1章 10人目の麦わらの一味
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浮いて、る…?
ぼんやりとした意識の中、ふらっとはそう思った。
…いや、これは浮いてるんじゃない。落下しているんだ。下から風、感じるし…
そう、気づいた。
どこからか落ちている、という危機的状況にも関わらず、まだ意識はぼんやりしたままだった。
体がなんだかふわふわしたものに包まれる。
手の中に何か硬い感触がしたので、とりあえずそれをしっかり握り込む。
それでもまだ、落下し続けていた。
しばらくすると、下から人の騒ぐ声が聞こえてきた。
「…とは…天使⁈」
「…でしょ、…ロ、受け…て!」
「…たよ」
何かに受け止められたように、落下が止まった。
そこでふらっとは、意識を完全に手放した。
…瞼を閉じる直前、目の端に緑の色がうつったような気がした。