6章 呪いにかけられても
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「ナミちゃぁぁぁん!ロビンちゃぁぁぁん!!」
ふらっとは2人の元へ駆け寄り、顔を隠すようにうずくまった。
「もう無理…ほんと無理…馬鹿…」
「あらあらふらっとどうしたの?」
ナミがニヤニヤ笑いながら、ふらっとに問いかける。
「どうしたのって…ここからずっと見てたくせに…」
ふらっとは顔を上げずに返事をした。
「残念ながら、ここからはよく見えなかったのよ」
「そんなぁ…」
ふらっとが不満げに言ったが、別にナミは意地悪を言っているわけではなかった。
遠くて、少し暗いこともあって、本当に見えなかったのだ。
「うぅ…」
ふらっとは、しぶしぶ口を開いた。
「キス、した…」
「やったじゃない!もっと詳しく聞かせなさいよ!」
ナミが興味津々といったようにふらっとの顔を覗き込む。
「なんかね…ゾロの横顔見てたらカッコよすぎて…お酒のせいもあるんだろうけどぼーっとしてきちゃって…顔近づけてほっぺに軽く…」
「で、それで急に恥ずかしくなって逃げてきたってわけ?全くもう…惜しいことしたわね」
「惜しいって言われても…そのあとあそこに踏みとどまるんなんて無理だよ…」
「そうじゃなくて…なんでほっぺなのよ!」
「え?」
ナミの言葉に、ふらっとは軽く潤んだ目をぱちくりさせた。
「なんでキスするなら唇にしなかったのよ!」
「だだだだって…!無理だよそんなこと…!」
「ほっぺまで届いたならあと数センチずらせば唇じゃない!」
「そういう問題じゃなくて!急にそんなことして嫌われたら嫌だし…」
「嫌うも何も、先にキスしてきたのはあっちじゃない」
「なっっ…やめてよ恥ずかしい…」
ふらっとは顔を両手で覆い隠した。
唯一見えているふらっとの耳は、恥ずかしさの為か真っ赤になっていた。
その髪を、ロビンが優しく撫でる。
「ふふ、よく頑張ったわね、お疲れ様」
「うぅ…労ってくれるのはロビン姉ちゃんだけだよ…」
ふらっとはそう言いながらロビンにしがみついた。
「もう疲れたし…なんだか眠いし…寝るね?おやすみ…」
そういうと、ロビンに抱きついたままそっと目を閉じた。
「全く、世話の焼ける妹ね…」
「ここまできたらあと少しなのに…絶対あいつもふらっとの事気になっているんだから!」
「そうね」
「こうなったらもう本格的に私達が助けてやるしかないわね…ロビン、協力してくれる?」
「ええ、もちろんよ」
ナミとロビンがニヤッと笑ってうなずいたことも知らずに、ふらっとは穏やかな顔で眠り続けていた。
(第6章 終)
ふらっとは2人の元へ駆け寄り、顔を隠すようにうずくまった。
「もう無理…ほんと無理…馬鹿…」
「あらあらふらっとどうしたの?」
ナミがニヤニヤ笑いながら、ふらっとに問いかける。
「どうしたのって…ここからずっと見てたくせに…」
ふらっとは顔を上げずに返事をした。
「残念ながら、ここからはよく見えなかったのよ」
「そんなぁ…」
ふらっとが不満げに言ったが、別にナミは意地悪を言っているわけではなかった。
遠くて、少し暗いこともあって、本当に見えなかったのだ。
「うぅ…」
ふらっとは、しぶしぶ口を開いた。
「キス、した…」
「やったじゃない!もっと詳しく聞かせなさいよ!」
ナミが興味津々といったようにふらっとの顔を覗き込む。
「なんかね…ゾロの横顔見てたらカッコよすぎて…お酒のせいもあるんだろうけどぼーっとしてきちゃって…顔近づけてほっぺに軽く…」
「で、それで急に恥ずかしくなって逃げてきたってわけ?全くもう…惜しいことしたわね」
「惜しいって言われても…そのあとあそこに踏みとどまるんなんて無理だよ…」
「そうじゃなくて…なんでほっぺなのよ!」
「え?」
ナミの言葉に、ふらっとは軽く潤んだ目をぱちくりさせた。
「なんでキスするなら唇にしなかったのよ!」
「だだだだって…!無理だよそんなこと…!」
「ほっぺまで届いたならあと数センチずらせば唇じゃない!」
「そういう問題じゃなくて!急にそんなことして嫌われたら嫌だし…」
「嫌うも何も、先にキスしてきたのはあっちじゃない」
「なっっ…やめてよ恥ずかしい…」
ふらっとは顔を両手で覆い隠した。
唯一見えているふらっとの耳は、恥ずかしさの為か真っ赤になっていた。
その髪を、ロビンが優しく撫でる。
「ふふ、よく頑張ったわね、お疲れ様」
「うぅ…労ってくれるのはロビン姉ちゃんだけだよ…」
ふらっとはそう言いながらロビンにしがみついた。
「もう疲れたし…なんだか眠いし…寝るね?おやすみ…」
そういうと、ロビンに抱きついたままそっと目を閉じた。
「全く、世話の焼ける妹ね…」
「ここまできたらあと少しなのに…絶対あいつもふらっとの事気になっているんだから!」
「そうね」
「こうなったらもう本格的に私達が助けてやるしかないわね…ロビン、協力してくれる?」
「ええ、もちろんよ」
ナミとロビンがニヤッと笑ってうなずいたことも知らずに、ふらっとは穏やかな顔で眠り続けていた。
(第6章 終)