3章 魔女、そして…
名前・一人称の設定
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敵がキッチンへ入ってきたのが見えて、ふらっとは身を強張らせた。
思わず口から出そうになった悲鳴を必死で堪える。
すでに潜めていた息をさらに潜め、気配も必死で押し殺す。
…しかし、そんな努力も虚しく、あっさり見つかってしまった。
「可愛いお嬢ちゃん見〜つけた」
「いややあぁぁ!!!」
敵の気持ち悪い笑みが目に入った途端、大きな悲鳴を上げた。
机の下から引きずり出され、喉元を掴まれ持ち上げられる。
「さーて、この船の宝はどこにあるのか教えてもらおうかな〜?」
「教えたら、どうするつもり」
ふらっとは涙目になりつつも必死で抵抗する。
「そうだなぁ〜全部まとめて船に持ち帰っちゃおうかな?」
もちろんお嬢ちゃんも一緒に、と気持ち悪い笑みが大きくなる。
しかし次の瞬間、その表情が歪み、膝から崩れ落ちた。
ふらっとを掴んでいた手も緩む。
床に激突する…!と思う間もなく、力強い手に支えられた。
「…大丈夫か」
「…ゾロ!!!」
ふらっとは目を見開いた。
そしてすぐに顔を赤くする。
ゾロに抱き抱えられるような形になっていたのだ。
転がるようにして急いでゾロの手から逃れた。
「たたた、助けてくれてありがとう…!!」
壁にぶつかるまで離れてから、ふらっとはそう言った。
心臓が煩い。
真っ直ぐに目が見られない。
悲鳴が聞こえた、とゾロは言った。
「他のやつにも聞こえただろうが、敵の数が多くて手が離せなかったみてェだ」
そっか、と言い俯いて、ふらっとは内心で唇を噛んだ。
こんなんじゃダメなのに。ちゃんと、しっかりお礼を言わないと。
ドキドキする心臓を抑えつつ顔を上げた時、みんなが部屋に入ってきた。
「いや〜ブルックの言った通り敵多かったな!」
それでもさすが麦わらの一味、多少疲れてはいるものの傷一つ見当たらない。
「もう島はすぐ近くってことだよな!」
壁に背をつき座り込んでいるふらっとに気づいたチョッパーが慌てて話しかけた。
「ふらっと、大丈夫か?どこも怪我してないか?悲鳴聞こえたけど手が離せなくって…」
ふらっとは大丈夫、と微笑んだ。
「ゾロが助けてくれた」
「そうなのか!ゾロ 、ありがと!」
あぁ、私の方がちゃんとお礼を言わなきゃいけないのに、と罪悪感がちくりと胸を刺したその時。
ルフィの声が聞こえた。
「し〜まだ!島が見えたぞ〜!!」
思わず口から出そうになった悲鳴を必死で堪える。
すでに潜めていた息をさらに潜め、気配も必死で押し殺す。
…しかし、そんな努力も虚しく、あっさり見つかってしまった。
「可愛いお嬢ちゃん見〜つけた」
「いややあぁぁ!!!」
敵の気持ち悪い笑みが目に入った途端、大きな悲鳴を上げた。
机の下から引きずり出され、喉元を掴まれ持ち上げられる。
「さーて、この船の宝はどこにあるのか教えてもらおうかな〜?」
「教えたら、どうするつもり」
ふらっとは涙目になりつつも必死で抵抗する。
「そうだなぁ〜全部まとめて船に持ち帰っちゃおうかな?」
もちろんお嬢ちゃんも一緒に、と気持ち悪い笑みが大きくなる。
しかし次の瞬間、その表情が歪み、膝から崩れ落ちた。
ふらっとを掴んでいた手も緩む。
床に激突する…!と思う間もなく、力強い手に支えられた。
「…大丈夫か」
「…ゾロ!!!」
ふらっとは目を見開いた。
そしてすぐに顔を赤くする。
ゾロに抱き抱えられるような形になっていたのだ。
転がるようにして急いでゾロの手から逃れた。
「たたた、助けてくれてありがとう…!!」
壁にぶつかるまで離れてから、ふらっとはそう言った。
心臓が煩い。
真っ直ぐに目が見られない。
悲鳴が聞こえた、とゾロは言った。
「他のやつにも聞こえただろうが、敵の数が多くて手が離せなかったみてェだ」
そっか、と言い俯いて、ふらっとは内心で唇を噛んだ。
こんなんじゃダメなのに。ちゃんと、しっかりお礼を言わないと。
ドキドキする心臓を抑えつつ顔を上げた時、みんなが部屋に入ってきた。
「いや〜ブルックの言った通り敵多かったな!」
それでもさすが麦わらの一味、多少疲れてはいるものの傷一つ見当たらない。
「もう島はすぐ近くってことだよな!」
壁に背をつき座り込んでいるふらっとに気づいたチョッパーが慌てて話しかけた。
「ふらっと、大丈夫か?どこも怪我してないか?悲鳴聞こえたけど手が離せなくって…」
ふらっとは大丈夫、と微笑んだ。
「ゾロが助けてくれた」
「そうなのか!ゾロ 、ありがと!」
あぁ、私の方がちゃんとお礼を言わなきゃいけないのに、と罪悪感がちくりと胸を刺したその時。
ルフィの声が聞こえた。
「し〜まだ!島が見えたぞ〜!!」