6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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サニー号のキッチン。
少し前は夕食を食べる一味で騒がしかったそこが、今は重い空気に包まれていた。
「ごめん…みんな、本当にごめん」
ふらっとが震える声で言う。
「なんでふらっとが謝るんだよ」
「私の話、聞いてなかった?ゾロがいなくなったのも、私のせい。サンジくんが大怪我したのも…」
「お前のせいなんかじゃねェよ」
「でもっ…!」
「だから…!」
「はいはい、そこでストップ!」
押し問答を続けるルフィとふらっとの間にナミが割り込んだ。
「ねぇふらっと、あんたが船に残っていたら絶対にゾロがいなくなることはなかった、って言い切れるの?」
「…っ、それは…」
「断言はできないでしょ?じゃあこの話はここで終わり。あんたも一緒にいなくならなくてよかったわ」
「それよりも、どうしたらゾロが戻ってくるのか考えないと…」
ロビンは、机の上に置いたガイドブックの「宝玉を使った呪術」の記事を指して言う。
「この伝説があるのは、『南の洞窟』の奥深く、と書いてあるわ。どうやら、地下に宝玉がたっぷり採れるところがあるらしいの」
チョッパーが横から記事を覗き込んで読み上げた。
「『南の洞窟』には『宝玉の園』と呼ばれる広い空間があり、そこで採れた宝玉はこの国一番の高級な品となる。宝玉の園の何処かには隠された入り口があるとされ、そこをさらに奥へ進むと呪術に使う宝玉──呪玉で埋め尽くされた空間があるという」
「なるほど!不思議空間に不思議石が沢山あって、その先の超不思議空間に超不思議石があるってことだな!」
「ルフィお前、絶対分かってないだろ…余計ややこしくなってるぞ」
ウソップがツッコんだ。
その横でブルックが理解したように言う。
「…つまり、その秘密の入り口を見つけて、呪玉のある場所に行けば、なにか手がかりが見つかるかもしれないってことですかね…」
「よし!明日はその宝玉の園の探索だ!ゾロが戻ってくるための手がかりを探すぞ!」
「おう!」
「だな」
「ス〜〜〜パ〜〜〜〜任せとけっ!」
ルフィが高らかに宣言した言葉に、クルー達は口々に同意の声をあげた。
しかしただ一人、ふらっとだけは黙って唇を噛みしめ、何かを考えるように俯いていた。
少し前は夕食を食べる一味で騒がしかったそこが、今は重い空気に包まれていた。
「ごめん…みんな、本当にごめん」
ふらっとが震える声で言う。
「なんでふらっとが謝るんだよ」
「私の話、聞いてなかった?ゾロがいなくなったのも、私のせい。サンジくんが大怪我したのも…」
「お前のせいなんかじゃねェよ」
「でもっ…!」
「だから…!」
「はいはい、そこでストップ!」
押し問答を続けるルフィとふらっとの間にナミが割り込んだ。
「ねぇふらっと、あんたが船に残っていたら絶対にゾロがいなくなることはなかった、って言い切れるの?」
「…っ、それは…」
「断言はできないでしょ?じゃあこの話はここで終わり。あんたも一緒にいなくならなくてよかったわ」
「それよりも、どうしたらゾロが戻ってくるのか考えないと…」
ロビンは、机の上に置いたガイドブックの「宝玉を使った呪術」の記事を指して言う。
「この伝説があるのは、『南の洞窟』の奥深く、と書いてあるわ。どうやら、地下に宝玉がたっぷり採れるところがあるらしいの」
チョッパーが横から記事を覗き込んで読み上げた。
「『南の洞窟』には『宝玉の園』と呼ばれる広い空間があり、そこで採れた宝玉はこの国一番の高級な品となる。宝玉の園の何処かには隠された入り口があるとされ、そこをさらに奥へ進むと呪術に使う宝玉──呪玉で埋め尽くされた空間があるという」
「なるほど!不思議空間に不思議石が沢山あって、その先の超不思議空間に超不思議石があるってことだな!」
「ルフィお前、絶対分かってないだろ…余計ややこしくなってるぞ」
ウソップがツッコんだ。
その横でブルックが理解したように言う。
「…つまり、その秘密の入り口を見つけて、呪玉のある場所に行けば、なにか手がかりが見つかるかもしれないってことですかね…」
「よし!明日はその宝玉の園の探索だ!ゾロが戻ってくるための手がかりを探すぞ!」
「おう!」
「だな」
「ス〜〜〜パ〜〜〜〜任せとけっ!」
ルフィが高らかに宣言した言葉に、クルー達は口々に同意の声をあげた。
しかしただ一人、ふらっとだけは黙って唇を噛みしめ、何かを考えるように俯いていた。