3章 魔女、そして…
名前・一人称の設定
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「すっげー!ふらっと、歌うめェんだな!」
声の主はルフィだった。
上の甲板から、頭だけのぞいている。
「ふぇっ⁈えっ、ルフィ、聞いてたのっ??」
「おれだけじゃねェぞ!…まぁとりあえずこっち来いよ!」
「きゃああああ!!」
ルフィの手が伸びてきて、ふらっとをぐるぐる巻きにしたと思ったらそのまま甲板へと連れて行った。
「びっっくりしたぁ…」
「おいルフィ、乱暴にしたらふらっとちゃんが驚くだろうが!」
「ふらっと、すごく歌上手いんだなっ!」
「スーパーな歌だったぞっ!」
「ヨホ、私も一緒に歌ってみたいです」
「ほんとに綺麗な歌声だったわよ、ふらっと」
口々に褒められ、ふらっとは顔を赤くする。
「そんな、確かに歌うのは好きだけどそこまでいうほどでもないよ…」
「いや、ある!」
ルフィにガシッと肩を掴まれた。
「お前、今日からこの船の歌姫な」
「へっ?姫??」
いきなり言われ、ふらっとは目を丸くする。
「そうだ!音楽家、はもうブルックがいるしな!」
「そんな、急に言われても…ってか、お願いだから歌姫はやめて…そうだ、魔女!私は魔女だよ!」
反対され見るからに不満顔のルフィに慌てて付け足す。
「…ふらっとちゃんのイメージからすると、魔女っていうより妖精の方が近くないか?」
「だな!じゃあふらっとは『歌う妖精』で決まりだ!」
サンジの一言でそう決まった。
だから、私は魔女だって!歌う要素は要らないって!と言うふらっとの言葉は最後まで聞き入れてもらえなかった。