3章 魔女、そして…
名前・一人称の設定
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「じゃあ早速!」
ふらっとがそう言い、立ち上がる。
待ってました!とルフィ達がはやし立てる。
昼食後、芝生の上の光景だ。
「…とは言ったものの一体どんな魔法が使えるんだろう」
「いや、わかんねェのかよ!」
3人が一斉にずっこけた。
ウソップは勿論ツッコミ付きで。
「だって何ができるかなんてはっきり分かんないんだもん…そうだな、《スパークル》」
杖から、火花がはじけ飛んだ。
「おお!!」
「すげェ!」
3人の目が途端にキラキラしだす。
「あとはね…《ファイヤー》」
杖の先に炎が現れる。
ふらっとが杖を大きく回すと、炎も後に続いて体をぐるっと取り囲んだ。
「かっこいいな!熱くないのか?」
「うん、平気だよ!でも呪文がダサいからどうにかしたいな…」
そのまま夕食までの時間ずっと、4人でわいわい騒ぎながら過ごした。
「結局、どんな魔法が使えたの?」
夕食時のテーブルで、ロビンがふらっとに問いかけた。
昼の時と同じく、ふらっとはちゃっかりチョッパーの隣の席を確保していた。
「火花出したり、炎出したり、水を出したり…」
「動物にも変身したよな!」
「あと周りを凍らせるのも!」
ウソップとチョッパーも食い気味に答える。
「あんた達には聞いてないわよ」
ナミにそう言われたが、ルフィが反論する。
「でもほんとすげェんだぞ!なんでもできるんだ!」
「さすがになんでもは無理だよ〜」
ふらっとが照れながら、でもはにかみながら言う。
「それでも、無限にできるわけではないでしょう?」
ロビンに言われ、そうそうとうなずく。
「うん、体力を消費するみたい。たくさん使いすぎると、ちょっと疲れちゃう」
だけどサンジくんの美味しいおやつで回復できたよ!と嬉しそうに言う。
「でも、戦闘にはあまり役に立たないかな…」
「大丈夫!戦いの時にはおれがちゃ〜んと守ってあげるよ〜!」
サンジがそう言ったのに続き、みんなもそうだそうだとうなずく。
「ほんと?みんな、ありがと!!」
そして、机の上に手を伸ばしたのだが…
取っておいたはずの、肉がない。
「ルフィ?まさか私のお肉、食べた?」
ルフィに問いかける。
「おう!残ってたからいらねェと思って…」
「私は好きなもの最後に食べる派なの!美味しそうだから取っておいたのに!」
ルフィとふらっとの追いかけっこが始まった。
杖の先から、火花を撒き散らしながら。