4章 戻ってきて!
名前・一人称の設定
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麦わらの一味が夕食を食べ始めた少し後。
ふらっとは同室の2人とともに部屋にいた。
「…本当に、いいのか?」
「いいのいいの!サティには、いつもお世話になっているんだし!」
「私たちが何度か抜け出したときにも協力してくれました。今度は私たちが協力する番です」
「でも…私の目的は違うぞ?」
「大丈夫よ!モヤモヤした気持ちを晴らしにいくんでしょう?そのままじゃ、明日からもちゃんと働けないでしょ?」
「…そうだな、じゃ、悪いけど、頼む」
「任せてください!」
「…あ、部屋のことはどうにかなるとして…今夜の門番は誰だっけ?」
「…確か、オーネだった気がします…」
「オーネね…うまく門を抜けられるかしら…」
「大丈夫だ、そこは私がなんとかする。壁を乗り越えればいいだろ」
はぁっ、とエルベが感嘆の息をもらした。
「さすがサティね…普通はそこで壁を乗り越えるなんて言わないわよ」
「そうか?」
「そうよ」
2人は顔を見合わせて笑った。
「…って、こんなことしてる場合じゃないですよっ!」
トゥエルに突っ込まれる。
「もうそろそろ夕食を食べ終わる時間です。寝られる前に向かわないと…」
「そうだな、じゃあ行ってくる」
「1人でも多く連れ帰ってくるのよ?」
「なっ、だから私は…」
分かってるわよ、とエルベがふらっとの肩を叩く。
「冗談だってば…でもあの緑髪の彼、なかなかいい感じじゃない?」
「緑髪?庭で合流した方ですよね?」
トゥエルがずいと身を乗り出す。
「そうそう!サティがさっき上から見つめてて…」
「み、見つめてなんか…と、とにかく!もう行ってくる!」
そう言うと、ふらっとは窓へ駆け寄り…庭へ飛び降りた。
「サティ⁈危ないわよ?ってもう行っちゃったか…」
「サティなら、大丈夫でしょう…私達とは違いますし」
「確かに…」
そういうと、2人は窓へ近づき、ふらっとが去った方を見た。
「サティってだいぶかっこいいわよね…」
「あら?エルベはボスが好みなのでは?」
「もちろん、ボスのお役に立てるのは嬉しいわよ…だけどボスは狙ってる女の子多いし」
そういうと、エルベは窓へ背を預ける。
「この前ね、夜にお手洗いに起きたら、サティが刀を構えていたのよ…月の光に照らされて、とても綺麗で。なんだかドキッとしちゃった」
「…それは、かっこいいより“美しい”のではないですか?」
「あら?そうね」
エルベはふふっと笑う
「だいぶ昔から一緒にいる私達だけど…なんでこんなにも違うのかしらね」
「そうですよね、昔から…あれ?昔から?」
「…いつから一緒にいるんだっけ…」
しばらく首を捻っていた2人だったが。
「こんなこと考えていても仕方ないです、見回りが来たときに上手くごまかせるようにしておきましょう」
そういうと、2人は寝る準備を始めた。
一方、窓から飛び降りたふらっとは無事に庭に着地し、乗り越えられそうな壁を探していた。
「なるべく目立たないところ。手をかけても崩れなさそうなところ…」
「勝手に門を抜けようとするとオーネになんか言われそうだからな…ん?」
壁に大きく開いた穴を見つけた。
さっきゾロが開けたものだ。
ふらっとはそんなことなどつゆ知らず。
「…これは好都合」
ニヤッと笑うと、その穴を通り森へと入っていった。
ふらっとは同室の2人とともに部屋にいた。
「…本当に、いいのか?」
「いいのいいの!サティには、いつもお世話になっているんだし!」
「私たちが何度か抜け出したときにも協力してくれました。今度は私たちが協力する番です」
「でも…私の目的は違うぞ?」
「大丈夫よ!モヤモヤした気持ちを晴らしにいくんでしょう?そのままじゃ、明日からもちゃんと働けないでしょ?」
「…そうだな、じゃ、悪いけど、頼む」
「任せてください!」
「…あ、部屋のことはどうにかなるとして…今夜の門番は誰だっけ?」
「…確か、オーネだった気がします…」
「オーネね…うまく門を抜けられるかしら…」
「大丈夫だ、そこは私がなんとかする。壁を乗り越えればいいだろ」
はぁっ、とエルベが感嘆の息をもらした。
「さすがサティね…普通はそこで壁を乗り越えるなんて言わないわよ」
「そうか?」
「そうよ」
2人は顔を見合わせて笑った。
「…って、こんなことしてる場合じゃないですよっ!」
トゥエルに突っ込まれる。
「もうそろそろ夕食を食べ終わる時間です。寝られる前に向かわないと…」
「そうだな、じゃあ行ってくる」
「1人でも多く連れ帰ってくるのよ?」
「なっ、だから私は…」
分かってるわよ、とエルベがふらっとの肩を叩く。
「冗談だってば…でもあの緑髪の彼、なかなかいい感じじゃない?」
「緑髪?庭で合流した方ですよね?」
トゥエルがずいと身を乗り出す。
「そうそう!サティがさっき上から見つめてて…」
「み、見つめてなんか…と、とにかく!もう行ってくる!」
そう言うと、ふらっとは窓へ駆け寄り…庭へ飛び降りた。
「サティ⁈危ないわよ?ってもう行っちゃったか…」
「サティなら、大丈夫でしょう…私達とは違いますし」
「確かに…」
そういうと、2人は窓へ近づき、ふらっとが去った方を見た。
「サティってだいぶかっこいいわよね…」
「あら?エルベはボスが好みなのでは?」
「もちろん、ボスのお役に立てるのは嬉しいわよ…だけどボスは狙ってる女の子多いし」
そういうと、エルベは窓へ背を預ける。
「この前ね、夜にお手洗いに起きたら、サティが刀を構えていたのよ…月の光に照らされて、とても綺麗で。なんだかドキッとしちゃった」
「…それは、かっこいいより“美しい”のではないですか?」
「あら?そうね」
エルベはふふっと笑う
「だいぶ昔から一緒にいる私達だけど…なんでこんなにも違うのかしらね」
「そうですよね、昔から…あれ?昔から?」
「…いつから一緒にいるんだっけ…」
しばらく首を捻っていた2人だったが。
「こんなこと考えていても仕方ないです、見回りが来たときに上手くごまかせるようにしておきましょう」
そういうと、2人は寝る準備を始めた。
一方、窓から飛び降りたふらっとは無事に庭に着地し、乗り越えられそうな壁を探していた。
「なるべく目立たないところ。手をかけても崩れなさそうなところ…」
「勝手に門を抜けようとするとオーネになんか言われそうだからな…ん?」
壁に大きく開いた穴を見つけた。
さっきゾロが開けたものだ。
ふらっとはそんなことなどつゆ知らず。
「…これは好都合」
ニヤッと笑うと、その穴を通り森へと入っていった。