4章 戻ってきて!
名前・一人称の設定
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「ぎゃー!大量の人が攻めてくる!!」
「いやー!なんで⁈」
ウソップが慌てて窓辺から離れる。
ふらっとも急いで後ずさった。
「私たち海賊を捕まえにきたのかもね」
ロビンがいたって冷静に言う。
「そんな!みんな、急いで逃げるわよ!」
ナミの号令で今にも逃げようとした一味だったが、外の足音が止まったのに気づき、足を止めた。
「…え?足音が止んだ?」
驚くみんなの耳に聞こえてきたのは。
「ありがとうございました!!!」
島民のお礼だった。
その声に、麦わらの一味は慌てて庭へと出る。ジェロがぶっ飛んできた時に開いた穴があったので、迷宮を抜け出すのは造作もなかった。
一人の老爺が前に進み出て頭を下げた。
「本当に、お主らには助けられた…!礼を言う…この国の、王として!」
「お前みたいなやつが王なのか!変わってんな、この島!」
「ちょっとルフィ、失礼だよ!」
ふらっとが慌てて諫めたが、ルフィがそう言うのも無理はない。
王は、島民の中でも一番みすぼらしい格好をしていたのだ。
「それも仕方ない…わしが書き換えられた記憶は“身寄りのない乞食”だったからな…」
だがそんなことはどうでもいい、と王は言った。
「メモリア島を救ってくれたお礼に、城に招待する。宴を開く!島中の食料を集めて、好きなだけ飲み食いするのじゃ!」
「うっひょー!おっさん、太っ腹!!」
「ほんとにそんなに飲み食いしちゃっていいの?私達、すっごく沢山たべるよ?島の人たち、困らない?」
心配したふらっとが言った言葉に、大丈夫じゃよ、と王は笑った。
「この島には地下資源が眠っているのでな…実は、もう掘り出す技術は確立していて、あとは実行に移すだけじゃったのじゃ。それをジェロが記憶を消したせいで、みんな忘れていただけで…」
「つまり、お金があるから食料はいくらでも買える、ってこと?でもそれだと、この島から出られなくない?周りの海域の荒れ具合は、だいぶ酷かったわよ?」
続けて問うナミに、そこも問題ない、と王はウィンクする。
「もちろん、そこを安全に抜ける技術もある…隣の島はとても食料が美味しいと言う話じゃったのだ、交易できるのを心待ちにしていたのだが」
ジェロが来たせいで…と再び気落ちする王を、ふらっとは明るく励ました。
「そんなに落ち込まないで。私の歌でも聞いて、元気になって下さい!」
「よっ!待ってました!」
「ふらっとの歌が聞けるのも久しぶりだなー!」
ルフィ達も囃し立てる。
「じゃあ、この島の皆が記憶を取り戻したことを祝って…元気の出る一曲を!」
ふらっとは歌い出した。
「いやー!なんで⁈」
ウソップが慌てて窓辺から離れる。
ふらっとも急いで後ずさった。
「私たち海賊を捕まえにきたのかもね」
ロビンがいたって冷静に言う。
「そんな!みんな、急いで逃げるわよ!」
ナミの号令で今にも逃げようとした一味だったが、外の足音が止まったのに気づき、足を止めた。
「…え?足音が止んだ?」
驚くみんなの耳に聞こえてきたのは。
「ありがとうございました!!!」
島民のお礼だった。
その声に、麦わらの一味は慌てて庭へと出る。ジェロがぶっ飛んできた時に開いた穴があったので、迷宮を抜け出すのは造作もなかった。
一人の老爺が前に進み出て頭を下げた。
「本当に、お主らには助けられた…!礼を言う…この国の、王として!」
「お前みたいなやつが王なのか!変わってんな、この島!」
「ちょっとルフィ、失礼だよ!」
ふらっとが慌てて諫めたが、ルフィがそう言うのも無理はない。
王は、島民の中でも一番みすぼらしい格好をしていたのだ。
「それも仕方ない…わしが書き換えられた記憶は“身寄りのない乞食”だったからな…」
だがそんなことはどうでもいい、と王は言った。
「メモリア島を救ってくれたお礼に、城に招待する。宴を開く!島中の食料を集めて、好きなだけ飲み食いするのじゃ!」
「うっひょー!おっさん、太っ腹!!」
「ほんとにそんなに飲み食いしちゃっていいの?私達、すっごく沢山たべるよ?島の人たち、困らない?」
心配したふらっとが言った言葉に、大丈夫じゃよ、と王は笑った。
「この島には地下資源が眠っているのでな…実は、もう掘り出す技術は確立していて、あとは実行に移すだけじゃったのじゃ。それをジェロが記憶を消したせいで、みんな忘れていただけで…」
「つまり、お金があるから食料はいくらでも買える、ってこと?でもそれだと、この島から出られなくない?周りの海域の荒れ具合は、だいぶ酷かったわよ?」
続けて問うナミに、そこも問題ない、と王はウィンクする。
「もちろん、そこを安全に抜ける技術もある…隣の島はとても食料が美味しいと言う話じゃったのだ、交易できるのを心待ちにしていたのだが」
ジェロが来たせいで…と再び気落ちする王を、ふらっとは明るく励ました。
「そんなに落ち込まないで。私の歌でも聞いて、元気になって下さい!」
「よっ!待ってました!」
「ふらっとの歌が聞けるのも久しぶりだなー!」
ルフィ達も囃し立てる。
「じゃあ、この島の皆が記憶を取り戻したことを祝って…元気の出る一曲を!」
ふらっとは歌い出した。