3章 魔女、そして…
名前・一人称の設定
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「事件」が起こったのは、それから数日後の夕方のことだった。
「海軍だー!」
見張りのウソップの声に、のんびり過ごしていたクルーたちは慌てて動き出す。
大きな軍艦が近づいてくる。
右舷からの砲撃に気を取られていたら、いつの間にか反対側に別の船を横付けされていた。
海軍が乗り込んでくる。
それに気づいたゾロが走り出し、ふらっとも刀を両手に持ちその後を追おうとしたのだが。
「お前は引っ込んでろ」
「…っ?なんで、私も…」
「お前は戦ったことねェだろ」
確かに、ずっと修行ばかりで実践はしたことないけど、でも…でも。
そうこうしてるうちに、他のクルーも来て、あっという間に海軍を追い払う。
その間、ふらっとは何もできず立ち尽くしていた。
軍艦も何処かへ去り、再び日常が戻ってきた戦場。
戦って動いてお腹すいたから、とルフィの鶴の一声で今夜も宴をすることになった。
盛り上がりも最高潮となり、騒がしくなったサニー号。
そんな中、ふらっとはひとりうわの空だった。
端っこでジュースのコップを握りしめてぼーっとしている。
ナミは気になって話しかけた。
「ふらっと、どうしたの?大丈夫?」
さっきの戦いで怖いことでもあったのだろうかと思ったのだが。
「…るもん…」
「ん?」
「私だって戦えるもん!!!」
あまりの大声に、騒いでいたルフィ達も何事かと振り返る。
「どうしたんだ?」
「大丈夫か?怪我でもしてたのか?」
みんなが心配してかける言葉を無視して、ふらっとは震える声で言う。
「さっきの戦いで…ゾロが私に引っ込んでろって…私は戦えないからって!!」
「そうなのか?」
みんなの視線は、今度は一斉にゾロの方を向く。
「そこまでは言ってねェよ」
「言った!戦ったことないからって!」
ふらっとは立ち上がり、拳を握りしめる。
「馬鹿にしてるんでしょ…私が弱いからって…私が女の子だからって!!!」
「おいクソマリモ、レディになんてことを…!」
サンジが振り下ろした脚を、ゾロは刀の峰で受け止める。
そんなことも意に介さずふらっとは言葉を続けた。
「確かにナミちゃんやロビンちゃんほど強くないかもしれないけど…魔法と一緒に剣術も手に入れてたし!あれぐらいの敵どうってことなく」
グサッ
「っっ…?!?!」
左目の横に鋭い痛みを感じた。
「海軍だー!」
見張りのウソップの声に、のんびり過ごしていたクルーたちは慌てて動き出す。
大きな軍艦が近づいてくる。
右舷からの砲撃に気を取られていたら、いつの間にか反対側に別の船を横付けされていた。
海軍が乗り込んでくる。
それに気づいたゾロが走り出し、ふらっとも刀を両手に持ちその後を追おうとしたのだが。
「お前は引っ込んでろ」
「…っ?なんで、私も…」
「お前は戦ったことねェだろ」
確かに、ずっと修行ばかりで実践はしたことないけど、でも…でも。
そうこうしてるうちに、他のクルーも来て、あっという間に海軍を追い払う。
その間、ふらっとは何もできず立ち尽くしていた。
軍艦も何処かへ去り、再び日常が戻ってきた戦場。
戦って動いてお腹すいたから、とルフィの鶴の一声で今夜も宴をすることになった。
盛り上がりも最高潮となり、騒がしくなったサニー号。
そんな中、ふらっとはひとりうわの空だった。
端っこでジュースのコップを握りしめてぼーっとしている。
ナミは気になって話しかけた。
「ふらっと、どうしたの?大丈夫?」
さっきの戦いで怖いことでもあったのだろうかと思ったのだが。
「…るもん…」
「ん?」
「私だって戦えるもん!!!」
あまりの大声に、騒いでいたルフィ達も何事かと振り返る。
「どうしたんだ?」
「大丈夫か?怪我でもしてたのか?」
みんなが心配してかける言葉を無視して、ふらっとは震える声で言う。
「さっきの戦いで…ゾロが私に引っ込んでろって…私は戦えないからって!!」
「そうなのか?」
みんなの視線は、今度は一斉にゾロの方を向く。
「そこまでは言ってねェよ」
「言った!戦ったことないからって!」
ふらっとは立ち上がり、拳を握りしめる。
「馬鹿にしてるんでしょ…私が弱いからって…私が女の子だからって!!!」
「おいクソマリモ、レディになんてことを…!」
サンジが振り下ろした脚を、ゾロは刀の峰で受け止める。
そんなことも意に介さずふらっとは言葉を続けた。
「確かにナミちゃんやロビンちゃんほど強くないかもしれないけど…魔法と一緒に剣術も手に入れてたし!あれぐらいの敵どうってことなく」
グサッ
「っっ…?!?!」
左目の横に鋭い痛みを感じた。