「ルフィ！ウソップ！チョッパー！船内探検、しようよっ！！」


ふらっとは男部屋の戸を勢いよく開けて言った。
しかし、まだ朝。
朝食の準備をしているサンジを除き、男達は皆眠っていた。

ふらっとは、鼻ちょうちんを膨らませながら変な姿勢で眠っているルフィへ近づく。


「ねぇルフィ！起きて！」


そう言いながら、ルフィのほっぺたをびよ〜んと伸ばした。


「ふふふ、ゴム人間っておもしろい〜！」

「ふぇ…にゃんだ…めし…」

「むぅ…起きてよぉ…」


どれだけ伸ばしてもルフィがなかなか起きそうにないので、今度はチョッパーを起こしにかかる。


「ねぇ、チョッパー起きて！…って、すっごいもふもふ！気持ちいい！！」


ものすごい勢いでチョッパーをわしわしもふもふしていると、ルフィが急にガバッと起き上がった。


「めし！！！」

「あ、ルフィ起きた！…私が起こしてもぜんっぜん起きなかったのにぃ…ルフィ、船内探検…」

「め〜〜〜し〜〜〜〜！！！」

一目散に男部屋から飛び出して行った。

「ルフィぃ…」

ガックリするふらっとに、寝ぼけ眼でチョッパーが言った。

「おれも…ハラ減った…朝ごはん食べてからにしようぜ…あと、いい加減もふもふするのやめてくれよぉ…」

そう、ふらっとはルフィに文句を言いつつもチョッパーをもふもふする手を休めなかったのだ。

「あっ、ごめんごめん…つい気持ち良くて…じゃ、ご飯食べに行こっか！」


ふらっとは、チョッパーを抱えて部屋を出た。