ふらっとが目を覚ますと、そこには見慣れぬ天井。
不思議に思いつつ、体を起こした。
ちょっとだけ頭がクラクラする…。


「目、さめた？大丈夫？」


声のした方を見ると、ナミがいた。

そっか、私昨日、サニー号に、落ちてきて、それでえーっと…
ふらっとは必死で頭を巡らせる。


「…あっ、宴！宴は？どうなったんだっけ？」


同じくすでに起きていたロビンが言った。


「…もう朝よ。あなたはお酒を飲んで、そのまま眠ってしまったのよ」


そうだった。ゾロとナミに勧められて人生初の飲酒をしたんだった…。
ふらっとは昨夜のことを思い出し、がっくりと肩を落とした。


「はぁ。私って、お酒弱いのかな…」


せっかくゾロが勧めてくれたのに。
ゾロと話せたのに。
ゾロと一緒にお酒たくさん飲みたかったのに…

その心の声をつい口に出してしまっていたのだが、ふらっとはそれに気づかずに頭を一つ振ると言った。


「そうだ、今日はルフィ達と船内探検するんだった！」


宴の最中に、約束していたのだった。
もっとサニー号の事を知りたいと言ったら、ルフィ、チョッパー、ウソップの3人が案内役をかって出てくれたのだ。


「ルフィ達、もう起きてるかな？行ってくる！」


そう叫ぶと、ふらっとは部屋を飛び出していった。
残されたナミとロビンは、顔を見合わせながら言った。


「これは面白くなりそうね…ふふっ」