3章 魔女、そして…

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しばらくみんなは唖然としていた。
目をぱちくりさせて、いまいち状況が把握できていない。


「…とりあえず、皆さん座りましょう」


さすが年長者といったところか、ブルックがみなに声をかけた。


「えー、ひとまずふらっとさんは船を降りたってことでよろしいんでしょうか…」

「おれは認めねェぞ!あんな勝手に!!」

「私たちも、あの子がいなくなるのは嫌よ…でも何で急にあんなこと言い出したのかしら」


いつもは穏やかで、ほんわか優しい性格なのだ。たまに元気いっぱい走り回ることもあるが…あそこまで感情を剥き出しにすることは今までになかった。


「…もしかして、これのせいかしら…」


ロビンが指し示したのは、床に転がっている、さっきまでふらっとが手にしていたジュースのグラス。…の、隣に転がった酒瓶。


「あの子、お酒飲んだの?飲めないって言ってたのに…」

「え、酒のせいなのか…?」


チョッパーがきょとんとして誰ともなく聞く。


「おそらくそうね。酔って空飛んで…大丈夫かしら…間違えて海王類の口に飛び込まないといいけど…」

「想像がこえーよ!」


すかさずウソップのツッコミが入る。


「酒のせいで性格変わるのか…」


「どっちにしろ、追いかけるなら急がないと…行くわよね、ルフィ?」


ナミの問いに大きく頷く。


「ああ!勿論だ!抜けるなら抜けるでちゃんと理由を聞かねェと」


「理由といやァ…ゾロ、ふらっとが言ってたことは本当なのか?」

「何がだ」


フランキーの問いかけに、ゾロは半分睨みつけるように答える。


「戦えないとかなんとか…ってやつですかね…ゾロさん、本当にそんなこと言ったんですか?」

ブルックも驚いたように言った。ゾロがそんなことを言うなどと思っていなかったからだ。

ゾロはあァ…と呟きながら頭をガシガシ掻いた。


「別に悪い意味で言ったんじゃねェ…。ただ、いきなり何人も相手にすると怪我とかしねェか心配になっただけだ」

「あんたの言い方が悪いのよ…そんな意味には捉えられないわ」


ナミがゾロに詰め寄る。


「それに、この前言ってたの覚えていないの?『何もせずに守られてるだけなのは嫌』って」


つい数日前の出来事だ。
あの時、ゾロも近くにいたはずであった。


「そういや、そんなこと言ってたな…」

「忘れてたの?酷いわ…あの子も相当ショックでしょうね…」


とそこへ、チョッパーの叫び声が聞こえた。
ついさっきふらっとが飛び立った甲板にいた。


「うわ、あいつ大分酷い怪我してるぞ!血たくさんたれてる!」


「怪我…ゾロが斬撃とばしたからよね…」


ロビンがさっきの状況を思い出しつつ言う。


「おいクソマリモ…!レディに傷をつけるとは…」

「あのくれェ避けるだろうと思ったんだよ!一応手加減したつもりだったんだが」

「刀向けたことには変わりねェだろうが!」


「とにかく!!!」


今にも喧嘩になりそうな2人を遮り、ルフィが叫んだ。


「今はあいつを迎えに行くことが最優先だ!ナミ、どこに行ったか分かるか」


「確信はないけれど…この近くに島は一つしかないわ」

「じゃあそこだ。急いで探して、いなかったら他の島も探す!」


ルフィはみんなを見渡すと言った。


ふらっとは俺たちの仲間だ!あいつは役立たずなんかじゃねェ!勝手に抜けるなんて許さねェ!ぜってェ見つけるぞ!」


「「「「おう!!!」」」」


(第3章 終)
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