「はぁっ、はぁっ…」

「ゼェ…ゼェ…」

「こんなに長い距離を歩いたら私もう身が持ちません…そもそも身なんてないんですけど！ヨホホホ！」

「冷たいコーラが飲みたいぜ…」


みんなは長い長い迷宮を再び抜け、疲れてその場に座り込んだ。
芝生に寝転んだり、木陰に座り込んだり、思い思いの姿勢でしばしの休息を取る。


「すみません…早く歩き過ぎてしまいましたね…」


トウェルが申し訳なさそうに言う。
その手をサンジが取った。


「大丈夫ですよ、レディ」

「申し訳ないです…でもあと少しだけ頑張ってください」

「あと少し？サニー号に戻るんじゃねェのか？」


はい、とトゥエルは答える。


「船はいまボスの命令で調査中なので…」

「調査？ちょっと、お宝とか盗らないでよ？」

「大丈夫です、何も持っていったりはしません」


ただ調べるだけなので…とトウェルが言ったところに、声がした。


「おうお前ェら。遅かったな」


ゾロだ。
ずっと庭を彷徨っていたのだろう。


「遅いだと？おれ達はもうこの城に入って出てきたんだよ！てめェはどこを彷徨ってたんだよ迷子マリモ！」


ゾロとサンジが睨み合うのを止めるようにトウェルは慌てて言った。


「とにかく、今夜の野営地へご案内いたします！」

「野営ってなんのことだ、ロビン？」


チョッパーがロビンの膝に手をかけながら聞く。


「キャンプのことよ」

「うっひょー！今夜はキャンプか？」

「そ、そんなに大それた設備はございません」


トウェルは顔の前で手を振る


「ただ、森の中に少し開けた場所があるというぐらいで…」

「そうなのか…だけど、楽しそうだな！」

「では早速行きましょう！」


そういうと、みんなは来た時と同じ門から出ていった。