7−5:虹色の旅路 後編
夕焼けの草原。
多種多様な生活習慣を持つ獣人属が暮らし、国王も獅子の獣人属が務める国。
今や世界中にいる獣人属の多くはこの国にルーツを持ち、過去には妖精たちと共生していた事もあった。
国家としてはまだ近代化の途上にあり、国内での貧富の差も決して小さくはない。独特な風習が根強い土地柄だけに、国全体が一丸となれるような方針は未だ定まっていない様子だ。
そんな中でも国として存在するからには、他の国と渡り合う設備が必要となるワケで、高級ホテルや観光スポットの整備は少なからず行われていたらしい。
ブッチ先輩に案内されて辿り着いたのは、割と近代的な雰囲気の建物だった。割と、というのは表の装飾が伝統的なものだからで、素人でも見て解る程度に機能の充実と国の特色、高級感を上手く兼ね備えている。
一方で、どこからどう見ても学生が入る店ではない。なのにブッチ先輩は平然と中に入っていく。僕たちもついていくしかない。
「おぉ……随分と洒落た店だな」
「王都で一番高級なホテルのレストランッスからね」
「なにっ?そんなところに来て大丈夫なのか?」
「もちろん。だって支払いはシュラウド家がもってくれるんでしょ?」
ブッチ先輩は当然という顔で言い放つ。
「前にレオナさんから聞いたんスよ。シュラウド家はあのジュピター財閥の分家で、すげー金持ちだって。シシシッ!」
『その情報は間違いではないし、夢の中だからどれだけ食べても問題はないけど……』
オルトが言いよどんでもお構いなしで、ブッチ先輩は店の奥へと進んでいく。
店内にお客さんの姿は無い。掃除は行き届いているみたいだけど、店内の照明も演出で意図的に落としているレベルじゃないくらい少ない気がする。
「オレ、ここで腹いっぱい食べるの夢だったんスよね。肉料理が絶品って噂で」
「にゃにっ!肉っ?オレ様も食べたいんだゾ!」
グリムが嬉しそうな顔になる。
タイミング良く店員らしきお姉さんが出てくると、ブッチ先輩は人なつっこさ全開の笑顔を向けた。
「あ、お姉さーん!この店にあるだけのごちそうをテーブルいっぱい持ってきて欲しいッス!」
「申し訳ありません、お客様。本日、メニューの食材を全て切らしておりまして。入荷予定も未定となっております」
「ええ~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」
勝手に店の中に入ってきた客にぶっきらぼうにせず、店員さんはとても丁寧に頭を下げてくれた。
『やっぱり。さっき王宮で聞いた話によれば、この国は今、食糧難に陥っている。高級ホテルも例外ではないはずだよ』
「お客様のおっしゃるとおりの状態で……お水すらご用意できず申し訳ございません。せめてお席はご自由にお使いくださいませ」
お姉さんはもう一度深々と頭を下げて、店の奥に消えていった。食べ物も水も無いけど、店を閉める事も出来ないみたい。高級ホテルって大変だなぁ。
「そんなぁ……タダメシを腹いっぱい食べてやる予定だったのに!」
「肉どころか水もないなんて、オレ様たちこの夢にいる間は何を食べればいいんだゾ~!」
「まったく、呑気な奴らだ。食事の心配をしている場合ではないだろう」
「セベクさんの言う通りです。早急にレオナさんを夢から醒ます方法を考えなくては」
窓際の席に腰掛けて、雄大な自然を見渡す。窓って言うかほとんどバルコニーみたいな感じなんだけど。木のイスはよく磨かれていて座り心地も良い。テーブルの鉄板は、普段なら客の目の前で料理を行うための場所なのだろう。乗せる食材が無いから燃料もセットされてないけど。
「レオナ先輩……学園に通っていないどころか、まさか夕焼けの草原の王様になっちまってるなんて」
「しかも無茶な開発で国はメチャクチャ、民衆に『王様はいらない!』ってデモまで起こされちゃってる」
らしいっちゃらしいッスけど、と小さい声で付け加える。
王様になれない絶望の中を生きてきた人が、何でも叶う夢の中で王様になる夢を見ている。
その部分に関しては順当だと思うのだけど、この夢の中は違和感が大きすぎる。
『「S.T.Y.X.」で行った検査の中で、レオナ・キングスカラーさんは夢が夢だと気づきやすいタイプだって結果が出てたはず』
……そんな検査やってたんだ。
『なのに、今の彼はこれを夢だと気づいていないばかりか、かなり深く夢に耽っているみたいだ』
『気づきやすいタイプってだけで、百パーセントの確率で夢だと気づける人間はこの世にいない』
オルトの疑問にシュラウド先輩が答える。
『しかもこれはただの夢じゃなく、マレウス氏の作り出した魔法領域によるもの。シルバー氏みたいな特例以外は、自力で覚醒するのはほぼ不可能でしょうな』
「……だが、やはり変だ。マレウス様の魔法が見せる夢は、夢の主にとって幸せなもののはず」
この夢渡りを始めてから、その前提はずっと示されてきた。
ヴァンルージュ先輩のように『幸福』を得るための前段階が必要な場合だったり、フロイド先輩のように本人の要望にシステム側が対応できないといった例外はあったけど、他は概ね本人の願望が反映されている。
「なのに、何故レオナ先輩は家族を失い、さらに国民に憎まれる王になる辛い夢を……?」
「ええ。この状況が彼にとって幸せだとは、とても思えません」
「夢の中なんだから、少々無茶でもレオナ先輩の開発計画は大成功しててもいいはずだよな」
「そうッスよねぇ。なんで『レオナ王最高!』『王様バンザイ!』って夢じゃねぇんだろ」
「……本人が飲み込めなかったからじゃない?」
みんながきょとんとした顔でこちらを見る。
「だって『S.T.Y.X.』の検査で、キングスカラー先輩は夢に気づきやすいタイプだって出てたんでしょう?」
『うん』
「あの人の自認『嫌われ者』だから。自分を手放しに受け入れて賞賛してくる人に囲まれたら『これはおかしい』って気づいたと思う」
「そんな事……無いとは言えないッスね……」
「じゃあ、レオナはみんなに嫌われる夢を見たがってるって事なのか?」
「それもちょっと違うかな……。それは多分、ツノ太郎の魔法領域のルールにそぐわないから」
『あー、はい。なるほど解ったかも』
シュラウド先輩はあくまで仮説だけど、と前置きして続ける。
『レオナ氏の夢は、サンドボックスゲームみたいに構築されてるんじゃないかな』
「サンドボックスゲーム?」
『あ、え、えっと……サンドボックスゲームっていうのは、その名の通り砂場遊びみたいなゲームの総称』
決められたストーリーやタスクをこなすのではなく、自分で自由に遊び方を決められるゲーム。
例えばブロックを集めて積んで建築に情熱を燃やしたり、冒険を極めてレアアイテムを集めたり、巨大な農場作りに精を出したり。
様々な要素を持ち、プレイヤーは与えられた領域の中で好きなように世界を作る事が出来る。
「なんだそれは。まるで子どもの遊びではないか」
『子どもの遊び?』
タブレットが煽るようにセベクの顔面に迫る。
『おやおや、セベク氏はご存知ないんですなぁ。サンドボックスゲームに、かなり高度なシミュレーション要素が含まれている事を』
プレイヤーは自分のサーバーの中で自由に世界を創造できる。何でも出来るようでいて、ゲームとしての縛りももちろんある。環境破壊や資源の枯渇がセットで出てくるのだ。
資源を過剰に摂取すれば再生が困難になったり、予期せぬ崩落や自然災害で計画が狂わされる事もある。外敵がいるので防衛の手段も必要になる。
世界観も自由度が高いので、現実世界の物流やら生産やらを再現する事まで出来てしまう。
『確かに若年層にも人気高いけど、ドハマリするのはむしろ凝り性の大人って言われるんスわ』
「僕の世界でも歴史的な建造物をゲームの中で再現したりするのは大体大人だし、自治体がゲーム内で街を再現したデータを配ったりしてたよ」
「へえ、ユウの世界にもあるのか」
「うん。僕はあんまり得意じゃないけど、流行ってた時にやった事はある」
『マルチプレイに誘えるゲームが増えたね、兄さん!』
『え、あ、い、いや、今はそれは置いといて』
タブレットからわざとらしい咳払いが聞こえる。
『まぁそんな感じで、やろうと思えばいくらでもやりこめるわけ』
ただ現実のサンドボックスゲームは、PCやゲーム機の性能による制限と限界がある。システム上の出来ない事からは逃れられない。
でもツノ太郎の魔法領域の中では、イマジネーションさえ働かせれば現実と遜色ない世界で、好きなだけ自由に世界を作る事が出来る。
『自分のイマジネーションが尽きない限り、無限に「創造」と「破壊」の体験ができるんだ。そんなん、頭がいい奴ほど絶対ドハマリするでしょ』
その前提で行くと、確かにキングスカラー先輩はドハマリしそう。現実にドハマリしてるし。
話が退屈でうとうとしているグリムを、オルトが驚かせて起こしていた。そんな可愛いやりとりに心を癒されている余裕は無い。
「大体のシステムは掴めてきました。しかし……夢の中を自由に創造できるなら、環境破壊や民衆からの反発などを制御する事も可能なのでは?」
『現実のサンドボックスゲームでも敵が登場しなかったり、無限に資源やアイテムを手に入れられるモードは存在するけど……レオナさんが選択したモードは、よりリアルな環境シミュレーションなのかもしれない』
『恐らくはそう。マレウス氏の魔法領域の「何でも思い通りになる」の部分を、夢の主本人の想定する現実的なシミュレーションの徹底にかけさせてるんだ』
「フロイドの夢とは違い、何でも上手くいくようにはなっていない……という事か?」
「……ある意味上手くいってるんですよ。キングスカラー先輩の思った通りにはなってるんですもん」
恐らく、キングスカラー先輩は何度も夢の世界に疑問を持っただろう。
フロイド先輩は成功して賛辞を集めてもそれは予想の範囲内にあって、予想範囲内の事が繰り返されているから『つまらない』のであって、その事象を『有り得ない』とまでは思わない。
だけどキングスカラー先輩は、自分が愛され賞賛され手放しに受け入れられる事を『有り得ない』と思ってしまう。世界を否定する。それは『闇』が彼を深く眠りに落とす理由になり得るだろう。
世界を作り直す度に、キングスカラー先輩が目を醒まさないように、世界を否定しないで済むようにしていった結果、『キングスカラー先輩の思うリアルな反応が起きる世界』という本人に対してシビアな世界が出来上がってしまった。
『さっきの話で言えば、急速な都市開発には大きなリスクが伴う事を彼は明確に理解していて、それがリアリティとして自分の夢に反映されている状態なんじゃないかな』
「オルトの言ってる事の意味はわかる。でも、余計わけがわからなくなってきたぜ」
ジャックが素直に疑問を口にする。
「リスクを予見できていたなら、何でレオナ先輩は無茶な計画を実行に移しちまったんだ?」
『それは……』
「本来我慢すべき事を、我慢せずやっちまってる気がする」
ぽつりとブッチ先輩が呟いた。みんなの視線が集まる。
「どういう事なんだゾ?」
「なんつーか、やめた方がいいよなぁ~って思いながら食う夜中のピザって、その背徳感込みで、すっげぇ美味くないスか?」
「わかる……!!」
一部が共感を口にする。僕も頷かずにはいられなかった。
『兄さんも、僕に怒られるって解っていながら真夜中にインスタントラーメン食べてる!』
「冷蔵庫で寝かせて味を染み込ませてる最中の洋ナシのコンポートのつまみ食い。どうしてもやめられねぇんだよな……」
「夜中にキッチンに忍び込んで食べるツナ缶って、なんでかわかんねぇけど昼間に食べるよりウメェんだゾ」
「深夜のスナック菓子……罪の味!」
罪悪感を共有する僕たちを、セベクが鼻で笑う。
「なんと意地汚い奴らだ。僕はそんなことはしないぞ!」
「夜中にキッチンに忍び込み、朝食用のバゲットを二本も平らげて母君に叱られたのを忘れたのか、セベク?」
「ばっ……それはまだ子どもの頃の話だろう!」
そしてシルバー先輩にバラされる。どれぐらいの年齢の話なんだろう。バゲット二本て夜中に食べるには多すぎない?
って、そんな事は置いといて。
「真夜中のドカ食いなんか、身体に良いわきゃない。んなこた誰だって頭じゃ理解してんスよ。それでも誘惑に抗えない事ってあるじゃないッスか」
「わかります」
アーシェングロット先輩から出てきたのは力強い同意だった。圧すら感じる。
「売り上げデータの入力作業が終わった後に食べる深夜の唐揚げほど美味しいものはない」
そして我に返り咳払いして話を戻す。
「つまり、レオナさんは環境破壊や国民からの反発は織り込み済みで……我慢せず自分の好きに振る舞う快楽と背徳感に浸っている。ラギーさんはそう言いたいんですね?」
「断言は出来ないッスけど、ワルイコトすんのが好きな王子様なのは間違いないッスから」
『それがレオナ氏の場合はつまみ食いじゃなく、一国の改革ってところが厄介っすな……』
「しかも奴は好き勝手開発を進めた後、上手くいかなくなったからと投げ出している。王として最悪の所業ではないか!」
王の護衛を務める立場として、セベクは理想高く怒りを露わにする。
「家族を亡き者にしてまで、王になりたかったのだろう。なのに、何故責務を放棄する!?」
『せ、正確な理由はわからないけど、原因はいくつか思い当たる』
セベクの大声にやや引きつつ、シュラウド先輩は答える。
『えと、せ、拙者レオナ氏の夢に入った時に、違和感を覚えて調べ物をしはじめたでしょ……。あれ、レオナ氏のイマジネーションが構成してる夢の範囲を調べてたんすわ』
「もしや、夢の持ち主と離れすぎると夢が崩壊し、深淵に呑み込まれてしまうあの現象について調べたのか?」
『う、うん……あれって「プロシージャル生成」みたいなもんなんだよね』
一般的なゲームではマップがデータとしてあらかじめ用意されているけど、そうでないものも存在する。
プレイヤーが移動する度、アルゴリズムに基づいて、プレイヤー周辺に自動的にマップが生成されるものが『そうでないもの』に該当するらしい。
夢もそれとほぼ同じシステムで、夢の主のイマジネーションが行き渡ってる場所のみが生成されてる。意識から外れてる部分は具現化してない。
だから夢の主と離れすぎると行き止まりになっていたり、深淵が口を開けてたりする。
『でも調査の結果、レオナ氏の夢はマップの生成範囲がとんでもなく広い事が発覚した。ほぼほぼ夕焼けの草原全土が常時生成され続けてるんだ』
「ええっ!?」
あの人の魔法士としての実力を考えれば不可能ではない。でも今までが街とか学校とかだったから、とんでもない事のように思える。
ヴァンルージュ先輩の時は移動範囲こそ広かったけど、ほぼずっと一緒にいたから実際の生成範囲までは分からなかったしね。
『そっか……国レベルの経済やインフラ全体をシミュレーションしているんだから、国土全体に生成範囲が及んでても不思議じゃないよね』
『きっと最初は立案した都市開発がサクサク進んで、最高に楽しかったんだと思うんだよね。でも……大風呂敷を広げた結果、生まれたのは膨大な作業。枯渇する資源。食料、そして湧き続けるトラブル』
これがヤバイと思ったら難易度調整を出来る性格ならまだしも、そういうの嫌がりそうだし、そもそも本人は夢の中でやってる事だなんて思ってない。
『そうなってくると、何から手を付けていいんだか分からなくなり、モチベが下がり続け……「これもう完成するの無理じゃね?」ってなって全部放置……みたいな?』
「うわ~……すっげぇレオナさんっぽいッス……」
「マジフト大会の時も、同じようなパターンだったよな……」
「失敗する事は薄々気づいてた。それなのに彼は遂行する事を選んだ……という事ですね」
「……自分が一番の悪者になって終わりにしようとするところまで同じですね」
「……どういう意味だ?」
「国の運営を全部投げ出して、民衆は怒り、近衛兵はろくな訓練も受けていないゴロツキしかいない。これを放置して日を過ごしたら、何が起きると思う?」
「国が滅ぶ。その前に……内乱になるか?」
「民衆が城に殺到し、無能な王を処刑して、人々は団結し国は平和になりました。めでたしめでたし」
「……ユウくん、それ本気で言ってる?」
「キングスカラー先輩が想像した通りに進むように設計されてるなら、可能性は高いと思います。そしてキングスカラー先輩はここを夢だと思ってない」
お誂え向きに、彼の傍には国を憂う忠臣がいる。
あれだけ憎まれ口を叩きながらも傍に置いているからには、キファジさんは現実にキングスカラー先輩から信頼を受けている人なのだと思う。本当に気分が悪いばかりなら、お小言を言う従者なんて必要ない。
彼は恐らく、キングスカラー先輩がこの世界に無意識に作ってしまった国のための安全装置だ。
好き勝手に振る舞い何もかもうまくいかないまま自分が消えても、彼がいれば国が絶える事は無いと信じている。
「無能な指導者がどうやって責任を取るべきか、その内容に思考が至らない人じゃないですよ。……刑を執行した者に罪悪感を持たせずに済む態度もね」
『……ユウさんは、レオナ・キングスカラーさんが民衆に罪悪感を持たせないように、わざと怠惰に過ごしてると思ってるの?』
「わざと憎まれ口を叩いて寮生たちに自分を切り捨てさせようとした前科があるんでね、あの人」
ブッチ先輩が辛そうに顔を俯ける。ジャックも何も言えない様子だ。
「なんというか、非常に面倒臭……いえ、複雑な人だな」
「本当に面倒くさいですよね。夢の中ぐらい都合良く幸せになっときゃいいのに」
「君がそれ言う!?」
「言いますよ。おかげで『イミテーション』所在不明なんですもん」
『魔力は現在も観測されているから、この夢のどこかに残ってるのは間違いないけど、情報が複雑でどこにあるかまでは探知が出来ないんだ』
『これまでは夢の主の傍にいたから気にしてなかったけど……よもやこんな事になっていようとは……』
シュラウド先輩のタブレットがさっきの新聞記事を表示する。
見出し以上の情報が何も増えていない記事だけど、写真の中の僕とシェーンハイト先輩はやっぱり幸せそうだ。これもキングスカラー先輩のイマジネーションで出来てるのなら、彼にはこんな風に見えていたって事になる。
『これもレオナ氏のハードモードシミュレーションの計算結果って事でしょうな』
「もしくは『イミテーション』が何かやらかして遠ざけられたんですかね」
『それもありそう。……とはいえ、ハシバ氏が夢に侵入しているからには、活動可能な状態なら何か仕掛けてくる可能性はある』
「いないからって油断は禁物ですね」
『そゆ事』
結局は警戒するしかない。
キファジさんがせっかく味方してくれそうなのに、横取りされでもしたら目も当てられないしね。