夜になった。
「新しい仲間！ふらっとに！！」
「「「かんぱーーーい！！！」」」
ルフィの掛け声と共に、歓迎の宴が始まった。

次から次へと運ばれてくる料理に目を白黒させるふらっと。


「わぁ…！美味しそう！！」


実際に目の前にすると、今までに見たことない豪華で、綺麗な料理の数々。

サンジの作る料理ってこんなにすごいんだ、と尊敬の眼差しを向ける。


「ほんとかい？？いくらでも食べてね、ふらっとちゅわ〜〜〜ん！！」


当の料理人は、ハートをまき散らしながらくるくる回っていた。

これがラブハリケーンか…。

妙に感心しつつ、どれから食べようかと思案していると、ハリケーンもおさまったサンジが聞いてきた。


「とりあえずたくさん作っちゃったけど…嫌いな食べ物ってあったりするのかい？」

「ほぼ何でも食べられるよ！…あ、でも、これは苦手かな…」


ふらっとは目の前に置かれた、苦手な食べ物を指す。


「ふらっと、それ嫌いなのか？じゃあこれおれがもらってくぞ！」


目の前にあったものは、あっという間にルフィの口の中に消えた。


「…おい、ルフィ！！いくら苦手なものだといえどレディのものを勝手に…」

「いやサンジくん、大丈夫だから！ルフィに食べてもらうよ！」


サンジがルフィの頭に足を振り下ろそうとしたのを慌てて止める。


「その代わり、そのお野菜ちょうだい！私、野菜も大好き！」

ボウルいっぱいに盛られた野菜サラダを目を輝かせながらむしゃむしゃ頬張り始めた。


「やっぱり、美味しい！！！サンジくんのお料理、最っ高だよ！！」