「さて、トウェルちゃんは居なくなっちまったけど…これでやっとふらっとちゃんの話ができるな」


サンジがみんなに皿を配りながら言った。
今日の夕飯は、カレーだ。


「サンジ！肉多めにつけてくれ！」

「うるせェ！野郎どもは後だ！ナミさん、ロビンちゃん、はいどうぞ」


そう言い、手早くナミとロビンの皿にカレーをつけていく。


全員にカレーが行き渡ったところで、フランキーが口を開いた。


「んで…ふらっとをどうするつもりだ？」

「もちろん取り返す！」


ルフィが鼻息も荒く言う。


「…無事に取り返せたとしても、ふらっとさんは私たちのことを覚えてないようです。どうするんですか？」


みんなも、ブルックと同じことを考えていた。


「そうなんだよな…わざと知らないふりをしているとは思えねェし、やっぱり忘れてるんだよな…」


ウソップがぼやく。


「やはり海王類にでも食べられたのかしら…そのショックで記憶を…」

「んなわけねェだろ！こえーよ！」

「いや、あながち間違いじゃねェかもしれねェぞ！」


ロビンの言葉にハッとしたように、膝に乗ったチョッパーが言った。


「海王類には食われてねェとしても…何かのショックで記憶を失った可能性はある！おれ、診てみるよ！」

「ショックか…マリモ、お前のせいなんじゃねェか？」

「なんでだよ」

「お前がふらっとちゃんを追い出したんだろ」

「あいつが勝手に出ていったんだよ」


睨み合い、今にも喧嘩をしそうな2人をナミが慌てて止める。


「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ？ね、ルフィ」

「そうだ！ふらっとを取り返すんだ！」


そう言うと、ルフィは立ち上がる


「あの銀髪野郎に話は通じなさそうだから、力ずくでも行くぞ！」


ふらっとを取り返す。
みんなの思いが一段と強くなった。