1章 10人目の麦わらの一味

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昼ごはんが終わった頃、再びふらっとが顔を出した。


「先程は…混乱させてしまい、すみません」


さっきよりさらに深々と頭を下げる。


が、何者なのか分かりました…たぶん」

「たぶんって…どういうことかしら?」


ロビンが問いかける。
ふらっとは右手に持った石を掲げて言った。


「こ、この石が、教えてくれた、そんな気がするんです。握り締めていたらどんどん情報が流れ込んできて…それで…」


どもりながら話すふらっとに近づき、その肩を抱いてナミは行った。


「そんなに硬くならなくて大丈夫よ?わざわざ敬語も使わなくて大丈夫。ね?」


その言葉に安心したふらっとは、敬語を外して言った。


「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて。」


途端に口調が変わる。


「──は魔女。この石があれば、どんな魔法でも使える。その代わり、体力削られるけど…例えば」


石を持った手を、机の上にあったコップに向けた。


「えっと…《アポート》」


すると、コップが宙を飛び、ふらっとの手の中に収まった。


「「「うおお!すげえ」」」


驚く一同。


「あと…そうだな、《フリーズ》」


コップの中を指差しながら、そう言った。
そのまま、コップを傾ける。


「おいおい、そんなことしたら中のお茶が…って、ええぇぇ⁈」


お茶は、固まっていた。


「こんな感じで、魔法が使えるみたいなの」

「みたいって、あんた人ごとのように…」

「だって今まで使えなかったんだもん。こっちに来て身に付けた能力だよ?」


さっきの緊張はどこへやら、親しげにナミに話しかけるふらっと


「あ、あとねあとね…ルフィ、こっちに来て!」


なんだなんだ?とルフィが寄っていく。その後ろで何が起こるかワクワクしながらウソップとチョッパーも付いてきた。

ぴとっ、と石をルフィの肌に当てる。


「ん?何もおこんないぞ?」


不思議顔のルフィ。


「ふふふ、えーっとね…《マリン・ロック》!」


石が一瞬青く光ったように見えた。


「なんだ?ちからがぬけるぅ…」

「これはね、海楼石みたいに能力者を封じることができるんだよ!」


えっへん、と自慢げにふらっとは言う。
一同はそれを不思議な顔をしてみていた。
そんな中、ロビンが確かめるようにふらっとに聞いた。


「…それらがその石に教えてもらった、あなたの能力ってことかしら?」

「うん、そう!他にも魔法は使える…と思う」


ふらっとは笑顔で答えた。

「まだまだ検証は必要かなっ」


少し悪戯っぽいような、満面の笑みを浮かべた。
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