4章 戻ってきて!
名前・一人称の設定
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夕食も食べ終わった麦わらの一味が、片付けでもしようかと動き始めた時。
────ピシッ
近くで誰かが枝を踏んだ音がした。
「!!!」
ルフィ、ゾロ、サンジが急いでそちらを見る。
ロビン、フランキー、ブルックも一拍おいていつでも戦えるような姿勢を取り、ナミとウソップとチョッパーは身を寄せ合った。
「誰だ」
ルフィが声をかけると、戸惑いながら歩み出てきたのは。
紛れもなくふらっとだった。
「ふらっと!」
「ふらっとちゃん!」
「ふらっと…それが私の名か?」
「そうだ!」
「お前達は、麦わらの一味…なぜ私の名を知っている?」
「何言ってんだお前、お前は俺たちの仲間だろ!」
ルフィはふらっとに近づき、その両腕を持って詰め寄った。
「おれもお前も、ここにいるみんなも…みんな、仲間だ!」
「みん、な…」
ふらっとは、こちらを見ているみんなの顔を見渡した。
目が合った、その中の1人。
…あれは、さっき上から見下ろしていた…
名前は、たしか…
「ゾロ…」
そして、今自分の腕を掴んでいるこの男は。
「ルフィ…」
知らず知らずのうちに、目尻を熱いものが伝った。
「ルフィ、みんな!私…!」
「思い出したか?」
ふらっとは涙目でコクコクと頷く。
「うん!私は…ふらっと!麦わらの一味だ!」
ルフィから離れて、みんなに深々と頭を下げる。
「迎えに来てくれて、ありがとう…!そして、ごめん!」
「そんな、謝ること…」
「ううん、ちゃんと謝らなくちゃ。記憶がなくても、どっかで感じてた、謝らなきゃいけない誰かがいる、って…」
そうして、地面に膝をつき、さらに深く頭を下げる。
「勝手に飛び出しちゃって、ごめんなさい。それに、あの時の宴を台無しにしちゃって、ごめんなさい。あと…もしかして、ゾロが責められちゃったかもしれないけど、非は全部私にあるから」
「でもふらっとちゃん、レディに酷いこと言って傷をつけたのはかなりの重罪…」
「いや、悪いのは全部私だから」
そう言って左手で目尻の傷をなぞる。
「私はね、ほんとに自分勝手だったから…自分のせいだから、気にしてないよ!!」
そう言うと、にっこりと笑う。
「ああふらっとちゃん…!なんていい子なんだ!」
サンジはハートを撒き散らしながらくるくると回り始めた。
「それよりふらっと。この島のことについて話してくれない?」
そんなサンジを無視して、ロビンが言った。
「この島、のこと?」
「ええ、ふらっとが記憶を失っていたことも含めて、知っていること全部。この島には“何か”があるでしょう?」
ふらっとはロビンを見て、頷いた。
涙を拭うと、きっぱりと言う。
「うん、分かった。話すよ。私が知っていること、全部。」
────ピシッ
近くで誰かが枝を踏んだ音がした。
「!!!」
ルフィ、ゾロ、サンジが急いでそちらを見る。
ロビン、フランキー、ブルックも一拍おいていつでも戦えるような姿勢を取り、ナミとウソップとチョッパーは身を寄せ合った。
「誰だ」
ルフィが声をかけると、戸惑いながら歩み出てきたのは。
紛れもなくふらっとだった。
「ふらっと!」
「ふらっとちゃん!」
「ふらっと…それが私の名か?」
「そうだ!」
「お前達は、麦わらの一味…なぜ私の名を知っている?」
「何言ってんだお前、お前は俺たちの仲間だろ!」
ルフィはふらっとに近づき、その両腕を持って詰め寄った。
「おれもお前も、ここにいるみんなも…みんな、仲間だ!」
「みん、な…」
ふらっとは、こちらを見ているみんなの顔を見渡した。
目が合った、その中の1人。
…あれは、さっき上から見下ろしていた…
名前は、たしか…
「ゾロ…」
そして、今自分の腕を掴んでいるこの男は。
「ルフィ…」
知らず知らずのうちに、目尻を熱いものが伝った。
「ルフィ、みんな!私…!」
「思い出したか?」
ふらっとは涙目でコクコクと頷く。
「うん!私は…ふらっと!麦わらの一味だ!」
ルフィから離れて、みんなに深々と頭を下げる。
「迎えに来てくれて、ありがとう…!そして、ごめん!」
「そんな、謝ること…」
「ううん、ちゃんと謝らなくちゃ。記憶がなくても、どっかで感じてた、謝らなきゃいけない誰かがいる、って…」
そうして、地面に膝をつき、さらに深く頭を下げる。
「勝手に飛び出しちゃって、ごめんなさい。それに、あの時の宴を台無しにしちゃって、ごめんなさい。あと…もしかして、ゾロが責められちゃったかもしれないけど、非は全部私にあるから」
「でもふらっとちゃん、レディに酷いこと言って傷をつけたのはかなりの重罪…」
「いや、悪いのは全部私だから」
そう言って左手で目尻の傷をなぞる。
「私はね、ほんとに自分勝手だったから…自分のせいだから、気にしてないよ!!」
そう言うと、にっこりと笑う。
「ああふらっとちゃん…!なんていい子なんだ!」
サンジはハートを撒き散らしながらくるくると回り始めた。
「それよりふらっと。この島のことについて話してくれない?」
そんなサンジを無視して、ロビンが言った。
「この島、のこと?」
「ええ、ふらっとが記憶を失っていたことも含めて、知っていること全部。この島には“何か”があるでしょう?」
ふらっとはロビンを見て、頷いた。
涙を拭うと、きっぱりと言う。
「うん、分かった。話すよ。私が知っていること、全部。」