6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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少し時は戻り、ルフィ達が出かけた直後のサニー号。
ふらっとは横たわっていたダイニングのソファからそっと起き上がった。
それを見て、慌ててチョッパーが駆けてくる。
「ふらっと、どこに行くんだ!」
「もう勝手に出かけたりしないよ…ちょっと外の風にあたりたいだけ」
「そっか、よかった…!まだちゃんと歩けねェだろ?手伝ってやるよ」
「ありがとう!」
そう言って、獣型になったチョッパーの背にすがりながらゆっくりと外へ出た。
木陰に腰を下ろし、木の幹に背を持たせかける。
チョッパーは枝からぶら下がっているブランコに座ると、ゆらゆらとゆっくり漕ぎ出した。
「ごめんね、私のせいでチョッパーもお留守番になっちゃって…」
「怪我人を診るのが医者の仕事なんだから、気にすんな!それに、サンジも怪我してるんだから結局同じだ!」
「そっか…」
「サンジを運んだの、ふらっとだろ?よく運べたな」
「運ぶって言っても医療室までちょっとの距離だけね。気絶させといて、ほっぽり出しておくわけにもいかないし」
「重くなかったのか?」
「まぁ、サンジくんはムキムキでガッシリっていうより、どちらかといえば細マッチョって感じだからね… 私もちょっとは鍛えてるから力はあるし」
それに、とチョッパーを見てニヤッと笑う。
「魔女だから」
「そっか!」
チョッパーはそれで納得したようで、ブランコを大きく漕ぎ出した。
ふらっとは幹にもたれたまま空を見上げる。
太陽は、もう頂点に差し掛かるところだった。
「あ、そういえば」
チョッパーがブランコを漕ぎながら口を開いた。
「ふらっとが倒れてたあたりから、ゾロの匂いがしたぞ」
「えぇっ?…っ痛っ…」
ふらっとは驚いて身体を起こしかけ、痛みに呻いた。
「だだ大丈夫かッ⁈」
チョッパーが慌ててブランコから飛び降り、ふらっとに駆け寄った。
「大丈夫だよ、それより…ゾロの匂いがしたって、どういうこと?」
チョッパーはふらっとの無事を確認した後、横にちょこんと座ってから話し出した。
「うん、おれも今思い出したんだけどな…朝倒れているふらっとを見つけて、駆け寄ったらゾロの匂いがした。まるで、ついさっきまでそこにいたみてェに。ふらっとの治療でドタバタしてて、すっかり忘れちまってたけど…」
「それは、昨夜サンジくんと戦っていたからじゃなくて?」
「新しい匂いだったぞ。それに、場所も少し違ェし…」
「そっか…なんでだろ」
ふらっとは膝を抱えて座り、腕の間に頭を埋めて考えた。
そういえば、さっき思い出しかけた光景。
誰かに運ばれて、森の中を歩いていた。
もしかしてあれはゾロ…?
「…いや、そんなわけない。方向音痴のくせに1人でここまで辿り着けるわけがない!!」
そう思った時。
キッチンから、いい匂いが漂ってきた。
「ふらっとちゃん!チョッパー!腹減っただろ!昼飯作ったから、食えよ!」
「…サンジくん!もう動いて大丈夫なの?」
「サンジ、お前怪我人なんだから寝てなきゃいけねェだろ!」
「これくらいの怪我、どうってことねェよ」
サンジがドアから顔を出して手招きする。
心配そうな顔をしていたふらっととチョッパーだったが、良い匂いを嗅いで、お腹が同時にグゥ〜ッと鳴った。
「あ…」
2人は顔を見合わせて照れたように笑うと、ご飯を食べるためにダイニングへと向かった。
ふらっとは横たわっていたダイニングのソファからそっと起き上がった。
それを見て、慌ててチョッパーが駆けてくる。
「ふらっと、どこに行くんだ!」
「もう勝手に出かけたりしないよ…ちょっと外の風にあたりたいだけ」
「そっか、よかった…!まだちゃんと歩けねェだろ?手伝ってやるよ」
「ありがとう!」
そう言って、獣型になったチョッパーの背にすがりながらゆっくりと外へ出た。
木陰に腰を下ろし、木の幹に背を持たせかける。
チョッパーは枝からぶら下がっているブランコに座ると、ゆらゆらとゆっくり漕ぎ出した。
「ごめんね、私のせいでチョッパーもお留守番になっちゃって…」
「怪我人を診るのが医者の仕事なんだから、気にすんな!それに、サンジも怪我してるんだから結局同じだ!」
「そっか…」
「サンジを運んだの、ふらっとだろ?よく運べたな」
「運ぶって言っても医療室までちょっとの距離だけね。気絶させといて、ほっぽり出しておくわけにもいかないし」
「重くなかったのか?」
「まぁ、サンジくんはムキムキでガッシリっていうより、どちらかといえば細マッチョって感じだからね… 私もちょっとは鍛えてるから力はあるし」
それに、とチョッパーを見てニヤッと笑う。
「魔女だから」
「そっか!」
チョッパーはそれで納得したようで、ブランコを大きく漕ぎ出した。
ふらっとは幹にもたれたまま空を見上げる。
太陽は、もう頂点に差し掛かるところだった。
「あ、そういえば」
チョッパーがブランコを漕ぎながら口を開いた。
「ふらっとが倒れてたあたりから、ゾロの匂いがしたぞ」
「えぇっ?…っ痛っ…」
ふらっとは驚いて身体を起こしかけ、痛みに呻いた。
「だだ大丈夫かッ⁈」
チョッパーが慌ててブランコから飛び降り、ふらっとに駆け寄った。
「大丈夫だよ、それより…ゾロの匂いがしたって、どういうこと?」
チョッパーはふらっとの無事を確認した後、横にちょこんと座ってから話し出した。
「うん、おれも今思い出したんだけどな…朝倒れているふらっとを見つけて、駆け寄ったらゾロの匂いがした。まるで、ついさっきまでそこにいたみてェに。ふらっとの治療でドタバタしてて、すっかり忘れちまってたけど…」
「それは、昨夜サンジくんと戦っていたからじゃなくて?」
「新しい匂いだったぞ。それに、場所も少し違ェし…」
「そっか…なんでだろ」
ふらっとは膝を抱えて座り、腕の間に頭を埋めて考えた。
そういえば、さっき思い出しかけた光景。
誰かに運ばれて、森の中を歩いていた。
もしかしてあれはゾロ…?
「…いや、そんなわけない。方向音痴のくせに1人でここまで辿り着けるわけがない!!」
そう思った時。
キッチンから、いい匂いが漂ってきた。
「ふらっとちゃん!チョッパー!腹減っただろ!昼飯作ったから、食えよ!」
「…サンジくん!もう動いて大丈夫なの?」
「サンジ、お前怪我人なんだから寝てなきゃいけねェだろ!」
「これくらいの怪我、どうってことねェよ」
サンジがドアから顔を出して手招きする。
心配そうな顔をしていたふらっととチョッパーだったが、良い匂いを嗅いで、お腹が同時にグゥ〜ッと鳴った。
「あ…」
2人は顔を見合わせて照れたように笑うと、ご飯を食べるためにダイニングへと向かった。