6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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明日に備えて、みんなは早々と寝ることにした。
女部屋にも、ベットに横たわる影が3つ。
しかし、聞こえる寝息は2人分。
ふらっとは、目を開けたままじっと息を潜めていた。ナミとロビンが熟睡していることを確認して、そっと起き上がる。足音を立てないように静かに歩いて、ドアを開け、外へと出た。
「…どこへ行くんだい?」
キッチンの前から見下ろす人影に呼び止められた。
ふらっとはそちらへ顔を向けることなく淡々と返事をする。
「サンジくん、寝てないとチョッパーに怒られるよ。怪我してるんだから」
「ふらっとちゃんを1人で行かせるわけには行かないよ」
「どこに行くかも知らないくせに」
「…マリモを探しに行くんだろ?」
ふらっとは、サンジの発言に驚いて思わず振り返った。
「なんで分かったの」
「いや、なんとなく。危ないからやめときなよ」
「…ゾロにボロ負けしたくせに、偉そうに言わないでよ」
ふらっとは思わずそう吐き捨てたが、サンジの目に悲しい色が浮かんだのを見て慌てて言った。
「いや、嘘だよ、言いすぎた、ごめん」
「いやいいんだ。マリモに負けたのは事実だし…」
「違うよ。サンジくんは優しいから、いくらゾロが相手でも本気で戦うことなんて出来なかったんだよね」
ふらっとはそう言いながら、とりあえずサンジの元へ行こうと階段を上った。
「明日、みんなで探索しに行くんだろ?」
「うん…」
サンジは話し合いをしてる時にはダイニングに居なかったが、医療室はすぐ隣。
耳を澄まさなくても聞こえてきたのだろう。
「だから今一人で行かなくてもいいと思うんだけど。冗談抜きで、危険だよ」
「分かってる。だけど私は行きたいの」
「どうしたら考え直してくれる?」
「考え直さないよ…残念ながら、私は良い子でもなければ素直な子でもないの」
そういうと、ふらっとは拳を握りしめた。
「怪我人にこんなことしたくないけど…ごめんね。手加減するから、許して」
そのまま大きく腕を振りかぶり、サンジのお腹にパンチをくらわす。
立ち上がるのもやっとだったサンジは、避けることもできず、意識を失いそのまま崩れ落ちた。
ごめん、と小さく呟き、ふらっとはサンジの体を持ち上げる。
その華奢な体のどこにそんな力があるのだろうか、軽々と抱え上げて、医療室へ向かい、ベットにそっとサンジを下ろした。
「サンジくんごめんね…ゆっくり寝てて」
何度目かの謝罪を口にして、ふらっとはドアを開け外へと出た。
甲板から、陸へと飛び降りる。
「南の洞窟、だったよね…」
そう呟くと、迷うことなく走り出した。
まだほどいていなかったツインテールを揺らしながら。
女部屋にも、ベットに横たわる影が3つ。
しかし、聞こえる寝息は2人分。
ふらっとは、目を開けたままじっと息を潜めていた。ナミとロビンが熟睡していることを確認して、そっと起き上がる。足音を立てないように静かに歩いて、ドアを開け、外へと出た。
「…どこへ行くんだい?」
キッチンの前から見下ろす人影に呼び止められた。
ふらっとはそちらへ顔を向けることなく淡々と返事をする。
「サンジくん、寝てないとチョッパーに怒られるよ。怪我してるんだから」
「ふらっとちゃんを1人で行かせるわけには行かないよ」
「どこに行くかも知らないくせに」
「…マリモを探しに行くんだろ?」
ふらっとは、サンジの発言に驚いて思わず振り返った。
「なんで分かったの」
「いや、なんとなく。危ないからやめときなよ」
「…ゾロにボロ負けしたくせに、偉そうに言わないでよ」
ふらっとは思わずそう吐き捨てたが、サンジの目に悲しい色が浮かんだのを見て慌てて言った。
「いや、嘘だよ、言いすぎた、ごめん」
「いやいいんだ。マリモに負けたのは事実だし…」
「違うよ。サンジくんは優しいから、いくらゾロが相手でも本気で戦うことなんて出来なかったんだよね」
ふらっとはそう言いながら、とりあえずサンジの元へ行こうと階段を上った。
「明日、みんなで探索しに行くんだろ?」
「うん…」
サンジは話し合いをしてる時にはダイニングに居なかったが、医療室はすぐ隣。
耳を澄まさなくても聞こえてきたのだろう。
「だから今一人で行かなくてもいいと思うんだけど。冗談抜きで、危険だよ」
「分かってる。だけど私は行きたいの」
「どうしたら考え直してくれる?」
「考え直さないよ…残念ながら、私は良い子でもなければ素直な子でもないの」
そういうと、ふらっとは拳を握りしめた。
「怪我人にこんなことしたくないけど…ごめんね。手加減するから、許して」
そのまま大きく腕を振りかぶり、サンジのお腹にパンチをくらわす。
立ち上がるのもやっとだったサンジは、避けることもできず、意識を失いそのまま崩れ落ちた。
ごめん、と小さく呟き、ふらっとはサンジの体を持ち上げる。
その華奢な体のどこにそんな力があるのだろうか、軽々と抱え上げて、医療室へ向かい、ベットにそっとサンジを下ろした。
「サンジくんごめんね…ゆっくり寝てて」
何度目かの謝罪を口にして、ふらっとはドアを開け外へと出た。
甲板から、陸へと飛び降りる。
「南の洞窟、だったよね…」
そう呟くと、迷うことなく走り出した。
まだほどいていなかったツインテールを揺らしながら。