ふらっとが考え込んでしまい、ダイニングは静寂に包まれた。
そんな中、

グーーーッ……

その静寂を破るように響き渡ったお腹のなる音。みんなが音のした方を振り向くと、そこには笑顔のルフィが…


「にししっ、わりィわりィ」


昼ごはんの前にこれだけ長く話し込んでいたので、お腹が鳴るのも当然だ。むしろ、勝手に食べ始めなかっただけ、ルフィは我慢した方だ。


「てめェっ、レディが喋ってる最中に…」


サンジがルフィに怒ろうとしたところを遮ってふらっとは言った。


「いいんですサンジさん…どうぞ、食べてください。続きはお昼ご飯が終わった後にします。私も考えたいことがありますし…」

「そんじゃあ、遠慮なく！いっただっきまーす！！」


その言葉を聞き、肉にかぶりつくルフィ。
他のみんなも食べ始めた。
サンジはふらっとにもご飯を差し出そうとして…やめた。石を握り締めて、俯いていたからだ。目を閉じ、何かを考えているように見える。


「…ふらっと？大丈夫か？」


具合でも悪くなったのかと、チョッパーが声をかけた。ふらっとは大丈夫です、と答える。しばらく一人でこの状況を整理したい、と医療室へ戻った。