6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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誰かに名前を呼ばれた気がして、ふらっとはうっすらと目を開けた。
焦点の合わないままぼんやり見つめる先に、オレンジ色がちらつく。
「…ふらっと、ふらっと!」
「ん…?ナミちゃん…?」
ふらっとはゆっくりと瞬きをした。
「気がついた?よかった…」
「あれ、私何をして…」
ぼんやりする頭で、記憶を辿る。
南の洞窟に行って…宝玉の迷路を抜けて…呪玉の塊を見つけて…ゾロがいて…
「…っ、そうだ、ゾロ!!」
ふらっとは勢いよく身を起こし、その勢いで覗き込んでいたナミに頭をぶつける…なんてことは無かった。
全身包帯だらけで、思ったように体を動かすことができなかったのだ。
「これは…」
キツく包帯を巻かれた自分の体を見回す。
女部屋の、自分のベッドの上にいた。
「すごく心配したのよ?朝起きたらふらっとがベッドにいないんだもの」
「ごめんなさい…」
ふらっとは、しゅんとしながら謝った。
ナミの背後からロビンも言う。
「探しに行こうとしたらすぐ外に血塗れで倒れてるし…」
「ほんとにごめん…って、え?」
ふらっとは、ロビンの言葉に耳を疑った。
「すぐ外って…?サニー号の?」
「ええ」
ふらっとはじっと考え込む。
では、宝玉の園も呪玉の塊も、そもそも南の洞窟へ行ったこともただの幻だったのか。まるで狐にでも化かされたかのように。
「…いや、そんなわけない。だってゾロが…ゾロが…」
ふらっとは必死で記憶を辿る。
ひとつ、うっすらと脳裏に浮かんだ光景があった。
暗い森の中…誰かに運ばれて…
「ふらっと!!!!大丈夫か!!!!!」
急にそんな大声がして、思い浮かんだ光景は消えてしまった。
声の方を見ると、開け放たれた扉からチョッパーが駆け込んでくるところだった。
枕元に来ると、ふらっとを色々と問い詰める。
「激しく痛むところはねェか?頭は大丈夫か?目眩とかしねェか?吐き気はしねェか?自分の名前、ちゃんと言えるか?」
「大丈夫…大丈夫だよ、チョッパー」
ふらっとが笑顔を浮かべると、安堵の表情を浮かべて近くの椅子に座り込んだ。
「ごめんな、医療室はサンジがいるから使えねェんだ…」
「サンジくん…大丈夫?私思いっきりパンチくらわせちゃったんだけど…」
「あァ、大丈夫だ!」
「よかった…」
これまた安堵の表情をうかべたふらっとに、ロビンが問いかけた。
「…で、ふらっとはどこへ行っていたの?なぜそんな大怪我をしたの?」
「さっきゾロがなんとかって言ってたわよね」
2人と1匹の心配そうな顔を順に見つめて言った。
「それなんだけど、みんなに話しておいた方がいいと思うんだ…ダイニングに集まってほしい」
焦点の合わないままぼんやり見つめる先に、オレンジ色がちらつく。
「…ふらっと、ふらっと!」
「ん…?ナミちゃん…?」
ふらっとはゆっくりと瞬きをした。
「気がついた?よかった…」
「あれ、私何をして…」
ぼんやりする頭で、記憶を辿る。
南の洞窟に行って…宝玉の迷路を抜けて…呪玉の塊を見つけて…ゾロがいて…
「…っ、そうだ、ゾロ!!」
ふらっとは勢いよく身を起こし、その勢いで覗き込んでいたナミに頭をぶつける…なんてことは無かった。
全身包帯だらけで、思ったように体を動かすことができなかったのだ。
「これは…」
キツく包帯を巻かれた自分の体を見回す。
女部屋の、自分のベッドの上にいた。
「すごく心配したのよ?朝起きたらふらっとがベッドにいないんだもの」
「ごめんなさい…」
ふらっとは、しゅんとしながら謝った。
ナミの背後からロビンも言う。
「探しに行こうとしたらすぐ外に血塗れで倒れてるし…」
「ほんとにごめん…って、え?」
ふらっとは、ロビンの言葉に耳を疑った。
「すぐ外って…?サニー号の?」
「ええ」
ふらっとはじっと考え込む。
では、宝玉の園も呪玉の塊も、そもそも南の洞窟へ行ったこともただの幻だったのか。まるで狐にでも化かされたかのように。
「…いや、そんなわけない。だってゾロが…ゾロが…」
ふらっとは必死で記憶を辿る。
ひとつ、うっすらと脳裏に浮かんだ光景があった。
暗い森の中…誰かに運ばれて…
「ふらっと!!!!大丈夫か!!!!!」
急にそんな大声がして、思い浮かんだ光景は消えてしまった。
声の方を見ると、開け放たれた扉からチョッパーが駆け込んでくるところだった。
枕元に来ると、ふらっとを色々と問い詰める。
「激しく痛むところはねェか?頭は大丈夫か?目眩とかしねェか?吐き気はしねェか?自分の名前、ちゃんと言えるか?」
「大丈夫…大丈夫だよ、チョッパー」
ふらっとが笑顔を浮かべると、安堵の表情を浮かべて近くの椅子に座り込んだ。
「ごめんな、医療室はサンジがいるから使えねェんだ…」
「サンジくん…大丈夫?私思いっきりパンチくらわせちゃったんだけど…」
「あァ、大丈夫だ!」
「よかった…」
これまた安堵の表情をうかべたふらっとに、ロビンが問いかけた。
「…で、ふらっとはどこへ行っていたの?なぜそんな大怪我をしたの?」
「さっきゾロがなんとかって言ってたわよね」
2人と1匹の心配そうな顔を順に見つめて言った。
「それなんだけど、みんなに話しておいた方がいいと思うんだ…ダイニングに集まってほしい」