夜、女部屋にて。
寝る準備を済ませたふらっとは、ベットに座り込んだ。


「…ねぇ、ほんとにこのベットで寝ていいの？」


女部屋には、ベットは２つしかない。
ふらっとはナミのベットにいれてもらうことになったのだ。


「いいもなにも、他に寝るところなんてないじゃない」


ナミのその言葉に、でも…といいベットを見渡した。一つのベットに2人で眠るのだ。


「邪魔するの悪いし…なんなら私ハンモックとかでも…」

「ふらっとは細いし、一緒に寝られるでしょ。大丈夫よ」


そう言われてもまだ戸惑っていたが。


「うーーーん、じゃあ、お言葉に甘えて！」


そのままベットに寝転んだ。
続いてナミもベットに潜り込む。


「ロビンちゃんは？寝ないの？」


ロビンはソファに座って本を広げていた。


「私はこの本を読み終わってから寝るわ」

「そっか。おやすみ」


そう言って寝ようとしたふらっとだったが…


「うーん…私あんまり眠くないや…」

「あれだけ騒いでたのに？」


ナミに言われて、首を傾げる。


「うん…疲れて入るけど、まだワクワクが止まらないっていうか…なんというか、目が冴えて眠れない！」


じゃあさ、と言い、ナミががばっと起き上がった。


「眠くなるまでお喋りしましょ？今日の船内探検の話聞かせてほしいわ」

「いいよ〜」


そう言い、ふらっとは寝転んだまま今日のことを話し始めた。船首から眺めた景色が綺麗でとても感動したこと。フランキーのメカがかっこよかったこと。サンジが淹れてくれたココアがとても美味しかったこと…。


「それで、サニー号の全部は見て回れたの？」


ううん、とふらっとは首を振った。


「まだ展望台とか…行って、ない…」


話してるうちに眠くなってきたのか、そのまま目を閉じて眠ってしまった。


「展望台行ってないのか…残念ね…」

「あそこにはゾロがいるはずなのにね」


そう言ってナミとロビンがニヤリと目くばせしあったとか、してないとか。