3章 魔女、そして…
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「あのね、ゾロ。私、二刀流になりたいの」
「刀一本しかねェじゃねえか」
「うん、でもね…見てて」
そう言うとふらっとは、ウソップにもらった杖を右手に構えた。
左手に、髪の毛を1束巻きつける。
ぐっ、と引っ張ると、するすると伸びた。
程よく伸ばしたところで、右手に持った杖をその髪に向ける。
そのまま目をつぶって意識を集中させた。
すると。周りの空気が揺らぎ始めた。
杖を向けた部分の毛束の輪郭がぼやける。
空気に、溶けて。
しばらくすると、光を放ち始めた。
光がとても眩しくなった時。
「《フリーズ》」
魔法を、かけた。
光がスッ…と消える。
その手には、一本の刀が握られていた。
驚いた様子を見せるゾロに、ふらっとは「へへっ」と笑ってみせる。
「刀、作ったよ。魔法の刀!」
綺麗な直刃の日本刀である。
「私の魔力を込めて作った刀だから、魔法も使える。もちろん普通の刀としても使えるよ」
その刀は、ふらっとの瞳と同じようにキラキラと輝いてみえる。
「それじゃあ改めて」
そういうと、ふらっとは姿勢を正して頭を下げた。
「私に、二刀流を教えてください!」