止まったアオイに一緒に歩いていたボタンが声をかける。
「ん?アオイ、どうしたん」
「あの人初めて見るなぁと思って…ボタン知ってる?」
「え?ん〜………いやぁ、ウチも分からん…学校の関係者?」
「かなぁ?」
そんな2人の視線に気づいたのか、女性はこちらに向き直るとにこりと微笑んで近づいてきた。
「御機嫌よう」
「え、あ!こんにちは!」
「………こんちは(リアルで御機嫌ようっていう人初めて見たわ)」
「貴女達、学生さんよね?アカデミーはどうですか?」
「はい!授業も面白いし、お友達も沢山いるし楽しいです!」
「ふふっ、そうですか。それは良かったです。これからも勉学に励んでくださいね。」
それでは私はこれで。と綺麗なお辞儀をしてエントランスの受付へと向かっていく。
後ろ姿を見つめていた2人だったが、あの人が誰なのか気になりそのままこっそり本棚の影に隠れて様子を見ることに。
「御機嫌よう」
「あ、奥様!珍しいですね、アカデミーに来るなんて」
「えぇ、実はあの人忘れ物をしたらしくて…届けて欲しいと連絡がありまして、ここへ来た次第ですの」
「はは、相変わらず仲が良いんですね」
(奥様だって、誰かの奥さんなんだ)
(そうみたいやね…ということはうちの先生の中に相手がいるってこと?)
結婚してるという話題で1番すぐに出てくるのはセイジ先生だが、いつかの時にアオイは写真を見せて貰ったので違うと分かる。
(いつ見せてもらったん…)
となれば年齢的にもサワロ先生かハッサク先生が相手か…と考えていたら、「あれえ?」とふわふわした声が聞こえてくる。
「ハヅキさんだあ、お久しぶりですう」
(ジニア先生!)
「あら、ジニアくんお久しぶりですね。元気にしてましたか?ご飯や睡眠はちゃんと取ってますか?」
「もう、僕子供じゃないんですからあ〜大丈夫です、ちゃんと取ってますよ!約束しましたしねえ」
「ふふ、なら良かったですわ。そういえば、教師としてとても頑張ってると聞いていますよ。」
「ええ!お家で話してるんですかあ、僕のこと」
「もちろんですよ、とても生徒に慕われて授業もしっかりしていると。」
「えへへ、なんだか照れちゃいます。いつも怒られてばっかりなんでえ」
「あら、そうなんですか?じゃあこのことはあの人には内緒にしておきましょうか。」
一瞬まさかジニア先生の奥さん?!となったが、会話の内容でそれは違うことが分かった。
(ジニア先生とすごい仲良さそう…知り合いっぽいね)
(でも、どういう関係なん…?家でジニア先生の話題が出るって…)
「ところで今日はどうしたんですかあ」
「忘れ物を届けにね来たの、今日職員会議で必要な書類だからって頼まれちゃって」
「あぁ、なるほど通りで…「ハヅキさん!」
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