1章 10人目の麦わらの一味
名前・一人称の設定
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宴も最高潮になった頃、ふらっとに話しかける人物がいた。
「…おい。」
「ひぃっ⁈」
背後から声をかけられ、驚き固まった。
ゆっくり振り向くと…そこにはゾロがいた。
「ちょっとゾロ、ふらっとが怖がってるじゃない!もっと優しくしてあげなさいよ!あんた目つき悪いんだし…」
「だ、大丈夫だよナミちゃん。急に話しかけられたからびっくりしただけ…な、なんでしょうか…」
間近に立つゾロに内心ドキドキしながら尋ねる。ち、近い!ってか、近くで見ると背高い…。
そんな事を思いながら、ふらっとの心臓はバクバクと音をたてていた。
「酒。飲まねェのか?」
ふらっとの隣にある酒瓶を指しながら言った。
ついさっき、「よかったら…」とサンジが料理と一緒に出してくれたものだった。断るわけにもいかず、そこに置いたままにしておいたのだ。
「あ…多分飲めない…飲んだことなくて…」
「え、アンタお酒飲んだことないの?」
「うん、私まだ子供だから…私の住んでたとこでは、20になるまでお酒飲んだらダメなの」
なんとなくゾロに向き合って話すことができず、話しかけられてこれ幸いと思いっきりナミの方を向きながら言った。
「へー、変なの。」
「うんだから…よかったら、どぞっ」
ゾロの方を横目で見ながら、その瓶を差し出した。
「へェ…飲んだことねェのか。じゃあ今飲んでみるか?」
「ふぇ?」
あ、変な声出ちゃった、とふらっとは慌てて口を押さえた。
「そうよ、飲んでみなさいよ!飲んだことないなんてもったいないわよ!」
ゾロとナミに言われて、飲んでみることにした。…前から飲んでみたいな、とは思ってたし。
そう覚悟を決めて、差し出されたジョッキを握りしめた。
「じゃ、じゃあ、いただきます!」
目をギュッと瞑って、口の中にお酒を流し込み、ごくっと飲み込む。
ちょっと飲んだだけなのに、なんだかクラクラして、眠くなって、その場で眠ってしまった。
(第1章 終)
「…おい。」
「ひぃっ⁈」
背後から声をかけられ、驚き固まった。
ゆっくり振り向くと…そこにはゾロがいた。
「ちょっとゾロ、ふらっとが怖がってるじゃない!もっと優しくしてあげなさいよ!あんた目つき悪いんだし…」
「だ、大丈夫だよナミちゃん。急に話しかけられたからびっくりしただけ…な、なんでしょうか…」
間近に立つゾロに内心ドキドキしながら尋ねる。ち、近い!ってか、近くで見ると背高い…。
そんな事を思いながら、ふらっとの心臓はバクバクと音をたてていた。
「酒。飲まねェのか?」
ふらっとの隣にある酒瓶を指しながら言った。
ついさっき、「よかったら…」とサンジが料理と一緒に出してくれたものだった。断るわけにもいかず、そこに置いたままにしておいたのだ。
「あ…多分飲めない…飲んだことなくて…」
「え、アンタお酒飲んだことないの?」
「うん、私まだ子供だから…私の住んでたとこでは、20になるまでお酒飲んだらダメなの」
なんとなくゾロに向き合って話すことができず、話しかけられてこれ幸いと思いっきりナミの方を向きながら言った。
「へー、変なの。」
「うんだから…よかったら、どぞっ」
ゾロの方を横目で見ながら、その瓶を差し出した。
「へェ…飲んだことねェのか。じゃあ今飲んでみるか?」
「ふぇ?」
あ、変な声出ちゃった、とふらっとは慌てて口を押さえた。
「そうよ、飲んでみなさいよ!飲んだことないなんてもったいないわよ!」
ゾロとナミに言われて、飲んでみることにした。…前から飲んでみたいな、とは思ってたし。
そう覚悟を決めて、差し出されたジョッキを握りしめた。
「じゃ、じゃあ、いただきます!」
目をギュッと瞑って、口の中にお酒を流し込み、ごくっと飲み込む。
ちょっと飲んだだけなのに、なんだかクラクラして、眠くなって、その場で眠ってしまった。
(第1章 終)