3章 魔女、そして…
名前・一人称の設定
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「それより、その刀。ゾロに稽古つけてもらうんでしょ?」
ばれた?とふらっとはちろっと舌を出す。
「元々はそのつもりで買ったんだけどね…話しかけることさえもできないから、無理かな…って…」
「なんで話しかけられないの?」
「だって、なんか怖いもん!」
「「怖い…?」」
2人は目をパチクリさせる。
「ゾロは見た目怖そうだけど実際は…」
「わかってる、そうじゃなくて」
ふらっとは困ったような顔をして言う。
「ゾロ自体が怖いんじゃなくてね、好きな人に話しかける、ってのがなんか怖いの、できないの…昔っからそうなの」
ふらっとは自分の手を握りしめる。
「一回仲良くなっちゃったら平気なんだけどね、そこまで親しくない人と話すのは下手だったから…変なこと言ったらどうしよう、間が空いたらどうしよう、とか考えると…ね?」
そこまで言って、キリッと言い放つ。
「うん、やっぱり無理!!!」
そう言って、布団に潜り込もうとする。
「そんな、自信満々に…」
「だって無理なものは無理なんだもん」
布団を頭から被って言った。
ナミがはぁっとため息をつく。
「仕方ないわね…私が手伝ってあげようかしら?」
「ほんと?」
その言葉に嬉しくなり、目だけを出してナミの方を見ると…手がお金の形を作っていた。
「あ…やっぱり遠慮しとく…」
「なんでよー!」
フフ、とそれを笑いながら見ていたロビンが言う。
「どっちにしろ、早めにお願いしたほうがいいんじゃない?少しでも早く稽古を始められるように」
そうだよね…と再び布団を被りながらふらっとは呟く。
「じゃあ明日ちょっとだけ…頑張ってみようかな。おやすみ」
「おやすみ。いつでも相談してもらって構わないからね?」
お金のことは置いといて、とナミが付け加えたが…ふらっとはすでに夢の中だった。
「あら。もう寝てるわ」
「今日は一日疲れたのでしょうね」
「この可愛い寝顔を見せれば、誰でもこの子に惚れると思うんだけどね…」
「フフ、とりあえずは私達の秘密にしておきましょう」
そう言うと、ナミとロビンも眠りについた。