6章 呪いにかけられても
名前・一人称の設定
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「えっ…?」
一瞬、ゾロが言っていることが理解できなかった。
「だから、そんなに行きたいなら島行ってくるか?船番おれ一人で十分だしな…」
ゾロの言葉に急いで頷いた。
他の誰かが帰ってくるまで待っていた方がいいのかもしれない。
でも、ゾロと2人きりというこの状況から一刻も早く抜け出したかった。
ナミにあんなこと言われたけど、ゾロを誘うなんて絶対無理だから。
こくこくとふらっとが頷くのを見て、ゾロはニヤッと笑った。
「楽しそうに眺めてたもんな。好きなんだろ、そういう髪飾りとか」
“好き”
決して自分自身に対しての言葉ではないのに、その2文字を聞くだけで変に鼓動が早くなる。
「うん、好き…」
…ゾロのことが、ね。
心の中だけでそっと呟く。
「気をつけて行ってこいよ」
「うんっ…!」
急いで準備して、船を降りて走り出す。
ふらっとの背中を見送ったゾロは、さっきまでふらっとが座っていたベンチに座ると、マストにもたれて目を閉じた。
街へと走りながら、ふらっとはゾロとろくな会話をしていなかったことを思い出した。
嫌っていると思われたかもしれないけど、今更後悔してももう遅い。
あのまま一緒にいたらドキドキしすぎて心臓が破裂していたに違いないから、仕方ない。
しばらく走っていると、街の門が見えてきた。
一歩足を踏み入れると、そこは豪華な繁華街。様々なお店が並んでいた。
軒先を覗き込みながら、お目当ての店を探す。
あるお店を覗いたとき、見慣れた後ろ姿が目に入った。
「あ、ナミちゃん、ロビンちゃん!」
お店に入り、2人に駆け寄る。
「あらふらっと。…ゾロの姿が見えないんだけど?」
ナミがニヤニヤしながら言う。
「だから、誘うなんて無理だって!もはや船に2人きりでいるのもしんどいから!…ゾロが島に行きたいんなら行ってこい、船番は1人で十分だっていってくれたの」
「あーあ、残念。せっかくいい機会だったのに…」
「… 私はもうそのことについては考えないことにしたんだってば!」
ふらっとが頬を膨らますと、ナミはごめんごめんと笑った。
「それより…ちょうどいいところに来たわね」
ナミの笑みが何かを企んでいるものに変わる。
「…え?」
「あら、このお店で買い物がしたくてきたんじゃ無いの?」
「いや、たまたま2人の姿が目に入っただけで…」
改めて店内を見渡すと…ここは服屋だった。
「ふらっとにどんな服を着せようかって2人で相談していたのよ」
「え」
「ほらほら!こんな服とか似合うんじゃない?」
「あ… 私、他のお店見てくるね〜…」
「待ちなさい」
「はぁ…」
ふらっとは2人から逃れることは無理だと思い、ガックリと肩を落とした。
一瞬、ゾロが言っていることが理解できなかった。
「だから、そんなに行きたいなら島行ってくるか?船番おれ一人で十分だしな…」
ゾロの言葉に急いで頷いた。
他の誰かが帰ってくるまで待っていた方がいいのかもしれない。
でも、ゾロと2人きりというこの状況から一刻も早く抜け出したかった。
ナミにあんなこと言われたけど、ゾロを誘うなんて絶対無理だから。
こくこくとふらっとが頷くのを見て、ゾロはニヤッと笑った。
「楽しそうに眺めてたもんな。好きなんだろ、そういう髪飾りとか」
“好き”
決して自分自身に対しての言葉ではないのに、その2文字を聞くだけで変に鼓動が早くなる。
「うん、好き…」
…ゾロのことが、ね。
心の中だけでそっと呟く。
「気をつけて行ってこいよ」
「うんっ…!」
急いで準備して、船を降りて走り出す。
ふらっとの背中を見送ったゾロは、さっきまでふらっとが座っていたベンチに座ると、マストにもたれて目を閉じた。
街へと走りながら、ふらっとはゾロとろくな会話をしていなかったことを思い出した。
嫌っていると思われたかもしれないけど、今更後悔してももう遅い。
あのまま一緒にいたらドキドキしすぎて心臓が破裂していたに違いないから、仕方ない。
しばらく走っていると、街の門が見えてきた。
一歩足を踏み入れると、そこは豪華な繁華街。様々なお店が並んでいた。
軒先を覗き込みながら、お目当ての店を探す。
あるお店を覗いたとき、見慣れた後ろ姿が目に入った。
「あ、ナミちゃん、ロビンちゃん!」
お店に入り、2人に駆け寄る。
「あらふらっと。…ゾロの姿が見えないんだけど?」
ナミがニヤニヤしながら言う。
「だから、誘うなんて無理だって!もはや船に2人きりでいるのもしんどいから!…ゾロが島に行きたいんなら行ってこい、船番は1人で十分だっていってくれたの」
「あーあ、残念。せっかくいい機会だったのに…」
「… 私はもうそのことについては考えないことにしたんだってば!」
ふらっとが頬を膨らますと、ナミはごめんごめんと笑った。
「それより…ちょうどいいところに来たわね」
ナミの笑みが何かを企んでいるものに変わる。
「…え?」
「あら、このお店で買い物がしたくてきたんじゃ無いの?」
「いや、たまたま2人の姿が目に入っただけで…」
改めて店内を見渡すと…ここは服屋だった。
「ふらっとにどんな服を着せようかって2人で相談していたのよ」
「え」
「ほらほら!こんな服とか似合うんじゃない?」
「あ… 私、他のお店見てくるね〜…」
「待ちなさい」
「はぁ…」
ふらっとは2人から逃れることは無理だと思い、ガックリと肩を落とした。