夢小説サンプル
五条の目的の物が出てこないまま、オークションは着々と進んでいく。そしてとうとう最後の商品に。
「さあお待たせ致しました!本日ラストにして一番の目玉商品!」
仮面を被った司会者が壇上で声を張り上げる。その声を聞いて五条は頬の端を持ち上げた。やっと終わるという安堵半分、こんな場所で出てくるトリの物は何なのだろうかという好奇心半分、夏油も壇上に目線を向けた。
〜中略〜
見え過ぎる目で視認した五条は、目頭を何度か揉んでからサングラスをかけ直す。珍しいということもあり、本日最高額の三千万からスタートしたオークションはどんどんと値を上げていく。VIP席にからはまだ札が上がっていないのは高額になったところで一気に競り落とす気だからなのか、単純に興味がないからなのか。
「さーて、いくらになるんだか」
「……ねぇ悟」
五条が高みの見物を決めているところに、少女が出てきてからこれまで一言も喋っていなかった夏油が声を掛ける。夏油の瞳には新しいおもちゃを見つけた子どものような、無邪気な光が宿っていた。
「あの女の子、私が貰ってもいいかい?」
〜中略〜
そう言ってスタンガンを夏油に差し出す支配人。だがしかし夏油はそれを受け取らず、少女に目線を合わせるため、汚れている地面に膝を付けた。
「こんばんは、私の名前は夏油傑。君の名前は?」
優しい声に反応し、檻の端で小さく縮こまっていた少女がゆっくりと顔を上げる。薬はすっかり抜けたのか、先程の焦点が定まっていない虚ろな目はなくなっていた。
「…………××、です」
消え入りそうな声で答える少女に、夏油は満足そうに微笑んだ。
「綺麗な名前だね。突然なんだが……今日から私の家族になってくれるかい?」
「さあお待たせ致しました!本日ラストにして一番の目玉商品!」
仮面を被った司会者が壇上で声を張り上げる。その声を聞いて五条は頬の端を持ち上げた。やっと終わるという安堵半分、こんな場所で出てくるトリの物は何なのだろうかという好奇心半分、夏油も壇上に目線を向けた。
〜中略〜
見え過ぎる目で視認した五条は、目頭を何度か揉んでからサングラスをかけ直す。珍しいということもあり、本日最高額の三千万からスタートしたオークションはどんどんと値を上げていく。VIP席にからはまだ札が上がっていないのは高額になったところで一気に競り落とす気だからなのか、単純に興味がないからなのか。
「さーて、いくらになるんだか」
「……ねぇ悟」
五条が高みの見物を決めているところに、少女が出てきてからこれまで一言も喋っていなかった夏油が声を掛ける。夏油の瞳には新しいおもちゃを見つけた子どものような、無邪気な光が宿っていた。
「あの女の子、私が貰ってもいいかい?」
〜中略〜
そう言ってスタンガンを夏油に差し出す支配人。だがしかし夏油はそれを受け取らず、少女に目線を合わせるため、汚れている地面に膝を付けた。
「こんばんは、私の名前は夏油傑。君の名前は?」
優しい声に反応し、檻の端で小さく縮こまっていた少女がゆっくりと顔を上げる。薬はすっかり抜けたのか、先程の焦点が定まっていない虚ろな目はなくなっていた。
「…………××、です」
消え入りそうな声で答える少女に、夏油は満足そうに微笑んだ。
「綺麗な名前だね。突然なんだが……今日から私の家族になってくれるかい?」
