3章 魔女、そして…
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島に着いたふらっとは、ナミとロビンと商店街を歩いていた。
船で暮らすのに必要なもの、主に服を買うためだったが。
「どっちでもいいよ〜」
「別にいいんじゃない〜?」
2人がこれはどう?と服を見せても、曖昧な返事しか返ってこないのだ。
「全くふらっとったら…なんでそんなに適当な返事しかしないのよ?」
「だってめんどくさいんだもん…」
ふらっとはブスッとしながら答えた。
昔から服をコーディネートするのは苦手なのだ。
「何かひとつぐらい欲しいものないの?」
そう問われ、ふらっとは真っ直ぐ指を指す。
指し示した先には…シンプルなワンピースがあった。
「あれ、同じようなもの着てるじゃない」
「ファッションとかよく分かんないから、着られるなら何でもいいよ」
結局、ナミとロビンが適当に見繕ったものをいくつか買い、店を出た。
「いい?ちゃんといろんなオシャレをするのよ?可愛い格好したくないの?」
どっちでもいい、と言い、ふらっとは2人の方に向き直った。
「それよりさ、次はアクセサリーショップ行きたい!」
「あら、アクセサリーは好きなの?」
「うん、見るのは好き!可愛いから!」
可愛い髪飾りとかあったら買っちゃおかな〜と言い、るんるん気分で歩くふらっと。
その姿を見守りながら、ロビンとナミは微笑みながら歩いて行った。
アクセサリーショップに付いても、ふらっとは見ているだけで何も買おうとはしなかった。
「結局見ているだけなのね?」
ナミに言われ、笑顔で首を振る。
「ううん、欲しいよ、すっごく欲しい!だけど、次の買い物にお金使いそうだから…」
「次の買い物?」
そう言い首を傾げるナミに、すぐ分かるからちょっと待ってて、と言い再びアクセサリーを見始めた。
ナミとロビンは揃ってやれやれ、と首を振る。ふらっとのことはまだよく分からないわ、と。
一通り見て回ったふらっとは、店から出るなり2人に笑顔で問いかけた。
「刀屋さん、どこか分かる?」