7章 ワクワク?ドキドキ?大作戦☆
名前・一人称の設定
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その日の夕食。
「ふらっと、隣座れよ!」
「ありがとうウソップ!」
「では、私も隣に座ってもよろしいですか?」
「うん、いいよブルック!」
「ヨホホ、ありがとうございます。ついでにパンツ…」
「それはダメ」
いつもは大体ナミやロビンの隣に座っているふらっとだが、今はウソップとブルックの間に腰を下ろした。
そして、そんなふらっとの目の前にどんっと置かれる骨付き肉。
「ふらっと、これやるよ!」
ふらっとが驚いて顔を上げると、目の前にはルフィの満面の笑みがあった。
「え…いいの、ルフィ?」
「あァ!」
「…ねえナミちゃん、この後大嵐でも来る?」
ふらっとは戸惑いながらナミに問いかけた。
ナミはきょとんとした顔で答える。
「いえ、別にそんな様子はないけど…どうして?」
「いや、ルフィが人に肉をあげるなんて天災が起こる前触れかと…」
確かに、通常ならばルフィが大好物を人にあげるなど考えれない。
しかしこれが、ナミ達の立てた作戦だった。
────数時間前、ダイニングで話し合われていた事。
「いい?ゾロはおそらく、生まれてこの方、恋なんてしたことがない。だから、ふらっとのことが気になってはいるけどどういう感情なのかいまいち分かっていないのよ」
「まァ、あの脳筋マリモはそうだろうなァ…」
「かと言って、事細かに説明するのも違うでしょ?だから、あんたたちでふらっとのことをチヤホヤして、ゾロにふらっとに対しての恋心を自覚させる…『嫉妬』という感情によって、ね」
「ふらっとがゾロに告白すりゃァ、気付いてくれるんじゃねェか?」
ウソップが不意に閃いたように言ったが、ナミは首を振った。
「ダメよ。あの子に言っても『告白はしない』の一点張りだから」
「そうなのか…」
いい案だと思ったのに、とウソップは肩を落とした。
「…それに、こういうのは男から言うべきじゃない?ってことで、ゾロが告白したくなるまでみんなには協力してもらうから!」
「おう!おれ達に任せとけ!」
「おれが協力するのは、あくまでもマリモのためじゃなくて、麗しのふらっとちゃんのためだからな!」
「ヨホホ、面白くなってきましたね」
「おれの手で2人をスーパー幸せにしてやるぜ!」
「ふふ、面白くなりそうね」
…そんなこんなで今の状況が出来上がったわけだ。
さすがにいつものルフィが食べる量の肉を全部食べられるはずもなく、かといって断るのも申し訳ない、とふらっとは大いに困惑していた。
その目の前に、さらにスプーンが差し出された。
手の主はフランキーだった。
「ほ〜らふらっと、口開けな」
「…え?」
ふらっとは訳が分からずフランキーの顔を見る。
「ほら、あ〜んってしてやるよ」
ウィンクしながらシーフードパエリアをふらっとの口へ運ぼうとする。
「自分で食べられるからいいよ。子供じゃないんだし…」
「おうおう、照れんなって」
「照れてないよ!でも、取ってくれてありがと」
ふらっとはフランキーの手からスプーンごとパエリアを受け取り、自分で口に運んだ。
「ん〜!やっぱりサンジくんの作るご飯は美味しいね!」
そんなことを言いながら食べていると、足の方で何かゴソゴソ動くものがあった。
不思議に思ってふらっとが下を見ると、テーブルの下からチョッパーの頭がひょこっと飛び出した。
「ふらっと、膝の上座って食べていいか?」
「うん!おいで!」
ふらっとが笑顔で頷くと、チョッパーは嬉しそうにちょこんとふらっとの膝に座った。
「そうだふらっと、今日は風呂一緒に入らねェか?」
チョッパーが振り向いて言う。
「うん!しっかり体洗ってあげるね」
「ありがとなっ!」
2人は互いにニカっと笑い合う。
その会話を聞いていたサンジがぽつりと呟いた。
「おれもふらっとちゃんに体洗ってもらいてェ…」
「…黙れ、エロマユゲ」
ゾロがすぐに言い返す。
その口調に、いつもと少し違うものを感じ取ったロビンがゾロの顔を見ると、眉間にいつもより深いシワが刻まれている気がした。
「…うまくいくといいわね」
ロビンはそっと、呟いた。
「ふらっと、隣座れよ!」
「ありがとうウソップ!」
「では、私も隣に座ってもよろしいですか?」
「うん、いいよブルック!」
「ヨホホ、ありがとうございます。ついでにパンツ…」
「それはダメ」
いつもは大体ナミやロビンの隣に座っているふらっとだが、今はウソップとブルックの間に腰を下ろした。
そして、そんなふらっとの目の前にどんっと置かれる骨付き肉。
「ふらっと、これやるよ!」
ふらっとが驚いて顔を上げると、目の前にはルフィの満面の笑みがあった。
「え…いいの、ルフィ?」
「あァ!」
「…ねえナミちゃん、この後大嵐でも来る?」
ふらっとは戸惑いながらナミに問いかけた。
ナミはきょとんとした顔で答える。
「いえ、別にそんな様子はないけど…どうして?」
「いや、ルフィが人に肉をあげるなんて天災が起こる前触れかと…」
確かに、通常ならばルフィが大好物を人にあげるなど考えれない。
しかしこれが、ナミ達の立てた作戦だった。
────数時間前、ダイニングで話し合われていた事。
「いい?ゾロはおそらく、生まれてこの方、恋なんてしたことがない。だから、ふらっとのことが気になってはいるけどどういう感情なのかいまいち分かっていないのよ」
「まァ、あの脳筋マリモはそうだろうなァ…」
「かと言って、事細かに説明するのも違うでしょ?だから、あんたたちでふらっとのことをチヤホヤして、ゾロにふらっとに対しての恋心を自覚させる…『嫉妬』という感情によって、ね」
「ふらっとがゾロに告白すりゃァ、気付いてくれるんじゃねェか?」
ウソップが不意に閃いたように言ったが、ナミは首を振った。
「ダメよ。あの子に言っても『告白はしない』の一点張りだから」
「そうなのか…」
いい案だと思ったのに、とウソップは肩を落とした。
「…それに、こういうのは男から言うべきじゃない?ってことで、ゾロが告白したくなるまでみんなには協力してもらうから!」
「おう!おれ達に任せとけ!」
「おれが協力するのは、あくまでもマリモのためじゃなくて、麗しのふらっとちゃんのためだからな!」
「ヨホホ、面白くなってきましたね」
「おれの手で2人をスーパー幸せにしてやるぜ!」
「ふふ、面白くなりそうね」
…そんなこんなで今の状況が出来上がったわけだ。
さすがにいつものルフィが食べる量の肉を全部食べられるはずもなく、かといって断るのも申し訳ない、とふらっとは大いに困惑していた。
その目の前に、さらにスプーンが差し出された。
手の主はフランキーだった。
「ほ〜らふらっと、口開けな」
「…え?」
ふらっとは訳が分からずフランキーの顔を見る。
「ほら、あ〜んってしてやるよ」
ウィンクしながらシーフードパエリアをふらっとの口へ運ぼうとする。
「自分で食べられるからいいよ。子供じゃないんだし…」
「おうおう、照れんなって」
「照れてないよ!でも、取ってくれてありがと」
ふらっとはフランキーの手からスプーンごとパエリアを受け取り、自分で口に運んだ。
「ん〜!やっぱりサンジくんの作るご飯は美味しいね!」
そんなことを言いながら食べていると、足の方で何かゴソゴソ動くものがあった。
不思議に思ってふらっとが下を見ると、テーブルの下からチョッパーの頭がひょこっと飛び出した。
「ふらっと、膝の上座って食べていいか?」
「うん!おいで!」
ふらっとが笑顔で頷くと、チョッパーは嬉しそうにちょこんとふらっとの膝に座った。
「そうだふらっと、今日は風呂一緒に入らねェか?」
チョッパーが振り向いて言う。
「うん!しっかり体洗ってあげるね」
「ありがとなっ!」
2人は互いにニカっと笑い合う。
その会話を聞いていたサンジがぽつりと呟いた。
「おれもふらっとちゃんに体洗ってもらいてェ…」
「…黙れ、エロマユゲ」
ゾロがすぐに言い返す。
その口調に、いつもと少し違うものを感じ取ったロビンがゾロの顔を見ると、眉間にいつもより深いシワが刻まれている気がした。
「…うまくいくといいわね」
ロビンはそっと、呟いた。