1章 10人目の麦わらの一味
名前・一人称の設定
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…少しずつ、意識が戻ってきた。
ふらっとはぼんやりと目を開ける。
いつもと違う天井。
ぼんやりする頭で、考えた。
私、何してたんだっけ?
昨日もいつもどおりに寝て、そして…
「…目、覚めたか?大丈夫か?」
声の方を見てみると、青鼻のタヌキ…に見えるトナカイ。
ふらっとは、目を疑った。
あれ?これって…?
あの、人間トナカイではないか。
…ずっと漫画の中で、画面の向こうで見ていたもの。それが今、目の前に…?
頭の中に、沢山の疑問符が浮かぶ。
考えるため黙りこくったふらっとを心配したのか、その生き物はさらに声をかけてきた。
「まだ具合悪いか?お前、空から落ちてきたんだ…どっか変なところ打ってないか?」
「空から?」
驚いて思わず聞き返す。
「あぁ…お前、どこから来たんだ?空島か?」
「空島」なんて場所は、ふらっとの住む世界には存在しない。
…ってことは…ここは、私の生きていたのとは違う世界?
なぜか、そこからの頭の回転は速かった。
普段から憧れていたのもあってか、早々に結論にたどり着く。
まさか私、別世界へ飛ばされたの?
…大好きだった、夢にまで見た、あのONE PIECEの世界に…⁈
でもそんなわけ…
そう考えたふらっとは、目の前の生き物に問いかけた。
「いくつか質問してもいい?」
初対面で馴れ馴れしく聞くのも失礼だと思い、慌てて付け足した。
「…ですか?」
一瞬間が空いたことなど気にも留めず、彼は快く応えた。
「あぁいいぞ!なんでも聞いてくれ!」
「あなたの名前は…チョッパーですか?」
ふらっとは恐る恐る聞いた。
「そうだ!おれの名前は、トニートニー・チョッパー!世界で一番偉大な医者がくれた名前だ!…って、なんでお前が知ってんだ?」
空から落ちてきた人間が、船員の名前を知っているのは不自然だ。しまったと思いながら、慌ててごまかす。
「だって有名ですし…麦わらの一味…」
チョッパーはそれで納得したらしく、上機嫌で言った。
「そうなのか!おれ達そんなに有名なのか!…サイン、いるか?」
「いや、いいです…」
…とりあえず、この生き物はチョッパーだと確定した。私の生きてた世界には絶対いないもんな…
心の中でうなずいたふらっとは、続けて問いかける。
「この船は、サウザンドサニー号ですか?」
「そうだ!フランキーが造ったんだぞー!」
「今私達がいるのは、新世界?」
「そうだぞ!グランドライン、後半の海だ!
…もうここまで来たら確信するしかないだろう。問題は、これからどうするかだ。
「ちょっと皆さんにお話ししたいことがあるんですけど、いいですか?」
…急すぎるかな。
でもチョッパーは、笑顔で答えた。
「いいぞ!もう昼飯の時間だから、みんなダイニングにいるはずだ!」
ベットから、起き上がる。
医療室から続くドアを開けて、ふらっとはダイニングへ向かった。
ふらっとはぼんやりと目を開ける。
いつもと違う天井。
ぼんやりする頭で、考えた。
私、何してたんだっけ?
昨日もいつもどおりに寝て、そして…
「…目、覚めたか?大丈夫か?」
声の方を見てみると、青鼻のタヌキ…に見えるトナカイ。
ふらっとは、目を疑った。
あれ?これって…?
あの、人間トナカイではないか。
…ずっと漫画の中で、画面の向こうで見ていたもの。それが今、目の前に…?
頭の中に、沢山の疑問符が浮かぶ。
考えるため黙りこくったふらっとを心配したのか、その生き物はさらに声をかけてきた。
「まだ具合悪いか?お前、空から落ちてきたんだ…どっか変なところ打ってないか?」
「空から?」
驚いて思わず聞き返す。
「あぁ…お前、どこから来たんだ?空島か?」
「空島」なんて場所は、ふらっとの住む世界には存在しない。
…ってことは…ここは、私の生きていたのとは違う世界?
なぜか、そこからの頭の回転は速かった。
普段から憧れていたのもあってか、早々に結論にたどり着く。
まさか私、別世界へ飛ばされたの?
…大好きだった、夢にまで見た、あのONE PIECEの世界に…⁈
でもそんなわけ…
そう考えたふらっとは、目の前の生き物に問いかけた。
「いくつか質問してもいい?」
初対面で馴れ馴れしく聞くのも失礼だと思い、慌てて付け足した。
「…ですか?」
一瞬間が空いたことなど気にも留めず、彼は快く応えた。
「あぁいいぞ!なんでも聞いてくれ!」
「あなたの名前は…チョッパーですか?」
ふらっとは恐る恐る聞いた。
「そうだ!おれの名前は、トニートニー・チョッパー!世界で一番偉大な医者がくれた名前だ!…って、なんでお前が知ってんだ?」
空から落ちてきた人間が、船員の名前を知っているのは不自然だ。しまったと思いながら、慌ててごまかす。
「だって有名ですし…麦わらの一味…」
チョッパーはそれで納得したらしく、上機嫌で言った。
「そうなのか!おれ達そんなに有名なのか!…サイン、いるか?」
「いや、いいです…」
…とりあえず、この生き物はチョッパーだと確定した。私の生きてた世界には絶対いないもんな…
心の中でうなずいたふらっとは、続けて問いかける。
「この船は、サウザンドサニー号ですか?」
「そうだ!フランキーが造ったんだぞー!」
「今私達がいるのは、新世界?」
「そうだぞ!グランドライン、後半の海だ!
…もうここまで来たら確信するしかないだろう。問題は、これからどうするかだ。
「ちょっと皆さんにお話ししたいことがあるんですけど、いいですか?」
…急すぎるかな。
でもチョッパーは、笑顔で答えた。
「いいぞ!もう昼飯の時間だから、みんなダイニングにいるはずだ!」
ベットから、起き上がる。
医療室から続くドアを開けて、ふらっとはダイニングへ向かった。