主人公の設定


 羽柴 悠(はしば ゆう)

 東京都在住の高校三年生。
 両親は海外勤務、双子の姉は海外留学中のため一人暮らし。
 高校二年生の一年間、魔法少女『愛の天使シャイニングリリー』として活動していた。最後の戦いで力を封印されたため、現在は強化装備を使えず事実上の引退状態。
 侵略者を退け平和な生活を取り戻したはずが、一学期の始業式の帰り道に黒い馬車と遭遇、異世界に招かれる事となる。

 十歳の頃に数ヶ月ほど子役として芸能界で活動していたが、仕事帰りに誘拐されかけた事がトラウマになり、以降は目立つ事を嫌うようになった。
 上記の経験から護身のため格闘技を修得。大会こそ出ないが同世代では強い方で、更に魔法少女として肉弾戦で戦っていたので実戦での戦闘能力も高い。

 両親がいない生活が長いので基本的な家事は自分で出来るが、高校生男子の家庭科の域は出ない。
 子役時代は俳優に憧れていた事もあり演技は上手く、声の大きさとハッタリにはそこそこ自信がある。歌とダンスは苦手だし下手。

 野暮ったい丸眼鏡がトレードマーク。外すと美少女顔だが、何故か眼鏡をかけるだけで注目されなくなる。
 髪の毛は姉からの要望で肩で切りそろえており、運動の時はテキトーに縛っている。
 腕力の維持を目的とした筋トレの習慣があり、脱いでも筋肉が目立たない上に着痩せするので、見た目の割に体重は重い。

 基本的におとなしい印象の事なかれ主義。なるべく目立たない事を望み、自分が損をしないと思える範囲ならあまり扱いにはこだわらない。自分から他人と積極的に関わる事はしないが、友達は大事にする。
 人並みの正義感や倫理観は備わっており、度胸もあるので、いざという時には危険を恐れず前に出る事を躊躇わない。血の気は多いし売られた喧嘩はだいたい買うし口も悪い。報復が陰険。
 何故かよく女装させられているが本人としては嬉しくない。気分が乗って自分が得するなら、可愛らしく振る舞う事もある。

1/2ページ