6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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サニー号のダイニングから医療室へ続く扉は、開け放たれていた。
そこにいるサンジが話を聞けるようにだ。
そしてふらっとも、体を起こしているのもしんどかったため、ソファに寝転がりながら話していた。
「では本当に、呪玉はあったのね?」
「うん…伝説なのにあれだけ人の手が加えられているのはおかしな話だけど…」
「そこへ行くには、迷路を抜けて行く必要があるのね?」
「そんならおれに任せろ!でっけェドリルでも作って、迷路なんかぶち壊してやるぜ!」
「壊したら大きな音で気づかれるんじゃないでしょうか…私が先回りして、一番早いルートを案内しますよ、ヨホホホホ〜」
フランキーがポーズを決め、ブルックが口から魂を出す。
しかしふらっとはそれを遮って言った。
「大丈夫…どこか、地上から入る道が、あるはずだよ…そうじゃないと、あんなに大人数が出入りできないし」
「確かにそうだな!んじゃ、入り口見つけて、中入って、そのマレディとか言うやつをぶっとばせばゾロ戻って来るんだな!」
「ううん、違う。あいつは、能力者じゃない。おそらく、呪玉を破壊して、その呪力を失わせなければいけないと思うんだ」
「と、いうことは…?」
ロビンがはっと息を呑む。
ふらっとはそれに頷いた。
「そう。あのナイフを破壊していれば、ゾロは戻ってきたかもしれなかった…」
「そのナイフは、今どこに?」
「勝手に持ち出して…向こうに置いてきちゃったっ…!ごめん…!」
ふらっとは思わず涙ぐむ。
その頭をナミがぽんぽんと優しく叩いた。
「ふらっとが泣くことじゃないわよ」
「でもっ…」
「ほらほら、元気出して」
ソファの前にひざまづいて、堪えきれずに溢れた涙を優しく拭ってくれた。
「そこまで情報持ってきてくれて、むしろありがたいわ。探索する必要が無くなったし、無駄な動きをしなくて済むもの」
ね?と、ルフィの方を仰ぎ見る。
「そうだ!助かったぞ、ありがとうなふらっと!」
「う、うん…」
ふらっとはまだ納得がいかないような顔で、こくんとうなずいた。
「じゃあ、これで今からやることは決まったな!」
ルフィがみんなの顔を見渡して言った。
クルー達は心得たと言う顔で頷く。
「すまねェけど、チョッパーは留守番な!サンジとふらっとのこと見ててくれ!」
「おぅ!任せとけ!」
「えっ…えぇ?」
ふらっとは状況を把握できず、あたりをキョロキョロと見渡した。
「えっと…ルフィ?何するの?留守番?見ててって…どういうこと?」
「ふらっとが寝てる間に、話してたんだ。サンジもふらっとも大怪我してるから、船に置いてっておれ達で洞窟探索行こうって」
「でも、探索する必要無くなったから、あとはみんなでぶっ飛ばしに行くだけってことだ」
ウソップとチョッパーが教えてくれた。
「そっか…ごめんね…。私が怪我してなきゃ、一緒に行けたのに…勝手に行ったばっかりに…」
「もう、またそんなこと言って…」
ナミがふらっとの頭をこつんと軽く小突いた、
「確かに1人で勝手に行ったことは褒められないけど…結局色々分かったんだから、良かったじゃない。今更つべこべ言っても何にもならないわよ」
だから、とナミが優しく微笑む。
「私達に任せときなさい。絶対、ゾロを元に戻すから」
「うんっ…!」
「そしたら、これ見せてあげなさいよ」
そう言って未だに解かれていなかったふらっとのツインテールに触れる。
「もうあまりふわふわじゃなくなっちゃったけど…可愛いわよ」
じゃ、と言ってふらっとの手をぎゅっと軽く握ると、立ち上がってルフィ達の方を向く。
「ふらっとのためにもさっさとゾロを助けに行くわよ!そしてその後、宝玉を大量に取ってくること!加工後のお宝もあったら、それも残さず持ってきて!!」
「なんでお宝があるって思うんだ??」
「人の手が加えられてるんだったら、あるはずでしょ?宝玉の園の近くに住んでるも同然なんだし」
「なるほど…」
チョッパーの問いに、目をベリーにしたナミが答えた。
しかし、ルフィにはそれよりもっと気になることがあるようだ。
「それより、なんでふらっとのためなんだ?」
「あらルフィ、それはね…」
「ちょっ、ナミちゃんっっ!!」
「ヨホホ、若いっていいですね」
「う〜ん…よくわかんねェけど、とりあえず、行ってくる!サンジ、チョッパー、ふらっと、すぐ戻ってくるからちょっと待ってろよ!」
「おう!2人のことは任せとけ!抜け出さねェように、ちゃんと見張っとくからな!」
チョッパーがふらっとの方をチラリと見ながら言った。
「もう抜け出さないよ、チョッパー、大丈夫」
前科があるからね…と思いつつ苦笑する。
「ルフィ、とっとと戻ってこいよ!ふらっとちゃんを泣かせたマリモを早く蹴り飛ばしてやりてェ!」
サンジも、ベッドに横たわっているものの口は元気なようで、医療室から叫ぶ。
「ふらっと、泣いたのか?なんで…」
「ルフィ、あのっ、気にしないでっ!いってらっしゃい!!!」
ふらっとも体は動かないものの、ルフィの言葉を急いで遮っていってらっしゃいと手を振った。
「わかった!じゃあ、野郎共、行くぞーっ!」
おう!とみんなで声をそろえた後、ぞろぞろとダイニングから出て行く。
ふらっとはその後ろ姿を見ながら、無事にゾロが帰ってきますように…と手を合わせて祈った。
そこにいるサンジが話を聞けるようにだ。
そしてふらっとも、体を起こしているのもしんどかったため、ソファに寝転がりながら話していた。
「では本当に、呪玉はあったのね?」
「うん…伝説なのにあれだけ人の手が加えられているのはおかしな話だけど…」
「そこへ行くには、迷路を抜けて行く必要があるのね?」
「そんならおれに任せろ!でっけェドリルでも作って、迷路なんかぶち壊してやるぜ!」
「壊したら大きな音で気づかれるんじゃないでしょうか…私が先回りして、一番早いルートを案内しますよ、ヨホホホホ〜」
フランキーがポーズを決め、ブルックが口から魂を出す。
しかしふらっとはそれを遮って言った。
「大丈夫…どこか、地上から入る道が、あるはずだよ…そうじゃないと、あんなに大人数が出入りできないし」
「確かにそうだな!んじゃ、入り口見つけて、中入って、そのマレディとか言うやつをぶっとばせばゾロ戻って来るんだな!」
「ううん、違う。あいつは、能力者じゃない。おそらく、呪玉を破壊して、その呪力を失わせなければいけないと思うんだ」
「と、いうことは…?」
ロビンがはっと息を呑む。
ふらっとはそれに頷いた。
「そう。あのナイフを破壊していれば、ゾロは戻ってきたかもしれなかった…」
「そのナイフは、今どこに?」
「勝手に持ち出して…向こうに置いてきちゃったっ…!ごめん…!」
ふらっとは思わず涙ぐむ。
その頭をナミがぽんぽんと優しく叩いた。
「ふらっとが泣くことじゃないわよ」
「でもっ…」
「ほらほら、元気出して」
ソファの前にひざまづいて、堪えきれずに溢れた涙を優しく拭ってくれた。
「そこまで情報持ってきてくれて、むしろありがたいわ。探索する必要が無くなったし、無駄な動きをしなくて済むもの」
ね?と、ルフィの方を仰ぎ見る。
「そうだ!助かったぞ、ありがとうなふらっと!」
「う、うん…」
ふらっとはまだ納得がいかないような顔で、こくんとうなずいた。
「じゃあ、これで今からやることは決まったな!」
ルフィがみんなの顔を見渡して言った。
クルー達は心得たと言う顔で頷く。
「すまねェけど、チョッパーは留守番な!サンジとふらっとのこと見ててくれ!」
「おぅ!任せとけ!」
「えっ…えぇ?」
ふらっとは状況を把握できず、あたりをキョロキョロと見渡した。
「えっと…ルフィ?何するの?留守番?見ててって…どういうこと?」
「ふらっとが寝てる間に、話してたんだ。サンジもふらっとも大怪我してるから、船に置いてっておれ達で洞窟探索行こうって」
「でも、探索する必要無くなったから、あとはみんなでぶっ飛ばしに行くだけってことだ」
ウソップとチョッパーが教えてくれた。
「そっか…ごめんね…。私が怪我してなきゃ、一緒に行けたのに…勝手に行ったばっかりに…」
「もう、またそんなこと言って…」
ナミがふらっとの頭をこつんと軽く小突いた、
「確かに1人で勝手に行ったことは褒められないけど…結局色々分かったんだから、良かったじゃない。今更つべこべ言っても何にもならないわよ」
だから、とナミが優しく微笑む。
「私達に任せときなさい。絶対、ゾロを元に戻すから」
「うんっ…!」
「そしたら、これ見せてあげなさいよ」
そう言って未だに解かれていなかったふらっとのツインテールに触れる。
「もうあまりふわふわじゃなくなっちゃったけど…可愛いわよ」
じゃ、と言ってふらっとの手をぎゅっと軽く握ると、立ち上がってルフィ達の方を向く。
「ふらっとのためにもさっさとゾロを助けに行くわよ!そしてその後、宝玉を大量に取ってくること!加工後のお宝もあったら、それも残さず持ってきて!!」
「なんでお宝があるって思うんだ??」
「人の手が加えられてるんだったら、あるはずでしょ?宝玉の園の近くに住んでるも同然なんだし」
「なるほど…」
チョッパーの問いに、目をベリーにしたナミが答えた。
しかし、ルフィにはそれよりもっと気になることがあるようだ。
「それより、なんでふらっとのためなんだ?」
「あらルフィ、それはね…」
「ちょっ、ナミちゃんっっ!!」
「ヨホホ、若いっていいですね」
「う〜ん…よくわかんねェけど、とりあえず、行ってくる!サンジ、チョッパー、ふらっと、すぐ戻ってくるからちょっと待ってろよ!」
「おう!2人のことは任せとけ!抜け出さねェように、ちゃんと見張っとくからな!」
チョッパーがふらっとの方をチラリと見ながら言った。
「もう抜け出さないよ、チョッパー、大丈夫」
前科があるからね…と思いつつ苦笑する。
「ルフィ、とっとと戻ってこいよ!ふらっとちゃんを泣かせたマリモを早く蹴り飛ばしてやりてェ!」
サンジも、ベッドに横たわっているものの口は元気なようで、医療室から叫ぶ。
「ふらっと、泣いたのか?なんで…」
「ルフィ、あのっ、気にしないでっ!いってらっしゃい!!!」
ふらっとも体は動かないものの、ルフィの言葉を急いで遮っていってらっしゃいと手を振った。
「わかった!じゃあ、野郎共、行くぞーっ!」
おう!とみんなで声をそろえた後、ぞろぞろとダイニングから出て行く。
ふらっとはその後ろ姿を見ながら、無事にゾロが帰ってきますように…と手を合わせて祈った。