6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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ふらっとは、その扉をじっと見つめた。
「どこかに通れる場所ないかな…」
しかし扉はぴったりと閉ざされていて、穴などはどこにもない。
「仕方がない…斬るか」
ふらっとは刀を抜き、覇気を込めて振り下ろす。意外と扉は脆かったようで、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
中へ足を踏み入れた途端、ひんやりとした空気に包まれた。ただ寒いのではなく、背筋が凍るような、どこか恐ろしいような冷たさ。
地面はピカピカに磨かれていた。
「扉といいこの地面といい…人の手が加わってるんだよな…」
呪玉は伝説と化しているのではなかったか。
そんなことを思いながら、奥へ進むと、急に目の前が開けた。
「うわ…」
目の前は開けたものの、禍々しい雰囲気に変わりはない。
さっきの宝玉の園よりも天井は高いが、地面はずっと狭い。それでも、サニー号が5個は余裕で入るほどの広さがあった。
しかしその空間は、中心にある宝玉の塔でほとんど埋められていた。天井ギリギリまでそびえ立っている。
「これが、呪玉だよね…」
とてつもなく黒に近く、所々紫が混じったような色をしている。中で奇妙な模様が蠢いているようにも見えた。
こっそりと持ってきていたナイフを取り出す。ゾロがいなくなった後、マストに刺さっていたあのナイフだ。
「…同じだ」
ふらっとは自分の顔の前にナイフをかざす。
「ここのどこかにゾロがいるんだ…」
その時、上の方で扉が開く音がした。
ふらっとは急いでナイフを体の後ろに隠す。
「お前…どっから入ってきた…!」
暗闇ではっきり見えないが、どうやら男が立っているようだ。
ふらっとはその影に向かって返事をする。
「迷路を辿ってきたの」
「何ッ⁈あの迷路を抜けられるやつなど…」
「それより、あなたの名前は?」
男の言葉を遮ってふらっとは言った。
「マレディだ」
「そっか…じゃあマレディさん、ロロノア・ゾロって知らない?」
「…なるほど」
マレディがニヤッと笑った気配がした。
「どこかに通れる場所ないかな…」
しかし扉はぴったりと閉ざされていて、穴などはどこにもない。
「仕方がない…斬るか」
ふらっとは刀を抜き、覇気を込めて振り下ろす。意外と扉は脆かったようで、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
中へ足を踏み入れた途端、ひんやりとした空気に包まれた。ただ寒いのではなく、背筋が凍るような、どこか恐ろしいような冷たさ。
地面はピカピカに磨かれていた。
「扉といいこの地面といい…人の手が加わってるんだよな…」
呪玉は伝説と化しているのではなかったか。
そんなことを思いながら、奥へ進むと、急に目の前が開けた。
「うわ…」
目の前は開けたものの、禍々しい雰囲気に変わりはない。
さっきの宝玉の園よりも天井は高いが、地面はずっと狭い。それでも、サニー号が5個は余裕で入るほどの広さがあった。
しかしその空間は、中心にある宝玉の塔でほとんど埋められていた。天井ギリギリまでそびえ立っている。
「これが、呪玉だよね…」
とてつもなく黒に近く、所々紫が混じったような色をしている。中で奇妙な模様が蠢いているようにも見えた。
こっそりと持ってきていたナイフを取り出す。ゾロがいなくなった後、マストに刺さっていたあのナイフだ。
「…同じだ」
ふらっとは自分の顔の前にナイフをかざす。
「ここのどこかにゾロがいるんだ…」
その時、上の方で扉が開く音がした。
ふらっとは急いでナイフを体の後ろに隠す。
「お前…どっから入ってきた…!」
暗闇ではっきり見えないが、どうやら男が立っているようだ。
ふらっとはその影に向かって返事をする。
「迷路を辿ってきたの」
「何ッ⁈あの迷路を抜けられるやつなど…」
「それより、あなたの名前は?」
男の言葉を遮ってふらっとは言った。
「マレディだ」
「そっか…じゃあマレディさん、ロロノア・ゾロって知らない?」
「…なるほど」
マレディがニヤッと笑った気配がした。