1章
名前・一人称の設定
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5.
「すごい、大金…!」
お店から出てきた3人。
サンジの手には、アタッシュケースが握られていた。その中には、大量の一万円札。
それとは別に、千円札と小銭をいくらか入れたポーチもふらっとの首にかかっていた。
「そっか、ふらっとちゃんはこんな大金見たことないか」
「うん、だって1000万円だよ、1000万円!!車一台余裕で買えるよ!!!それどころか、もしかしたら安い家なら一軒ぐらい…!」
「クルマ…?」
大喜びでぴょんぴょん飛び跳ねるふらっとに、ロビンが首を傾げて聞き返した。
「あー…あれだよ!」
近くを走ってる車を指さした。
「へぇ…こっちの世界には不思議なものが沢山あるんだな」
「その言葉そっくりそのままお返しします…海列車とかこっちにはないからね?」
あ、でもね、新幹線ってのがあって、かっこよくてね…!と興奮した様子で話すふらっとを、ロビンが遮った。
「買い物する前に、物価について聞いておきたいのだけれど…」
「あ、それはね、日本円は大体ベリーと同じだと思うよ!」
「“は”?ということは違うところもあるの?」
「うん!国ごとに貨幣価値が違うから!アメリカだとドル、ヨーロッパの方だとユーロとか…ちなみにむかーしの為替相場は1ドル360円固定だったけど今は変動相場制で…」
「あめりか?よーろっぱ?」
「カワセソウバ?ヘンドウソウバセイ?」
すらすらと話すふらっとだったが、さすがのロビンも首を傾げざるを得なかった。
「あーごめん…ま、日本から出ないなら細かいこと気にしなくて大丈夫だよ!それより買い物だよね!」
そういうとふらっとは拳を高く掲げた。
「よーしじゃあ!豊洲市場へれっつごーー!」
「トヨス…?」
「うん!日本で一番大きい市場だよ!新鮮な食べ物がなんでも揃う、はず!多分!!」
「へぇ、そりゃ楽しみだなァ」
サンジが心の底から嬉しそうに言った。
でもロビンは別の心配をしていて。
「…また歩くの?」
「まさか!現金手に入ったし、電車乗るよ!」
そういうと、ふらっとは近くの駅へと駆け出した。
慌てて2人がその後を追いかける。
「えっと、電車って何のことだい?」
「いいから、ついて来て!」
サンジの問いには答えず、ただひたすらに走った。
駅に着き、券売機に駆け寄ると、3人分の切符を買い、改札を抜け、ホームへと上がる。
その間、2人はただ黙って手を引かれていた。
「ひゃっほー!ゆりかもめーー!」
車両が駅に入ってきたのを見て、ふらっとは嬉しそうに嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねた。
「ふらっとちゃん、あれ好きなのかい?」
「うん、鉄道好き!カッコよくない?あんまり詳しくは無いけど…」
ふらっとは満面の笑みで言う。
おそらく、メカ好きもこういうところから来ているのだろう。
「ルフィ達も連れてきたらさ、喜ぶかな?」
「あいつらなら喜んで走り回りそうだな」
そう言いながら3人で車両に乗り込む。
はしゃぐふらっとを見守る2人は、まるで保護者の気分だった。
「……!!!」
車窓からの景色に、目をキラキラさせているのはふらっとだけではなかった。
「これは…!」
「すごいわね…!」
見たことのない景色に、サンジとロビンも目を輝かせた。
立ち並ぶビルの間を抜け、レインボーブリッジを通過する。
「ね、こんな景色、見たことないでしょ?」
そう言って、ニカっと笑うふらっとは、今日一番の笑顔だった。
「すごい、大金…!」
お店から出てきた3人。
サンジの手には、アタッシュケースが握られていた。その中には、大量の一万円札。
それとは別に、千円札と小銭をいくらか入れたポーチもふらっとの首にかかっていた。
「そっか、ふらっとちゃんはこんな大金見たことないか」
「うん、だって1000万円だよ、1000万円!!車一台余裕で買えるよ!!!それどころか、もしかしたら安い家なら一軒ぐらい…!」
「クルマ…?」
大喜びでぴょんぴょん飛び跳ねるふらっとに、ロビンが首を傾げて聞き返した。
「あー…あれだよ!」
近くを走ってる車を指さした。
「へぇ…こっちの世界には不思議なものが沢山あるんだな」
「その言葉そっくりそのままお返しします…海列車とかこっちにはないからね?」
あ、でもね、新幹線ってのがあって、かっこよくてね…!と興奮した様子で話すふらっとを、ロビンが遮った。
「買い物する前に、物価について聞いておきたいのだけれど…」
「あ、それはね、日本円は大体ベリーと同じだと思うよ!」
「“は”?ということは違うところもあるの?」
「うん!国ごとに貨幣価値が違うから!アメリカだとドル、ヨーロッパの方だとユーロとか…ちなみにむかーしの為替相場は1ドル360円固定だったけど今は変動相場制で…」
「あめりか?よーろっぱ?」
「カワセソウバ?ヘンドウソウバセイ?」
すらすらと話すふらっとだったが、さすがのロビンも首を傾げざるを得なかった。
「あーごめん…ま、日本から出ないなら細かいこと気にしなくて大丈夫だよ!それより買い物だよね!」
そういうとふらっとは拳を高く掲げた。
「よーしじゃあ!豊洲市場へれっつごーー!」
「トヨス…?」
「うん!日本で一番大きい市場だよ!新鮮な食べ物がなんでも揃う、はず!多分!!」
「へぇ、そりゃ楽しみだなァ」
サンジが心の底から嬉しそうに言った。
でもロビンは別の心配をしていて。
「…また歩くの?」
「まさか!現金手に入ったし、電車乗るよ!」
そういうと、ふらっとは近くの駅へと駆け出した。
慌てて2人がその後を追いかける。
「えっと、電車って何のことだい?」
「いいから、ついて来て!」
サンジの問いには答えず、ただひたすらに走った。
駅に着き、券売機に駆け寄ると、3人分の切符を買い、改札を抜け、ホームへと上がる。
その間、2人はただ黙って手を引かれていた。
「ひゃっほー!ゆりかもめーー!」
車両が駅に入ってきたのを見て、ふらっとは嬉しそうに嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねた。
「ふらっとちゃん、あれ好きなのかい?」
「うん、鉄道好き!カッコよくない?あんまり詳しくは無いけど…」
ふらっとは満面の笑みで言う。
おそらく、メカ好きもこういうところから来ているのだろう。
「ルフィ達も連れてきたらさ、喜ぶかな?」
「あいつらなら喜んで走り回りそうだな」
そう言いながら3人で車両に乗り込む。
はしゃぐふらっとを見守る2人は、まるで保護者の気分だった。
「……!!!」
車窓からの景色に、目をキラキラさせているのはふらっとだけではなかった。
「これは…!」
「すごいわね…!」
見たことのない景色に、サンジとロビンも目を輝かせた。
立ち並ぶビルの間を抜け、レインボーブリッジを通過する。
「ね、こんな景色、見たことないでしょ?」
そう言って、ニカっと笑うふらっとは、今日一番の笑顔だった。