Eternal
名前・一人称の設定
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3.
「でも、ルフィさんも捨てがたいのよね…」
ぼそっとつぶやいたビビの言葉に、ナミが勢いよく首を振る。
「分かる!あの元気いっぱいなところと、よく笑うところがとてもカワイイわよね」
「それに、運動神経もとても良いし…」
男子の中で一番小柄なルフィだが、その分身軽で、木登り競争ではいつも一番だった。
「リーダーシップもあって、いざという時はとても頼りになるわよね」
「この前の遠足の時とか、すごかったものね」
少し前、隣町へのクラス遠足があった。
私達7人は同じ班で行動したのだが、その時ちょっとした事件が起きた。
「まさか迷子になったゾロさんを探して、私達も迷子になってしまうとはね…」
「私が景色に夢中になって一瞬ゾロから目を離しちゃったから…あの時は迷惑かけて、ごめんね」
「ふらっとが謝ることじゃないわよ!悪いのはすぐに迷子になるゾロなんだから」
「それに、ルフィさんのおかげでみんな無事だったものね!」
ゾロを探して知らない町の知らない道へと迷い込み、パニックになってしまった私達。
そんな中、ルフィは一人だけ冷静だった。
みんなを励まし落ち着かせると、「こっちだ」と言ってスタスタと歩き出したのだ。
誰も、ルフィに従うことに異論はなかった。
いつも「ルフィについていけば間違いない」と不思議と思わせてくれるのだ。
この時も、例外ではなかった。
迷いない足取りで右へ左へと私達を導き、その結果無事に元の道へ戻ることができたのだった。
「あの時は『さすがルフィさん!』って思ったわよね」
「そうだね。ちゃんと道を下調べしてきてたんだなって、感心した」
「でも実際はそうじゃなかったのよね」
ビビが思い出したように笑う。
「まさか、勘に従って歩いていただけとはね…ルフィさんの勘の鋭さと運の強さに感謝だわ」
「運が良いってことは、宝くじ買ったら百発百中じゃない?カレシにはもってこいだわ!」
嬉しそうに言うナミの目は、“¥”になっていた。
「あと、ウソップさんは話が面白い!」
「そうね、作り話だと分かっているけど面白いわよね」
ウソップは話し上手。
そのほとんどは「ツチノコを見つけた」だの「宇宙人と会話した」だの、誰が聞いても嘘と分かるのだが、分かっていても聞き入ってしまう。
雨の日の休み時間、外で遊べない時はウソップの机の周りに集まって、彼のホラ話を楽しんだ。
ただ一人、ルフィだけはウソップの話を完全に信じきっていて、毎回一番近くで目をキラキラさせながら聞いていた。
ウソップの特技はほかにもあった。射撃だ。
的当てをして遊ぶ時、ウソップは毎回ぶっちぎりの高得点で一位だった。
一人だけ遠くから打っても、必ず真ん中に命中する。
パチンコ、ゴム鉄砲、水鉄砲。
何を使っても、ウソップに勝てるものはいなかった。
「去年の夏祭りの射的で、百発百中だったわよね」
「私達が欲しいと言ったものを次々ゲットしていく姿、カッコよかったわ」
他にも、あの子は怪我をした時すぐ保健室に連れていってくれるだとか、あの子は工作が上手だとか、あの子は音楽が得意だとか。
2人は次々とクラスの男子の名前と良いところを挙げていく。
宿題を解きながら、私は何気なくつぶやいた。
「うちのクラスの男の子達、素敵な子ばっかりだよね」
…ふと目を上げると、2人の顔が目の前にあった。
「でしょ!本当にそうなのよ!だから誰が一番良いのか決められなくて…」
「良い、って…カレシに?」
「ええ。ふらっとさんだったら、誰がいいと思う?」
ビビが可愛らしく首を傾げて尋ねる。
しかし私には、それよりも気にかかることがあった。
「…ゾロは?」
「え?」
「2人とも、ゾロの名前出してなかったじゃん。ゾロのことはどう思うの?」
私自身は恋愛のことなどまったく分からないのだが、それでも友達として、彼の名前があがらなかったのは少し気になった。
「あら、だってふらっとさんがいるじゃない」
言葉の意味が分からず、私は目を瞬かせる。
「どういうこと?」
「そのままの意味よ。2人、いつも一緒にいるじゃない」
「お互いに好きだから、一緒にいるんじゃないの?」
そして、2人は目を輝かせながら声を揃える。
「「もしかして、もう付き合っているんじゃないの???」」
「いやまさか」
即答すると、2人はあからさまにガッカリした顔をする。
と、そこへ汗をふきふきゾロが歩いてきた。
「でも、ルフィさんも捨てがたいのよね…」
ぼそっとつぶやいたビビの言葉に、ナミが勢いよく首を振る。
「分かる!あの元気いっぱいなところと、よく笑うところがとてもカワイイわよね」
「それに、運動神経もとても良いし…」
男子の中で一番小柄なルフィだが、その分身軽で、木登り競争ではいつも一番だった。
「リーダーシップもあって、いざという時はとても頼りになるわよね」
「この前の遠足の時とか、すごかったものね」
少し前、隣町へのクラス遠足があった。
私達7人は同じ班で行動したのだが、その時ちょっとした事件が起きた。
「まさか迷子になったゾロさんを探して、私達も迷子になってしまうとはね…」
「私が景色に夢中になって一瞬ゾロから目を離しちゃったから…あの時は迷惑かけて、ごめんね」
「ふらっとが謝ることじゃないわよ!悪いのはすぐに迷子になるゾロなんだから」
「それに、ルフィさんのおかげでみんな無事だったものね!」
ゾロを探して知らない町の知らない道へと迷い込み、パニックになってしまった私達。
そんな中、ルフィは一人だけ冷静だった。
みんなを励まし落ち着かせると、「こっちだ」と言ってスタスタと歩き出したのだ。
誰も、ルフィに従うことに異論はなかった。
いつも「ルフィについていけば間違いない」と不思議と思わせてくれるのだ。
この時も、例外ではなかった。
迷いない足取りで右へ左へと私達を導き、その結果無事に元の道へ戻ることができたのだった。
「あの時は『さすがルフィさん!』って思ったわよね」
「そうだね。ちゃんと道を下調べしてきてたんだなって、感心した」
「でも実際はそうじゃなかったのよね」
ビビが思い出したように笑う。
「まさか、勘に従って歩いていただけとはね…ルフィさんの勘の鋭さと運の強さに感謝だわ」
「運が良いってことは、宝くじ買ったら百発百中じゃない?カレシにはもってこいだわ!」
嬉しそうに言うナミの目は、“¥”になっていた。
「あと、ウソップさんは話が面白い!」
「そうね、作り話だと分かっているけど面白いわよね」
ウソップは話し上手。
そのほとんどは「ツチノコを見つけた」だの「宇宙人と会話した」だの、誰が聞いても嘘と分かるのだが、分かっていても聞き入ってしまう。
雨の日の休み時間、外で遊べない時はウソップの机の周りに集まって、彼のホラ話を楽しんだ。
ただ一人、ルフィだけはウソップの話を完全に信じきっていて、毎回一番近くで目をキラキラさせながら聞いていた。
ウソップの特技はほかにもあった。射撃だ。
的当てをして遊ぶ時、ウソップは毎回ぶっちぎりの高得点で一位だった。
一人だけ遠くから打っても、必ず真ん中に命中する。
パチンコ、ゴム鉄砲、水鉄砲。
何を使っても、ウソップに勝てるものはいなかった。
「去年の夏祭りの射的で、百発百中だったわよね」
「私達が欲しいと言ったものを次々ゲットしていく姿、カッコよかったわ」
他にも、あの子は怪我をした時すぐ保健室に連れていってくれるだとか、あの子は工作が上手だとか、あの子は音楽が得意だとか。
2人は次々とクラスの男子の名前と良いところを挙げていく。
宿題を解きながら、私は何気なくつぶやいた。
「うちのクラスの男の子達、素敵な子ばっかりだよね」
…ふと目を上げると、2人の顔が目の前にあった。
「でしょ!本当にそうなのよ!だから誰が一番良いのか決められなくて…」
「良い、って…カレシに?」
「ええ。ふらっとさんだったら、誰がいいと思う?」
ビビが可愛らしく首を傾げて尋ねる。
しかし私には、それよりも気にかかることがあった。
「…ゾロは?」
「え?」
「2人とも、ゾロの名前出してなかったじゃん。ゾロのことはどう思うの?」
私自身は恋愛のことなどまったく分からないのだが、それでも友達として、彼の名前があがらなかったのは少し気になった。
「あら、だってふらっとさんがいるじゃない」
言葉の意味が分からず、私は目を瞬かせる。
「どういうこと?」
「そのままの意味よ。2人、いつも一緒にいるじゃない」
「お互いに好きだから、一緒にいるんじゃないの?」
そして、2人は目を輝かせながら声を揃える。
「「もしかして、もう付き合っているんじゃないの???」」
「いやまさか」
即答すると、2人はあからさまにガッカリした顔をする。
と、そこへ汗をふきふきゾロが歩いてきた。