6章 呪いにかけられても
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「ねぇねぇ、これ、見て!」
昼食の後片付けをした後、サンジが出してくれたココアを飲みながらガイドブックを眺めていたふらっとが、突如声を上げた。
「私見逃してたんだけど…もう一個あったの、この島の伝説!」
「どれだ?」
ふらっとが指し示した先には、「消えた人々」の文字。
「ゲンマ島に伝わる呪玉の謎を解明しようと、またはただ単に高級な宝玉を採るために南の洞窟へ向かった者達、その多くが消息を断つ…」
「えっとつまり…どういうことだ?」
チョッパーがよく分からないような顔で言う。
「だから、消えちゃうってこと!南の洞窟に行ったら!みんな、大丈夫かな?」
ふらっとがとても心配そうに言う。
それを聞いて、チョッパーが少し首を傾げながら言った。
「…でも、ふらっとはちゃんと帰ってこれたんだろ?大丈夫なんじゃねェか?」
「それはそうだけど…それにしても、遅くない?」
それでもまだ心配そうなふらっとに、サンジが安心させるように声をかける。
「あいつらは、強いし、大丈夫だ。遅いのも、さっさと敵を倒して宝玉でも採り漁ってるんじゃないかな」
「そっか…!」
ふらっとはそれで安心して、ココアを一口啜った。
…そして、サンジの予想は当たっていた。
─────────
「ほらほら!もっと持てるでしょ!じゃんじゃん運んじゃいなさい!!」
「はぁ〜い…」
先程まで、呪玉がそびえ立っていた広間。
ナミの指示で、麦わらの一味の男たちは休みなく動いていた。
フランキーが放ったビームが見事に命中した呪玉の塊は、勢いよく崩れ去り、跡形もない。
昨夜、サニー号を襲ってきた男たち。
彼らは皆、島の男たちだった。
宝玉を採るため、呪玉の謎を解明するため南の洞窟を訪れたものの、マレディに見つかり、呪いをかけられ、操られていたのだ。
「人が消えた」と言われていたのも、このためだ。
呪玉の塊を壊したことで正気に戻った男たちは、今まで操られて採らされていた宝玉を麦わらの一味に差し出したのだ。
「おれ達を助けてくれて、ありがとうな!お礼に、この宝玉持ってけ!!」
この言葉にナミは目を輝かせ、クルー達に運び出すよう指示したのだ。
そんな中、ロビンは1人洞窟の中を歩いていた。奥深くに何があるのか調べるためだ。
先に、ここの洞窟の地図を男達から貰っていたので迷うことはなかった。
古ぼけた木のドアの目の前に来て、鍵を開ける。この鍵も、洞窟の地図と一緒に、捕まっていた男達が渡してくれたものだった。
そっとドアを開けると、中は意外に広い部屋だった。壁一面に、呪玉のナイフが並んでいる。少しばかり前までは綺麗に輝いていたのだろうが、今は全て大きなヒビが入っていた。
「呪いの大元の呪玉の塊を壊したから、これらのナイフも全部力を失ったのね…」
ロビンがぽつりと呟いた。
ここの部屋にはロビンが興味を惹かれそうなものは何もなかったので、すぐに踵を返しドアへと向かう。
ドアの向こうに、人影が見えた。
昼食の後片付けをした後、サンジが出してくれたココアを飲みながらガイドブックを眺めていたふらっとが、突如声を上げた。
「私見逃してたんだけど…もう一個あったの、この島の伝説!」
「どれだ?」
ふらっとが指し示した先には、「消えた人々」の文字。
「ゲンマ島に伝わる呪玉の謎を解明しようと、またはただ単に高級な宝玉を採るために南の洞窟へ向かった者達、その多くが消息を断つ…」
「えっとつまり…どういうことだ?」
チョッパーがよく分からないような顔で言う。
「だから、消えちゃうってこと!南の洞窟に行ったら!みんな、大丈夫かな?」
ふらっとがとても心配そうに言う。
それを聞いて、チョッパーが少し首を傾げながら言った。
「…でも、ふらっとはちゃんと帰ってこれたんだろ?大丈夫なんじゃねェか?」
「それはそうだけど…それにしても、遅くない?」
それでもまだ心配そうなふらっとに、サンジが安心させるように声をかける。
「あいつらは、強いし、大丈夫だ。遅いのも、さっさと敵を倒して宝玉でも採り漁ってるんじゃないかな」
「そっか…!」
ふらっとはそれで安心して、ココアを一口啜った。
…そして、サンジの予想は当たっていた。
─────────
「ほらほら!もっと持てるでしょ!じゃんじゃん運んじゃいなさい!!」
「はぁ〜い…」
先程まで、呪玉がそびえ立っていた広間。
ナミの指示で、麦わらの一味の男たちは休みなく動いていた。
フランキーが放ったビームが見事に命中した呪玉の塊は、勢いよく崩れ去り、跡形もない。
昨夜、サニー号を襲ってきた男たち。
彼らは皆、島の男たちだった。
宝玉を採るため、呪玉の謎を解明するため南の洞窟を訪れたものの、マレディに見つかり、呪いをかけられ、操られていたのだ。
「人が消えた」と言われていたのも、このためだ。
呪玉の塊を壊したことで正気に戻った男たちは、今まで操られて採らされていた宝玉を麦わらの一味に差し出したのだ。
「おれ達を助けてくれて、ありがとうな!お礼に、この宝玉持ってけ!!」
この言葉にナミは目を輝かせ、クルー達に運び出すよう指示したのだ。
そんな中、ロビンは1人洞窟の中を歩いていた。奥深くに何があるのか調べるためだ。
先に、ここの洞窟の地図を男達から貰っていたので迷うことはなかった。
古ぼけた木のドアの目の前に来て、鍵を開ける。この鍵も、洞窟の地図と一緒に、捕まっていた男達が渡してくれたものだった。
そっとドアを開けると、中は意外に広い部屋だった。壁一面に、呪玉のナイフが並んでいる。少しばかり前までは綺麗に輝いていたのだろうが、今は全て大きなヒビが入っていた。
「呪いの大元の呪玉の塊を壊したから、これらのナイフも全部力を失ったのね…」
ロビンがぽつりと呟いた。
ここの部屋にはロビンが興味を惹かれそうなものは何もなかったので、すぐに踵を返しドアへと向かう。
ドアの向こうに、人影が見えた。