Eternal
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4.
「ねえ、ゾロ !」
「あ?」
「あんた、本当にふらっとと付き合ってないの?」
「…はァ?」
ナミに突然問いかけられた言葉の意味が分からないようで、呆れた声で聞き返す。
「『はァ?』じゃないわよ。なんでいつも一緒にいるのに付き合ってないのよ」
「はァ…」
「ナミ、急にそんなこと聞かれても今来たばかりのゾロには何のことか分からないよ…はいゾロ、お疲れ様」
話の流れが理解できず立ち尽くすゾロに、私は水筒を差し出した。
「ありがとう」
さっき私がナミから水筒をもらった時と同じく、一気にお茶を飲み干す。
「…で?」
一息ついたゾロは私の隣に座ると、ナミ達に問いかけた。
「おれとふらっとが何だって?」
「付き合ってないのか?だってさ。まさかそんな…ねぇ?」
私は笑いながら答える。
それを聞いて、ゾロは首を傾げた。
「“付き合う”…ってどういうことだ?」
「「そこから?」」
ナミとビビは同時にずっこけた。
「全く、男子ってこういうことなーんにも知らないのね…仕方ない、教えてあげるわ」
ナミは腰に手を当て、胸を張った
「付き合う、ってのはね…お互いに好きな人同士が、一緒に色々なことをすることよ!」
「色々なことって…例えば?」
私も「付き合う」とはどういうことかよく分からなかったので、ナミに尋ねた。
「えっと…一緒に登下校したり、放課後に遊んだり?」
「…それっていつものおれ達じゃねェか」
「ほらやっぱり!あんた達付き合ってるってことに…」
「でもそれって“お互い好きな人同士”じゃないと成立しないんでしょ?」
目を輝かせるナミの言葉を、私は遮った。
「私はゾロのこと大切な友達だと思っているけど、“好き”ではないし。だから、付き合ってるって言えないと思うよ」
「ふらっとさんはこう言っているけど…ゾロさんはどうなの?ふらっとさんのこと好きではないの?」
どこか残念そうな様子で尋ねるビビに、ゾロはそっけなく答える。
「あァ。ふらっとは大切な友達だけど、好きって訳ではねェな」
「ほら、ね?」
私が微笑みかけるが、ナミもビビもどこか残念そうだ。
「付き合ってなくても、ゾロが大切な友達ってことには違いないのに…コイって難しいね」
そう呟きながら、私は再び宿題に目を落とした。
「そうだ、難しいといえば…ローラがまたキュウコンしてたらしいわ」
「あら、また?結果はどうだったのかしら」
「それが、またダメだったらしいわ」
「あら、残念ね」
ローラは、隣のクラスの女子だ。
球根?チューリップか何かを枯らしてダメにしちゃったのかな。
二人の話を聞きながら、私はそんなことを考えていた。
「ねえ、ゾロ !」
「あ?」
「あんた、本当にふらっとと付き合ってないの?」
「…はァ?」
ナミに突然問いかけられた言葉の意味が分からないようで、呆れた声で聞き返す。
「『はァ?』じゃないわよ。なんでいつも一緒にいるのに付き合ってないのよ」
「はァ…」
「ナミ、急にそんなこと聞かれても今来たばかりのゾロには何のことか分からないよ…はいゾロ、お疲れ様」
話の流れが理解できず立ち尽くすゾロに、私は水筒を差し出した。
「ありがとう」
さっき私がナミから水筒をもらった時と同じく、一気にお茶を飲み干す。
「…で?」
一息ついたゾロは私の隣に座ると、ナミ達に問いかけた。
「おれとふらっとが何だって?」
「付き合ってないのか?だってさ。まさかそんな…ねぇ?」
私は笑いながら答える。
それを聞いて、ゾロは首を傾げた。
「“付き合う”…ってどういうことだ?」
「「そこから?」」
ナミとビビは同時にずっこけた。
「全く、男子ってこういうことなーんにも知らないのね…仕方ない、教えてあげるわ」
ナミは腰に手を当て、胸を張った
「付き合う、ってのはね…お互いに好きな人同士が、一緒に色々なことをすることよ!」
「色々なことって…例えば?」
私も「付き合う」とはどういうことかよく分からなかったので、ナミに尋ねた。
「えっと…一緒に登下校したり、放課後に遊んだり?」
「…それっていつものおれ達じゃねェか」
「ほらやっぱり!あんた達付き合ってるってことに…」
「でもそれって“お互い好きな人同士”じゃないと成立しないんでしょ?」
目を輝かせるナミの言葉を、私は遮った。
「私はゾロのこと大切な友達だと思っているけど、“好き”ではないし。だから、付き合ってるって言えないと思うよ」
「ふらっとさんはこう言っているけど…ゾロさんはどうなの?ふらっとさんのこと好きではないの?」
どこか残念そうな様子で尋ねるビビに、ゾロはそっけなく答える。
「あァ。ふらっとは大切な友達だけど、好きって訳ではねェな」
「ほら、ね?」
私が微笑みかけるが、ナミもビビもどこか残念そうだ。
「付き合ってなくても、ゾロが大切な友達ってことには違いないのに…コイって難しいね」
そう呟きながら、私は再び宿題に目を落とした。
「そうだ、難しいといえば…ローラがまたキュウコンしてたらしいわ」
「あら、また?結果はどうだったのかしら」
「それが、またダメだったらしいわ」
「あら、残念ね」
ローラは、隣のクラスの女子だ。
球根?チューリップか何かを枯らしてダメにしちゃったのかな。
二人の話を聞きながら、私はそんなことを考えていた。
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